バスでは、車内上部にあるテレビに、映画が映された。福岡から鹿児島まで4時間15分。窓外は暗いが眠る時間でもなく、映画でも観ないと間が持たないのである。
映画は「釣りバカ日誌16」だった。これはちょっと観てみたいが、この位置からではすこぶる見にくい。隣の中央席だったらふんぞり返って観ることができたのに、何てタイミングが悪いんだ。
まあ画面を凝視しなくても、音声で話のスジは分かる。私は横目で画面を観た。
映画の舞台は長崎県佐世保市。ここは九州だから、当然そうなるだろう。ゲストは金子昇と伊東美咲。これは2005年作品だが、伊東美咲は今、何をやっているのだろう。
サービスエリアに寄り、チョコモナカアイスを買う。ここで余計なカロリーを摂取するからいけないのだ。まあ、ダイエットは帰京してからでいい。
バスは熊本県内に入った。さすがに私も緊張する。
しばらく走ると道路の一部が崩れ、片側2車線が1車線に減っていた。熊本地震の被害である。私はいささか沈鬱になったが、被災者の悲しみにくらべればなんでもない。
バスは熊本県を抜け、映画も終わった。映画は安定のおもしろさだった。途中、声を出して笑いたくなるシーンがあったが、アタマがおかしいと思われるので、自粛。ここが一人旅のむずかしさである。
むかし中居正広の「模倣犯」を高速バス内で観て、最後の謎解きの場面で目的地に着いてしまったことがあった。あれは大いに消化不良だったが、今回はスッキリである。
5日(木・祝)午前0時20分すぎ、バスは天文館バス停に着いた。
今夜の宿は決めていないが、またネットカフェを予定している。
途中、コンビニがあったので寄る。現在キャンペーン中で、150円以下のおにぎりが100円で売られていた。それで2個買ったが、ダイエットは帰京して…というところ。
「定宿」のサイバック天文館店を訪ねると、フラットスペースが空いていた。ありがたきネットカフェである。
私はナイト12時間パックを選択し、0時42分、12番ブースに潜り込んだ。
私はリュックの中の荷物をぶちまける。中が相当蒸れているだろうから、空気の入れ替えだ。
次に東京への飛行機の予約である。やはり6日は朝から仕事をしないとマズイだろう。5日の鹿児島空港発19時30分に空きがあったので、予約をしておく。1本あとの最終便ならなおよかったが、キャンセル待ちの返事がなかった。
さらに、あらかじめ書いておいたブログ記事をアップする。
もう肉体は疲れているのだが、モニターで本田莉子のビデオを観たら、眠れなくなってしまった。ちなみに本田莉子は、もう引退している。AV女優の命は短いのだ。
5日朝。今日の予定は確定している。日中は吹上浜砂の祭典を鑑賞する。それには鹿児島中央駅前から09時40分に出る会場直行バスに乗ればよい。後は早めに鹿児島市内に戻り、食でも楽しめばいいのだ。
私は9時ごろネットカフェを出たが、ややのんびりしすぎたかもしれない。
お腹が減ったので、「すき家」に入る。私の定跡である「朝牛」である。牛丼をかっくらって、満足。
しかし駅前まで徒歩で行く余裕がなくなってしまった。路面電車を利用したいが、駅前までは乗り換えがあり、けっこう面倒だ。しからばバスか?
とりあえず地元の人に聞くと、「歩って行ったほうが早いよ」。
そんなはずはないだろうとバスに乗ったら、駅まで一直線で、しかも思いのほか短かった。これなら歩っていっても、ゆうゆう間に合った計算だ。駅から天文館までは、意外と迂回していたのかもしれない。両者の位置関係をもっと把握しとくんだった。
鹿児島中央バスターミナル内で、携行のいわさきバスカードに3,000円をチャージする。これで3,300円分が使える。
鹿児島中央駅前では、砂の祭典会場行きと思しき場所に、スタッフがいた。バス待ちの同士は15人前後か。
スタッフ氏はチラシを持っていて、「くじらバスで行く南さつまの旅」だった。会場を出て名所を案内してくれるもので、参加費はなんと無料。昨年も乗りたかったのだが、満員で乗れなかった。今年はどうだろう。
定刻の09時40分発車。しばらく走って、あたりの雰囲気が何か変わった気がしたが、まあいい。10時50分、バスは会場に着いた。
入場して、まずは「くじらバス」の予約である。午後便(13時30分発)の席が奇跡的に空いていて、予約が取れた。
さて砂像の鑑賞と行きたいところだが、ほかにも楽しみがいくつかある。うち一つがビンゴゲームで、例年午前11時と午後4時からある。今年は11時の参戦となるが、時間がない。早速ビンゴ会場まで行きカードを購入しようとしたが、思い出した。
昨年から、近辺の出展ブースで買い物をして、500円につき1枚もらうシステムに変わっていたのだ。
私は近場の食事処で、ダシカレーうどん(500円)なるものを注文する。400円のかけうどんでもよかったのだが、かようなわけで、無理に500円分を購入した。
「ビンゴカードもらえるんでしょ?」
と念を押すと、こんなことを書いていいのかどうか分からぬが、店のオニイサンが、ビンゴカードをおまけしてくれた。
ビンゴが始まった。私はトレーの上にカードを拡げているのだが、この体勢で数枚を確認するのは、意外に難儀だった。しかもその間にうどんもすするわけだが、こちらは、全然味がしない!!
我が左上の奥歯は相変わらず痛み、味覚も万全ではないが、この味はどう考えてもヘンである。ダシはともかく、カレーに味がないのはどういうことだ!?
