一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

堀彩乃女流3級、LPSAに入会

2016-08-20 11:29:40 | 女流棋士
研修会C1の堀彩乃さんがLPSAに女流棋士資格を申請し、LPSA所属の女流棋士となった。
…というニュースを見たのは8月15日。こんなことがあるんだ、と意外に思った。
堀新女流3級は高知県出身。小学生のころからLPSA主催のアマ棋戦に出場し、島井咲緒里女流二段、中倉宏美女流二段らと交流を持っていた。ことに島井女流二段とは同郷で、堀女流3級がLPSA所属を決めたのも、自然の成り行きだったといえる。
とはいえ、女流棋士50名以上を擁し前途洋々の女流棋士会と、将来の保障のないLPSAとなら、前者を選ぶのがふつうだ。女流棋士会所属ならタイトル戦の聞き手やほうぼうでのイベントの参加など、いくつか仕事が入る。機関誌の「将棋世界」に記事も載るだろうし、将棋会館の出入りも自由だ。前者所属のほうが、はるかにメリットが大きいのだ。
別にLPSAをソデにして女流棋士会に入会しても、誰も咎めなかったと思う。
それを承知のうえでLPSAを選んだ堀女流3級の心意気に、私は拍手を送る。
ただ問題は、堀女流3級自身に、「ここまでLPSAに育ててもらったから…」という妙な負い目はなかったのか、ということだ。一時の同情で所属を決めて、後にあれは間違った判断でしたといっても、そう簡単に移籍はできない。
が、これも入会の際のコメントを読んで雲散霧消した。堀女流3級は明確な意思を持って、一切の迷いなくLPSAに入会したのだ。

もし堀女流3級が女流棋士会に入会したら、私は「また女流棋士が増えた…」と気にも留めなかっただろう。
が、LPSAに入れば別である。その容貌、棋風、実績と、今度は私もたいへんな関心を持つ。
それに、団体の栄枯盛衰など、誰にも分からない。堀女流3級の決断が呼び水となって、今後はLPSAに入会する女子が増えるかもしれない。
ともあれLPSAに待望の若手が入って、グッと展望が開けた。堀女流3級の活躍に期待したい。
コメント
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