今年のゴールデン・ウィーク旅行はかなり迷った。私は博多どんたくと鹿児島吹上浜・砂の祭典に毎年お邪魔しているのだが、今年は4月に起こった熊本地震の影響で、とても旅行気分でなくなってしまったからだ。
まあ熊本を訪れなければいいのだが、熊本は、列車はもとよりバスの中継点に最適で、毎年何やかやとお邪魔している。熊本城も、天守閣に登らないまでも、その雄姿は街のほうぼうから鑑賞することができた。
地元の人は、地震に関係なく観光に来てください、という。だが観光はいわば「遊び」だ。被災して苦しんでいる人の横でのんきに遊んでなんかいられない。とにかく、熊本の上陸は避けたい。
日程の問題もある。「今年は最大10連休」と世間では謳っていたが、それは5月2日(月)と6日(金)を休んだらの話だ。今のところウチは仕事がつまっており、平日に2日も休める余裕はない。
よって最大3連休となるが―3連休程度ならあえて旅行しなくてもいいのだが―博多どんたくは日程が決まっているので、もし旅行をするなら、それは3日~5日となる。
問題は鹿児島から入るか、福岡から入るかだ。
昨年は博多どんたくの翌日に西鉄に乗って、何かイベントをやっていそうな柳川駅で、下りそびれた。今年こそ柳川で下りてみたいが、順番としては、福岡→鹿児島と訪ねたいイメージである。
とはいうものの前述の通り、あまり旅行気分ではなかった。
そうだ、今年は広島の「フラワーフェスティバル」を見たいと思う。
これもゴールデン・ウィークの定番で、人出の1位が博多どんたくなら、2位はここが名前を連ねる。私も今でこそ博多どんたくオンリーだが、昔はひろしまフラワーフェスティバルを見て博多に赴く、ということを何年かやっていた。
まあ行きましょか、という感じで、広島へのアクションを起こしたのは4月の終わりごろである。
しかし5月2日の夜行バスはもちろん売り切れ。2日夜の新幹線、3日朝の新幹線も満席だった。
「ひろしまフラワーフェスティバル」は3日の昼近くから始まるので、前夜に現地に乗り込んで旅行気分を高めるのは、それほど意味はない。ホテル代が無駄になるだけだ。
それで、3日朝の広島行きANA便を見ると、奇跡的に1席だけ残っていた。もしここで満席だったら旅行を諦めていたから、これは私に旅行しろ、という神のお告げに思われた。
帰りがハッキリしないが、こちらは最悪6日朝の飛行機で帰京してもいいので、予約は保留とした。
とにかく広島便を株主優待券で予約・購入して、今年も旅行がキマリ。柳川へは時間の関係で行くことはできなくなったが、仕方ない。ちょっとミニマムの、ゴールデン・ウィーク旅行となった。
広島行きはANA673便で、08時20分発。朝6時台に起きた。今回は最大3泊4日だから荷物も少なめ、リュックを背負っていけばいいが、定期購読の「将棋世界」最新号はどうするか。かなり迷ったが、携行することにした。
浜松町でモノレールに乗り換える。連休の中日だが今日から旅行の人も多く、けっこうな込み具合だった。
07時36分に羽田空港第2ビルに着いた。そそくさと荷物検査を済ませ搭乗カウンターに着いて一息つくと、我が便の「座席提供のおねがい」が放送された。
この時期の定番で、便を1本遅らせるだけで、報償は現金1万円or7,500マイル。私はこれに目がくらんで、カウンターに申し出た。もっとも、どうせ席は間に合うに決まっている。
果たして私は予定通り、673便に乗った。
今回は座席を事前指定していた。窓際だ。私はリュックから将棋世界を取り出した。これから3日間あるが、たぶん同誌を読むチャンスはこの時だけだろう。
ところで今日、山陽地方と九州は天候がわるい、と予報が出ている。雨男の私だからこれは覚悟の上だが、雲の上を飛んでいる飛行機からは快晴だ。この後天気が崩れるとは思えないのだが…。
09時45分、ANA機は広島空港に、すべるように到着した。
同空港は市街地までかなり遠く、バスで1時間近くかかる。むかし広島駅から空港に向かうのにひどく渋滞して、2時間以上かかったことがある。混雑時のバスは要注意だ。
「ひろしまフラワーフェスティバル」会場は、広島市外の大通りだ。空港からのバスは駅行きとバスセンター行きがあったが、私は後者を選ぶ。ただ、通常はもう少し先のバス停まで行くらしいのだが、今回はフェスティバルのため、バスセンター止まりになっていた。
10時01分空港発。定刻より4分早かった。
バスは森の中を行くが、広島市内が近づくにつれ、雨が落ちてきた。やはり天気予報は正確である。
バスセンターには定刻を8分遅れの11時03分に着いた。バスセンターに隣接して、広島市民球場があったはずなのだが、現在そこは空き地になっており、何かのイベントをやっていた。
私はとりあえず窓口に行き、福岡行き18時35分の高速バスを予約した。
