（９日のつづき）
何となくJR広島駅に戻ることにする。駅への道はよく分からぬが、大体の方角に進めばよい。なお市電を使う手もあるが、市電は走っているところを写真に撮りたいのだ。
駅の近くにいい雰囲気のうどん屋があったが、うどんはさっき食べたばかりなので、入店しない。
歩道に広島東洋カープのユニフォームを着たファンらが多くなった。これからマツダスタジアムへ向かうのであろう。前にも書いたが、ファンがこれだけ気合を入れて応援してくれるのだから、カープの選手は幸せである。
駅前まで来た。ここも食事処がいくつかあったが選びきれず、見送りとする。あぁ今回、お好み焼きはもちろん、汁なし担々麺も食べられなかった。
山口方面行きの１番ホームに着くと、乗車待ちの列でいっぱいだった。こういう記憶はあまりないが、こういう光景を見ると、混雑のない高速バスで、博多まで行きたかったと思う。
17時48分の列車に乗った。もちろん車内は満員である。
しばらくすると、「玖波－大竹間の架線にビニールが絡まり、遅れが出ています」とのアナウンスがあった。チッ、なんだよそれ。
私たちは西広島で下ろされ、大野浦止まりの列車に乗り換えさせられた。次の新井口（しんいのくち）では、窓から「Cocos」が見え、よほど降りようかと思ったのだが、留まる。
大野浦には定刻を３分遅れの18時38分に到着した。しかし乗り継ぎの列車がない。結局さっき乗った列車が来るのを待つことになった。
大野浦18時47分発。定刻は18時24分発だから、23分も遅れたことになる。もちろんこの列車も立つのを余儀なくされた。こんなことなら広島駅近くで晩飯を摂ればよかったが、結果論である。
さて大野浦の次が玖波である。ビニールは回収されたので、もちろん私たちは走行できる。それはどの辺りに絡まったのか、まったく忌々しい。
終点岩国には、定刻を24分遅れの19時05分に着いた。ここで表へ出る。博多までは途中下車自由だ。
岩国では、駅前に中華料理店があったが、ラーメン600円は費用対効果が悪そうで、見送り。「Coco壱番屋」もあったが、何となく入りそびれた。
19時39分、本日最終ランナーの新山口方面行きに乗った。徳山には１時間余りで着いたが、ここで盛大な待ち時間がある。すなわち発車は21時22分だ。
これではここで晩飯を摂らざるを得ない。ちなみに昨年はこの駅前にあるビジネスホテル青木に泊まり、隣接の吉野家で牛丼を食べたのだった。
近くには外国人のカップルが乗っているが、どうするのだろう。
私は一人で途中下車し駅前に出る。と、駅舎は長期の改修工事を終え、「周南市立駅前図書館」なるものができていた。外観が全面ガラス張りとオシャレで、コーヒーショップのようである。実際、スターバックスも入っていた。しかもこの時間も、開館しているようである。
ううむ、徳山にこの図書館はイメージが噛みあわないが、素晴らしい施設ができたものだ。
晩飯だが、やはり吉野家に入るよりなかった。しかし１年前と同じ食事を摂るとは……。アホの極みだ。
新山口には22時05分に着いた。翌朝は早いので、ホテルにチェックインし雑用を片付けると、適当なところで寝た。
翌４日（金・祝）。今日はもちろん、「博多どんたく港まつり」を見る。
６時10分ごろ起床し、早々にチェックアウトする。もっとのんびりしてもいいのだが、博多どんたくは見どころがいっぱいあるので、開始の10時には現地にいたいのだ。
エキナカのセブンイレブンで「おにぎりランチ」を買い、駅に入る。ホームには、４両編成・からし色の列車が入線していた。
06時42分発車。早朝なので客は少なく、のんびりできる。おのれがボーッとしていても、列車は確実に先に進む。他者に運んでもらう乗り物はありがたいと思う。
07時50分、下関着。６分の待ち合わせで、小倉行きに乗り換える。門司着08時03分。ここで鹿児島本線の快速・久留米行きに乗り換える。座席も確保し、まずは第一関門突破である。
博多には09時28分に着いた。約半年ぶりだが、実感は３ヶ月くらいだ。
駅前の博多駅本舞台は準備中で、やはり少し早かった。しかし新山口の06時42分発の次は、07時38分である。どっち道後悔するなら、早い列車に乗ったほうがよい。
午前中は博多駅本舞台と、はかた駅前“どんたく”ストリートでの演舞を観る予定だ。昨年は博多駅本舞台に張り付きすぎてどんたくストリートでの時間が短かったので、今年は慎重を期す必要がある。
本舞台の看板のプログラム表を見ると、10時20分から福岡県警察音楽隊、11時から陸上自衛隊第４音楽隊のコンサートがある。両方聴きたいが、前者はどんたくストリートでも演舞をするので、自衛隊の演奏のみ聴きにくればよい。…うおっ!? 13時40分から、「悪女時代」のコンサートがあるではないか！ 彼女ら、今年も出場していたのか……。
しかしその時間は、私はほかに行っている。
10時になり、日向ひょっとこ踊り博多愛好会が現れた。ひょっとこのコミカルな踊りが愉快だが、演者が多すぎて、若干飽きる。
10分からは、福岡大学応援指導部リーダー部門応援団である。チアリーダーが出るのかと期待したが、詰襟の硬派ばかりだった。
20分になったが、ここで福岡県警察音楽隊のコンサートを聴くと長くなるので、どんたくストリートに向かう。
その中途にある西日本シティ銀行演舞台では、熟年男女らがサルサを踊っていた。
