(24日のつづき)
空はすっかり暗くなった。私は九州産交バス・18時40分のバスに乗る。30分余りで熊本駅前に着いた。
ここも考えどころで、九州最後の晩飯を摂るために、ここで降りるかどうかだ。
食事処はあるだろう。ただ、昨年熊本交通センターを利用した際、地下のテナントがことごとく撤退していた。あの跡が今どうなっているのか、確認したかった。食事は近くのアーケード街で摂ればよい。
私はそのままバスに乗り、熊本交通センターに向かう。しかし19時22分、辺鄙なところで降ろされ、怪訝に思った。何と、交通センターは解体され跡形もなくなり、大工事中だった。なるほど、あの「撤退」はそのためだったのか。
ここまでの運賃は550円。熊本駅で降りれば480円だった。ちなみに熊本駅前→熊本空港は780円、交通センター→熊本空港は730円である。降車するバス停の違いで20円の差が出るわけだ。
熊本空港行きのバス停に向かうが、熊本市電が電飾を付けて走っていた。花電車みたいできらびやかだ。その先には熊本城がライトアップされていた。
バス停の途中にある空き地で、クリスマスフェアをやっていた。中央にそびえる円錐形のクリスマスツリーがきらびやかだ。もちろんお店も多く出ていて、ここで夕食がまかなえそうである。ただ、最後の晩餐はやはりアーケード街で摂りたくて、私はそちらに向かう。
会場の出入口には女性のサンタさんがいて、観光客が写真の要望をしていた。私も撮らせてもらいたいが、それを申し出る度胸がない。もっともそれが少しでもあったら、私はとっくに室谷由紀ちゃんと話をしているのだが。
熊本空港からのANAは20時30分発である。ゆえに、空港行きのバスは18時48分or59分のに乗りたい。その次の最終便は19時18分で、空港着は20時03分になるが、この便を使うのは最終手段だ。つまり、私のここでの持ち時間は、30分前後しかないのだ。昼もそうだったが、なぜこんなに食事時間がタイトなのだろう。
私はアーケード街に入り、昨年もお邪魔したうどん屋に向かったが、客が多く、パス。長崎ちゃんぽんのリンガーハットにも食指が動いたが、調理時間と食事時間を考えると、ここも見送らざるを得ない。
ココイチがあったので、入った。この期に及んでチェーン店かと思うが、今は短時間の食事が優先だ。
食事は基本形のポークカレーをオーダーする。トッピングをせずセコイようだが、それを食べる時間がない。
ポークカレーはルーがサラサラしていて、食べやすかった。ウガンダ・トラ「カレーライスは飲み物です」はけだし名言であった。
会計は442円。あんでるせんのカレーの約半額だが、これが単純に比較できないことは、言うまでもない。
早足でバス停に戻ると、数人の客がバス待ちをしていた。ちょうどリムジンバスが到着したが、時刻は18時56分である。客のウンザリした顔から察するに、これは18時48分発のバスだった可能性がある。バスはすぐに出発した。
熊本空港…いや、阿蘇くまもと空港国内線には、19時40分ごろ着。すぐにチェックインし、どうでもいい土産を買う。搭乗ゲートをくぐり待合室に行くと、最後の土産品コーナーに、雑誌類が売られていた。「FLASH」と「FRIDAY」も大量にあった。
何てことはない、2誌ともここで買えたのだ。しかもよく考えたら、今回の旅行中、私は2誌とも中を見なかった。
定刻、私は飛行機に乗った。それなりに充実した、2泊3日の旅だった。
(おわり)
空はすっかり暗くなった。私は九州産交バス・18時40分のバスに乗る。30分余りで熊本駅前に着いた。
ここも考えどころで、九州最後の晩飯を摂るために、ここで降りるかどうかだ。
食事処はあるだろう。ただ、昨年熊本交通センターを利用した際、地下のテナントがことごとく撤退していた。あの跡が今どうなっているのか、確認したかった。食事は近くのアーケード街で摂ればよい。
私はそのままバスに乗り、熊本交通センターに向かう。しかし19時22分、辺鄙なところで降ろされ、怪訝に思った。何と、交通センターは解体され跡形もなくなり、大工事中だった。なるほど、あの「撤退」はそのためだったのか。
ここまでの運賃は550円。熊本駅で降りれば480円だった。ちなみに熊本駅前→熊本空港は780円、交通センター→熊本空港は730円である。降車するバス停の違いで20円の差が出るわけだ。
熊本空港行きのバス停に向かうが、熊本市電が電飾を付けて走っていた。花電車みたいできらびやかだ。その先には熊本城がライトアップされていた。
バス停の途中にある空き地で、クリスマスフェアをやっていた。中央にそびえる円錐形のクリスマスツリーがきらびやかだ。もちろんお店も多く出ていて、ここで夕食がまかなえそうである。ただ、最後の晩餐はやはりアーケード街で摂りたくて、私はそちらに向かう。
会場の出入口には女性のサンタさんがいて、観光客が写真の要望をしていた。私も撮らせてもらいたいが、それを申し出る度胸がない。もっともそれが少しでもあったら、私はとっくに室谷由紀ちゃんと話をしているのだが。
熊本空港からのANAは20時30分発である。ゆえに、空港行きのバスは18時48分or59分のに乗りたい。その次の最終便は19時18分で、空港着は20時03分になるが、この便を使うのは最終手段だ。つまり、私のここでの持ち時間は、30分前後しかないのだ。昼もそうだったが、なぜこんなに食事時間がタイトなのだろう。
私はアーケード街に入り、昨年もお邪魔したうどん屋に向かったが、客が多く、パス。長崎ちゃんぽんのリンガーハットにも食指が動いたが、調理時間と食事時間を考えると、ここも見送らざるを得ない。
ココイチがあったので、入った。この期に及んでチェーン店かと思うが、今は短時間の食事が優先だ。
食事は基本形のポークカレーをオーダーする。トッピングをせずセコイようだが、それを食べる時間がない。
ポークカレーはルーがサラサラしていて、食べやすかった。ウガンダ・トラ「カレーライスは飲み物です」はけだし名言であった。
会計は442円。あんでるせんのカレーの約半額だが、これが単純に比較できないことは、言うまでもない。
早足でバス停に戻ると、数人の客がバス待ちをしていた。ちょうどリムジンバスが到着したが、時刻は18時56分である。客のウンザリした顔から察するに、これは18時48分発のバスだった可能性がある。バスはすぐに出発した。
熊本空港…いや、阿蘇くまもと空港国内線には、19時40分ごろ着。すぐにチェックインし、どうでもいい土産を買う。搭乗ゲートをくぐり待合室に行くと、最後の土産品コーナーに、雑誌類が売られていた。「FLASH」と「FRIDAY」も大量にあった。
何てことはない、2誌ともここで買えたのだ。しかもよく考えたら、今回の旅行中、私は2誌とも中を見なかった。
定刻、私は飛行機に乗った。それなりに充実した、2泊3日の旅だった。
(おわり)