結局、複数枚あったビンゴカードは、1枚もビンゴせず。しかも残念賞もなく、完全スカだった。
不正はいけないのだ、を教えられた。
(つづく)
映画は「釣りバカ日誌16」だった。これはちょっと観てみたいが、この位置からではすこぶる見にくい。隣の中央席だったらふんぞり返って観ることができたのに、何てタイミングが悪いんだ。
まあ画面を凝視しなくても、音声で話のスジは分かる。私は横目で画面を観た。
映画の舞台は長崎県佐世保市。ここは九州だから、当然そうなるだろう。ゲストは金子昇と伊東美咲。これは2005年作品だが、伊東美咲は今、何をやっているのだろう。
サービスエリアに寄り、チョコモナカアイスを買う。ここで余計なカロリーを摂取するからいけないのだ。まあ、ダイエットは帰京してからでいい。
バスは熊本県内に入った。さすがに私も緊張する。
しばらく走ると道路の一部が崩れ、片側2車線が1車線に減っていた。熊本地震の被害である。私はいささか沈鬱になったが、被災者の悲しみにくらべればなんでもない。
バスは熊本県を抜け、映画も終わった。映画は安定のおもしろさだった。途中、声を出して笑いたくなるシーンがあったが、アタマがおかしいと思われるので、自粛。ここが一人旅のむずかしさである。
むかし中居正広の「模倣犯」を高速バス内で観て、最後の謎解きの場面で目的地に着いてしまったことがあった。あれは大いに消化不良だったが、今回はスッキリである。
5日(木・祝)午前0時20分すぎ、バスは天文館バス停に着いた。
今夜の宿は決めていないが、またネットカフェを予定している。
途中、コンビニがあったので寄る。現在キャンペーン中で、150円以下のおにぎりが100円で売られていた。それで2個買ったが、ダイエットは帰京して…というところ。
「定宿」のサイバック天文館店を訪ねると、フラットスペースが空いていた。ありがたきネットカフェである。
私はナイト12時間パックを選択し、0時42分、12番ブースに潜り込んだ。
私はリュックの中の荷物をぶちまける。中が相当蒸れているだろうから、空気の入れ替えだ。
次に東京への飛行機の予約である。やはり6日は朝から仕事をしないとマズイだろう。5日の鹿児島空港発19時30分に空きがあったので、予約をしておく。1本あとの最終便ならなおよかったが、キャンセル待ちの返事がなかった。
さらに、あらかじめ書いておいたブログ記事をアップする。
もう肉体は疲れているのだが、モニターで本田莉子のビデオを観たら、眠れなくなってしまった。ちなみに本田莉子は、もう引退している。AV女優の命は短いのだ。
5日朝。今日の予定は確定している。日中は吹上浜砂の祭典を鑑賞する。それには鹿児島中央駅前から09時40分に出る会場直行バスに乗ればよい。後は早めに鹿児島市内に戻り、食でも楽しめばいいのだ。
私は9時ごろネットカフェを出たが、ややのんびりしすぎたかもしれない。
お腹が減ったので、「すき家」に入る。私の定跡である「朝牛」である。牛丼をかっくらって、満足。
しかし駅前まで徒歩で行く余裕がなくなってしまった。路面電車を利用したいが、駅前までは乗り換えがあり、けっこう面倒だ。しからばバスか?
とりあえず地元の人に聞くと、「歩って行ったほうが早いよ」。
そんなはずはないだろうとバスに乗ったら、駅まで一直線で、しかも思いのほか短かった。これなら歩っていっても、ゆうゆう間に合った計算だ。駅から天文館までは、意外と迂回していたのかもしれない。両者の位置関係をもっと把握しとくんだった。
鹿児島中央バスターミナル内で、携行のいわさきバスカードに3,000円をチャージする。これで3,300円分が使える。
鹿児島中央駅前では、砂の祭典会場行きと思しき場所に、スタッフがいた。バス待ちの同士は15人前後か。
スタッフ氏はチラシを持っていて、「くじらバスで行く南さつまの旅」だった。会場を出て名所を案内してくれるもので、参加費はなんと無料。昨年も乗りたかったのだが、満員で乗れなかった。今年はどうだろう。
定刻の09時40分発車。しばらく走って、あたりの雰囲気が何か変わった気がしたが、まあいい。10時50分、バスは会場に着いた。
入場して、まずは「くじらバス」の予約である。午後便(13時30分発)の席が奇跡的に空いていて、予約が取れた。
さて砂像の鑑賞と行きたいところだが、ほかにも楽しみがいくつかある。うち一つがビンゴゲームで、例年午前11時と午後4時からある。今年は11時の参戦となるが、時間がない。早速ビンゴ会場まで行きカードを購入しようとしたが、思い出した。
昨年から、近辺の出展ブースで買い物をして、500円につき1枚もらうシステムに変わっていたのだ。
私は近場の食事処で、ダシカレーうどん(500円)なるものを注文する。400円のかけうどんでもよかったのだが、かようなわけで、無理に500円分を購入した。
「ビンゴカードもらえるんでしょ?」
と念を押すと、こんなことを書いていいのかどうか分からぬが、店のオニイサンが、ビンゴカードをおまけしてくれた。
ビンゴが始まった。私はトレーの上にカードを拡げているのだが、この体勢で数枚を確認するのは、意外に難儀だった。しかもその間にうどんもすするわけだが、こちらは、全然味がしない!!
我が左上の奥歯は相変わらず痛み、味覚も万全ではないが、この味はどう考えてもヘンである。ダシはともかく、カレーに味がないのはどういうことだ!?
結局、複数枚あったビンゴカードは、1枚もビンゴせず。しかも残念賞もなく、完全スカだった。
不正はいけないのだ、を教えられた。
(つづく)