（つづく）
何となくJR広島駅に戻ることにする。駅への道はよく分からぬが、大体の方角に進めばよい。なお市電を使う手もあるが、市電は走っているところを写真に撮りたいのだ。
駅の近くにいい雰囲気のうどん屋があったが、うどんはさっき食べたばかりなので、入店しない。
歩道に広島東洋カープのユニフォームを着たファンらが多くなった。これからマツダスタジアムへ向かうのであろう。前にも書いたが、ファンがこれだけ気合を入れて応援してくれるのだから、カープの選手は幸せである。
駅前まで来た。ここも食事処がいくつかあったが選びきれず、見送りとする。あぁ今回、お好み焼きはもちろん、汁なし担々麺も食べられなかった。
山口方面行きの１番ホームに着くと、乗車待ちの列でいっぱいだった。こういう記憶はあまりないが、こういう光景を見ると、混雑のない高速バスで、博多まで行きたかったと思う。
17時48分の列車に乗った。もちろん車内は満員である。
しばらくすると、「玖波－大竹間の架線にビニールが絡まり、遅れが出ています」とのアナウンスがあった。チッ、なんだよそれ。
私たちは西広島で下ろされ、大野浦止まりの列車に乗り換えさせられた。次の新井口（しんいのくち）では、窓から「Cocos」が見え、よほど降りようかと思ったのだが、留まる。
大野浦には定刻を３分遅れの18時38分に到着した。しかし乗り継ぎの列車がない。結局さっき乗った列車が来るのを待つことになった。
大野浦18時47分発。定刻は18時24分発だから、23分も遅れたことになる。もちろんこの列車も立つのを余儀なくされた。こんなことなら広島駅近くで晩飯を摂ればよかったが、結果論である。
さて大野浦の次が玖波である。ビニールは回収されたので、もちろん私たちは走行できる。それはどの辺りに絡まったのか、まったく忌々しい。
終点岩国には、定刻を24分遅れの19時05分に着いた。ここで表へ出る。博多までは途中下車自由だ。
岩国では、駅前に中華料理店があったが、ラーメン600円は費用対効果が悪そうで、見送り。「Coco壱番屋」もあったが、何となく入りそびれた。
19時39分、本日最終ランナーの新山口方面行きに乗った。徳山には１時間余りで着いたが、ここで盛大な待ち時間がある。すなわち発車は21時22分だ。
これではここで晩飯を摂らざるを得ない。ちなみに昨年はこの駅前にあるビジネスホテル青木に泊まり、隣接の吉野家で牛丼を食べたのだった。
近くには外国人のカップルが乗っているが、どうするのだろう。
私は一人で途中下車し駅前に出る。と、駅舎は長期の改修工事を終え、「周南市立駅前図書館」なるものができていた。外観が全面ガラス張りとオシャレで、コーヒーショップのようである。実際、スターバックスも入っていた。しかもこの時間も、開館しているようである。
ううむ、徳山にこの図書館はイメージが噛みあわないが、素晴らしい施設ができたものだ。
晩飯だが、やはり吉野家に入るよりなかった。しかし１年前と同じ食事を摂るとは……。アホの極みだ。
新山口には22時05分に着いた。翌朝は早いので、ホテルにチェックインし雑用を片付けると、適当なところで寝た。
翌４日（金・祝）。今日はもちろん、「博多どんたく港まつり」を見る。
６時10分ごろ起床し、早々にチェックアウトする。もっとのんびりしてもいいのだが、博多どんたくは見どころがいっぱいあるので、開始の10時には現地にいたいのだ。
エキナカのセブンイレブンで「おにぎりランチ」を買い、駅に入る。ホームには、４両編成・からし色の列車が入線していた。
06時42分発車。早朝なので客は少なく、のんびりできる。おのれがボーッとしていても、列車は確実に先に進む。他者に運んでもらう乗り物はありがたいと思う。
07時50分、下関着。６分の待ち合わせで、小倉行きに乗り換える。門司着08時03分。ここで鹿児島本線の快速・久留米行きに乗り換える。座席も確保し、まずは第一関門突破である。
博多には09時28分に着いた。約半年ぶりだが、実感は３ヶ月くらいだ。
駅前の博多駅本舞台は準備中で、やはり少し早かった。しかし新山口の06時42分発の次は、07時38分である。どっち道後悔するなら、早い列車に乗ったほうがよい。
午前中は博多駅本舞台と、はかた駅前“どんたく”ストリートでの演舞を観る予定だ。昨年は博多駅本舞台に張り付きすぎてどんたくストリートでの時間が短かったので、今年は慎重を期す必要がある。
本舞台の看板のプログラム表を見ると、10時20分から福岡県警察音楽隊、11時から陸上自衛隊第４音楽隊のコンサートがある。両方聴きたいが、前者はどんたくストリートでも演舞をするので、自衛隊の演奏のみ聴きにくればよい。…うおっ!? 13時40分から、「悪女時代」のコンサートがあるではないか！ 彼女ら、今年も出場していたのか……。
しかしその時間は、私はほかに行っている。
10時になり、日向ひょっとこ踊り博多愛好会が現れた。ひょっとこのコミカルな踊りが愉快だが、演者が多すぎて、若干飽きる。
10分からは、福岡大学応援指導部リーダー部門応援団である。チアリーダーが出るのかと期待したが、詰襟の硬派ばかりだった。
20分になったが、ここで福岡県警察音楽隊のコンサートを聴くと長くなるので、どんたくストリートに向かう。
その中途にある西日本シティ銀行演舞台では、熟年男女らがサルサを踊っていた。
（つづく）
