一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・松尾香織女流初段(当時)8

2016-08-30 00:49:04 | LPSA芝浦サロン
2011年12月2日(金)、LPSA芝浦サロンで、松尾香織女流初段(現・上川香織女流二段)に教えていただいた将棋を振り返る。

マンデーレッスンの講師を務めていた松尾女流初段は、金曜日の担当が珍しかった。当時は「マッカラン勝負」を4人の女流棋士と並べて行っていたが、そんなわけで松尾女流初段とは、いちばん進行が遅れていた。ちなみにここまで3局を消化し、私の1勝2敗だった。
今回のマッカランルールは、最大12局指して、女流棋士が8勝するより先に私が5勝したら私の勝ち。女流棋士が先に8勝したら、各女流棋士希望のアルコールを私がプレゼントする、というものである。ちなみに私が勝っても、女流棋士は何もしなくてよい。

当日は午後5時すぎに芝浦のサロンに入った。S夫氏らが、指導対局を受けていた。
タイミングのいいところで私も入る。松尾女流初段に指導を受けるのは、7月4日のジャンジャンマンデー以来、5か月ぶりだった。
「松尾先生がやっと金曜担当になったので、きょうは来ました」
「ありがとー。でも、ジャンジャンマンデーにも来てよー」
「機会があったら伺います。きょうは『マッカラン勝負』ですから」
「2年に亘ることになっちゃったわねー」

そこへHon氏が顔を見せ、彼も加えての対局開始となった。
上手(後手)松尾女流初段は、得意のゴキゲン中飛車。私は早めに右銀を進出したが、2筋からはうまく攻められず、左銀も繰りだした。▲5六銀とまっすぐ立ち、△5五歩に▲4五銀左とぶつける。△同銀▲同桂に△4四歩と桂と取りに来たのが第1図。

第1図以下の指し手。▲5二歩△同金▲5三歩△6二金▲5五銀△4五歩▲6四銀△6三歩▲5二歩成△同金▲4一銀△4二金左▲5二銀成△同金▲5三歩△6四歩▲5二歩成△5五桂(第2図)

先に指していた人の将棋も終わり、現在はHon氏と私の二面指しとなっていた。
私は▲5二歩と打つ。以下、桂を犠牲に精一杯の攻め。
二度目の▲5三歩では▲4二金(▲6二金)があり、当時の私でも気づいていたはずだが、黙って△5五桂と打たれると、下手が難しいようだ。
もっとも▲5三歩も自然な攻めだ。しかしやはり△5五桂の反撃がきた。

第2図以下の指し手。▲5一と△6七銀▲7九玉△1三角▲5七歩△5六歩▲6二金△5七歩成▲7二金△同玉▲3二飛△6二金▲6一銀(第3図)

私は▲5一とと飛車を取ったが、結果的にどうだったか。▲5五同飛と切ってから▲5一とだったかもしれない。
本譜は△6七銀のあと、△1三角のノゾキが厳しかった。▲5七歩と受ける一手に△5六歩と追撃され、これが受けなしの2手スキである。私は▲6二金と張り付いたが、ここでは負けたと思っていた。
松尾女流初段△5七歩成。私は▲3二飛と打ったが、まだしも▲5二飛だった。これなら後に▲5五飛成のスジがある。
▲3二飛に△6二金と受けられ、ここで投了も考えたが、私は▲6一銀と、未練がましく王手した。ちょっと投げきれなかった。
ところが松尾女流初段はウンウンともらして、なかなか指さない。ここは△8二玉の一手なのに、何を考えているのだろう。

(つづく)
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