一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

長崎旅行2015・7「島鉄フリーパス」

2015-12-23 14:35:36 | 旅行記・九州編
昨日の女流名人戦、斎田晴子女流五段と高浜愛子女流3級の一戦は、高浜女流3級の勝ち!!
高浜女流3級は第一関門を突破し、昇級まであと1勝(2勝?)となった。次局も頑張ってください。

今朝の夢には、加瀬純一六段が出てきた。詳細は忘れてしまった。

(きのうのつづき)
しまった、盛大に寝過ごした!! おととい一睡もしていなかったのと、ベッドがあまりにもふかふかなのとで、完全に熟睡してしまった。
…だけど目覚まし時計は? ああ、昨夜音を確認したあと、ボタンをOFFにしていたんだ!!
朝の温泉がフイになったのはしょうがないとして、チェックアウトの時間を過ぎたのがまずい。超過時間を請求されるのではないか!?
私は大急ぎで着替え荷物をまとめ、10時半にフロントに行った。女性のスタッフがいたが、幸い超過分は請求されなかった。ありがとう浜観ホテル!! このホテルは最高だった!!

ホテルの前は橘湾だ。今日も天気がよく、別館の温泉から眺めたら最高だったろう。
小浜バスターミナルに向かう。今日は雲仙まで行き、温泉に入った後、島原→フェリー→熊本と移動して帰京の予定だ。
窓口に寄ると、「1Day PASSPORT 1,300Yen」の貼り紙があった。女性スタッフに内容を聞くと、「これは外国の方向けです」。
これは普通に乗るしかないと思ったら、「でもほかのチケットがありますよ」。
教えてもらったら、それは「Shimatetsuフリーパス」だった。これ1枚で島鉄バスと島原鉄道、一部のフェリーに乗れるもので、料金は1,000円。1Dayパスポートより安い!!
当然求めると、カードはスクラッチになっていて、第2・第4日曜日のどちらかを削るようになっていた。ということは、これは月に2回しかない企画物なのだ。折しも今日は第2日曜日で、タイミングが良い。
…あれっ? そうだそういえば、以前も島原鉄道に乗る時、この告知があった。ただその時は、該当日が第4日曜だけだった気がする。いずれにしても、島原半島のほとんどがこのチケットで行けるとなれば、島原鉄道にも乗りたい。これは予定を変更するしかなさそうだ。
次のバスは10時45分と、タイミングもよい。と、スタッフが出てきて、ご老人が買った普通乗車券を、島鉄フリーパスに替えて、差額分の200円を払い戻していた。
良心的な措置ではあるが、乗車券の購入時に勧めていれば、もっと良かったと思う。ただ、愛想のなかった諫早バスターミナルのスタッフ嬢よりははるかにマシだった。

10時45分のバスに乗る。ぐんぐん山を登り、緑が増えてきた。バスは約30分で雲仙に到着した。
ここ雲仙は何度かバスで通ったことはあるが、降りたのは多分初めて。ようやくその機会が訪れたわけだ。
バス停の右手が「雲仙地獄」で、遊歩道が整備されている。ぶらぶら散策すると、あっちこっちで硫黄が噴出している。この臭いをかぐだけで体に効きそうだ。岩が白く変色していて、その雰囲気は青森県の恐山を思わせた。
温泉たまごが売られている。5コ400円はいいとして、2コ200円というのが分からない。単価が高くなるのはいいとして、なぜ1コから売ってくれないのか。朝食代わりにしたかったが、卵を2コも食べる気はしないので、私は先を急いだ。
雲仙地獄はいくつか名称の付いた地獄があり、それぞれ謂れがある。天気がいいので、散策には最高だ。けっこう若者も観光していて、途中、10数人の団体とすれ違った。
雲仙地獄をほぼ1周すると、終わり間際に共同浴場「新湯温泉館」があった。地元の人は無料で、市外の人はお気持ち分だけ料金をください、というやつだ。
ちょっと戸を開けると、脱衣所がしっかりあったので、入ることにする。大人100円で、番台に係の人はいなかった。
浴室に入ると、先客が3人いた。すべて地元の人と思われる。湯船もまあまあ大きい。温泉は白濁で、手を入れてみる。「あちぃなこれ!」。横にいたおっちゃんが笑った。
先客の2人は浴室を出たようだ。先に体を洗っていると、さっきのおっちゃんが「どこから来た?」と聞く。
「東京です」
旅に出てこの質問を受ける時、「東京」と答えると確実に受けがいい。私は生まれも育ちも東京だからウソはついていないが、「はるばる東京からよく来なすった」と、歓迎される。
聞くとおっちゃんも東京に住んでいたことがあるそうで、私が東京の地名をいくつか挙げると、うれしそうだった。
浴槽の温泉は熱めだったが、慣れてくるとちょうどいい温度だった。
「オレは自宅の風呂に入ったことがないよ」
とおっちゃん。私は地方に住む気はないけれど、毎日温泉に入れる環境にある人を羨ましいとは思う。
おっちゃんが浴室を出る。「東京から来て…」とかいう声が聞えるが、番台の人と話しているのだろうか。
私も浴室から出た。番台にはおばちゃんがいた。おっちゃんは脱衣所でくつろいでいて、俳優の渡辺哲と二代目林家正楽を合わせたような顔をしていた。
「雲仙はよかったです。散策路もよかったし、別府よりいいかもしれません」
私は最大限に持ち上げたが、おっちゃんは、それはいいすぎでしょう、という顔をしていた。
新湯温泉館を出る。目の前を島原行きのバスが通ったが、私は島鉄フリーパスを使っているので、また諫早に戻り、そこから島原鉄道に乗るつもりである。時間的にはバスで島原に出て、諫早を列車で往復したほうが島原鉄道を堪能できるのだが、昼の小浜―諫早の景色も味わいたかった。
次の諫早行きは13時05分である。目の前には瀟洒な建物があり、レストランだ。「グリーンテラス雲仙」。時間的に微妙だが、朝から何も食べていないので、入る。
いくつかメニューはあったが、昼はトルコライス(ランチセット・1,100円)が一押しのようで、それを注文した。
サラダ、キノコと卵のスープが先に運ばれる。サラダは、かかっているドレッシングが美味い。
トルコライスは、オムライスの上にトンカツが載り、その脇にけっこうな量のスパゲティが添えられてある、ボリューミーなもの。味もしっかりしていて、美味かった。
しかしバスの時間が気になる。島原から熊本へ行くルートなら余裕があったが、諫早廻りだとギチギチだ。諫早発14時46分の列車に乗らないと、すべてが終わりなのだ。
食後のコーヒーを流し込み、自分用にドレッシングも買って、私はバス停に走った。
13時03分、大きなバスが来たが、これは長崎駅前行き。今となっては復路も長崎空港にしなかったことを後悔したが、これは結果論である。
13時05分の諫早行きに乗った。バスは林道をぐにゃぐにゃと下り、楽しい。小浜を通過し、昨夜通った道をさらに戻る。昼の景色は最高だった。
14時20分すぎ、再び諫早バスターミナルに着いた。ここまで来れば、まあ大丈夫である。私は100円ショップに入り、ミルクコーヒーを買う。列車に乗りながら、これをちびちびやるのだ。
諫早駅に入場し、島原鉄道のある0番線に向かうと、列車はすでに入線していた。列車の写真を撮り、乗車する。
が、中は大変なことになっていた。
(つづく)
コメント
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