さて、「ひろしまフラワーフェスティバル」である。会場へは歩いていく。
(10日につづく)
まあ熊本を訪れなければいいのだが、熊本は、列車はもとよりバスの中継点に最適で、毎年何やかやとお邪魔している。熊本城も、天守閣に登らないまでも、その雄姿は街のほうぼうから鑑賞することができた。
地元の人は、地震に関係なく観光に来てください、という。だが観光はいわば「遊び」だ。被災して苦しんでいる人の横でのんきに遊んでなんかいられない。とにかく、熊本の上陸は避けたい。
日程の問題もある。「今年は最大10連休」と世間では謳っていたが、それは5月2日(月)と6日(金)を休んだらの話だ。今のところウチは仕事がつまっており、平日に2日も休める余裕はない。
よって最大3連休となるが―3連休程度ならあえて旅行しなくてもいいのだが―博多どんたくは日程が決まっているので、もし旅行をするなら、それは3日~5日となる。
問題は鹿児島から入るか、福岡から入るかだ。
昨年は博多どんたくの翌日に西鉄に乗って、何かイベントをやっていそうな柳川駅で、下りそびれた。今年こそ柳川で下りてみたいが、順番としては、福岡→鹿児島と訪ねたいイメージである。
とはいうものの前述の通り、あまり旅行気分ではなかった。
そうだ、今年は広島の「フラワーフェスティバル」を見たいと思う。
これもゴールデン・ウィークの定番で、人出の1位が博多どんたくなら、2位はここが名前を連ねる。私も今でこそ博多どんたくオンリーだが、昔はひろしまフラワーフェスティバルを見て博多に赴く、ということを何年かやっていた。
まあ行きましょか、という感じで、広島へのアクションを起こしたのは4月の終わりごろである。
しかし5月2日の夜行バスはもちろん売り切れ。2日夜の新幹線、3日朝の新幹線も満席だった。
「ひろしまフラワーフェスティバル」は3日の昼近くから始まるので、前夜に現地に乗り込んで旅行気分を高めるのは、それほど意味はない。ホテル代が無駄になるだけだ。
それで、3日朝の広島行きANA便を見ると、奇跡的に1席だけ残っていた。もしここで満席だったら旅行を諦めていたから、これは私に旅行しろ、という神のお告げに思われた。
帰りがハッキリしないが、こちらは最悪6日朝の飛行機で帰京してもいいので、予約は保留とした。
とにかく広島便を株主優待券で予約・購入して、今年も旅行がキマリ。柳川へは時間の関係で行くことはできなくなったが、仕方ない。ちょっとミニマムの、ゴールデン・ウィーク旅行となった。
広島行きはANA673便で、08時20分発。朝6時台に起きた。今回は最大3泊4日だから荷物も少なめ、リュックを背負っていけばいいが、定期購読の「将棋世界」最新号はどうするか。かなり迷ったが、携行することにした。
浜松町でモノレールに乗り換える。連休の中日だが今日から旅行の人も多く、けっこうな込み具合だった。
07時36分に羽田空港第2ビルに着いた。そそくさと荷物検査を済ませ搭乗カウンターに着いて一息つくと、我が便の「座席提供のおねがい」が放送された。
この時期の定番で、便を1本遅らせるだけで、報償は現金1万円or7,500マイル。私はこれに目がくらんで、カウンターに申し出た。もっとも、どうせ席は間に合うに決まっている。
果たして私は予定通り、673便に乗った。
今回は座席を事前指定していた。窓際だ。私はリュックから将棋世界を取り出した。これから3日間あるが、たぶん同誌を読むチャンスはこの時だけだろう。
ところで今日、山陽地方と九州は天候がわるい、と予報が出ている。雨男の私だからこれは覚悟の上だが、雲の上を飛んでいる飛行機からは快晴だ。この後天気が崩れるとは思えないのだが…。
09時45分、ANA機は広島空港に、すべるように到着した。
同空港は市街地までかなり遠く、バスで1時間近くかかる。むかし広島駅から空港に向かうのにひどく渋滞して、2時間以上かかったことがある。混雑時のバスは要注意だ。
「ひろしまフラワーフェスティバル」会場は、広島市外の大通りだ。空港からのバスは駅行きとバスセンター行きがあったが、私は後者を選ぶ。ただ、通常はもう少し先のバス停まで行くらしいのだが、今回はフェスティバルのため、バスセンター止まりになっていた。
10時01分空港発。定刻より4分早かった。
バスは森の中を行くが、広島市内が近づくにつれ、雨が落ちてきた。やはり天気予報は正確である。
バスセンターには定刻を8分遅れの11時03分に着いた。バスセンターに隣接して、広島市民球場があったはずなのだが、現在そこは空き地になっており、何かのイベントをやっていた。
私はとりあえず窓口に行き、福岡行き18時35分の高速バスを予約した。
さて、「ひろしまフラワーフェスティバル」である。会場へは歩いていく。
(10日につづく)