一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

初めてのタイトル戦で、タイトル奪取まであと1勝に迫りながら敗れた棋士

2016-08-02 21:53:12 | データ
昨日の第87期棋聖戦五番勝負第5局は、羽生善治棋聖の勝ち。羽生棋聖は1勝2敗からの逆転防衛で、連覇記録を「9」に伸ばした。
永瀬拓矢六段はタイトル戦の初陣だったが、あと一歩及ばなかった。

当ブログでは昨年の10月9日に「あと1勝でタイトルに手が届かなかった棋士」を書いたが、今日は「初めてのタイトル戦で、タイトル奪取まであと1勝に迫りながら敗れた棋士」を調べてみた。

1952年・第2期王将戦 丸田祐三八段 3-4 大山康晴名人
1959年・第10期九段戦 二上達也八段 3-4 大山康晴九段
1964年・第4期棋聖戦 関根茂七段 2-3 大山康晴棋聖
1968年・第11期棋聖戦 中原誠六段 2-3 山田道美棋聖
1969年・第28期名人戦 有吉道夫八段 3-4 大山康晴名人
1985年・第45期棋聖戦 中村修六段 2-3 米長邦雄棋聖
1989年・第37期王座戦 青野照市八段 2-3 中原誠王座
2002年・第15期竜王戦 阿部隆七段 3-4 羽生善治竜王
2003年・第51期王座戦 渡辺明五段 2-3 羽生善治王座
2013年・第61期王座戦 中村太地六段 2-3 羽生善治王座
2015年・第63期王座戦 佐藤天彦八段 2-3 羽生善治王座
2016年・第87期棋聖戦 永瀬拓矢六段 2-3 羽生善治棋聖

以上12名。驚くべきは、第10期王将戦の二上八段を除く11名の挑戦者が、先にタイトルに王手をかけているのだ。しかしあと1勝が遠く、タイトル獲得には至らなかった。
あと1勝になって震えてしまうのだろうが、タイトル保持者が百戦錬磨で、この一番、となると異常な力を出すこともあるのだろう。
なお、永瀬六段を除く11名のうち、6棋士が後にタイトルを取っている。
コメント (2)
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