「コミックパブアカデミー」は歓楽街のニューハーフ軍団で、その辺の女性よりはるかに美しい。私は撮影していいものかどうか迷うが、こっそり撮る。
「カヨチャンネル博多盛り上げたい」は何かの番組だろう。有志が黒1色のTシャツで行進する。
「カラーガードダンスチームShiny☆Girl」は、ティーンの踊りだ。
「フープダンスキッズHoop Dance Performance」は珍しく、フープを使って踊る。
「日向ひょっとこ踊り博多愛好会」は、朝に博多駅前で鑑賞した。でもみんなひょこひょこ踊るので、速度の速いパレードには向かないかもしれない。
「博多deズンバwith C」は家族ぐるみでの参加が多いように感じた。
「レディバーズ」は奥様方の参加が多かった。
「着物を着てさるこう会」は、「和服を世界遺産に!!」をスローガンに、参加者が和服を着て行進する。旅館などの女将さんの集まりに思われた。
「九州フラガール隊」も常連で、フラガールの深紅の衣装に魅了される。私の好きな団体だ。毎年撮らせていただいているお嬢さんがいるが、今年は彼女で合っていただろうか。ちょっとフケた気もするのだが……。
「どんたくコスプレパレード」は絢爛豪華。東京でもコスプレイベントは多々あるが、博多はどうなのだろう。十分に需要があると思うが。
「FUKUOKA Country Dance fun」は、参加者がカウボーイの格好で登場。
「幸福の科学グループどんたく隊」は、祭りハッピで登場。
「ふくこいどんたく隊」は、ベースがよさこいで、威勢がいい。
「琉球國祭り太鼓」はもちろん勇壮だ。獅子舞が何体も登場したのが珍しい。
そしてラストを飾るは「粕屋町どんたく隊」である。数百人規模の団体で、大迫力だった。
「花自動車」が再び通る。だいぶ陽も傾いてきたので、オープニングよりは電光が輝いている。
「総おどり隊」がやってくる。「じろ長どんたく隊」「福岡民謡舞踊・四季の会」「栄奈美会どんたく隊」「博多民謡協会どんたく隊」がまたも踊る。
ここから各広場で総踊りとなるので、私も移動する。もちろん、「お祭り本舞台」にである。そこはステージで福岡親善大使が踊るからだ。
会場では、みなが早くもカッチリ節を踊っていた。博多親善大使の3人も踊っている。この任務は2年間なので、彼女らは今年で終わりだ。私はなるべく彼女らに近づくが、3人とも心なしかさみしそうだ。
すっかり陽も暮れた。1曲終わり、RKB毎日放送の茅野正昌アナウンサーが、「恒例の、ホークスプロ野球情報」を放送する。
「我がソフトバンクホークスは本日、ヤフオクドームでオリックスバファローズと試合を行っております。現在3回を終わり、3対2でリードしています!!」
会場は大きな拍手である。私も1日ホークスファンなので、追従しなければならない。「そして皆さん気になる内川選手、あと2本ヒットを打てば2,000本安打、名球会です! しかし今日はまだ出ていません。内川選手2,000本へ、もう一丁! もう2丁!!」
博多の夜は最高潮である。続いて、「どんたく囃子」を2曲。会場では大きな輪があっちこっちにできているが、私は陽気に踊れる性格ではないし、一人旅なので、黙って見守るだけである。せいぜい福岡親善大使を鑑賞するしかない。
↑長冨彩女さん
↑丸林千紘さん
↑田上真理子さん
さらに「博多カッチリ」「どんたく囃子」「博多カッチリ」と踊り、いよいよフィナーレである。高島宗一郎・福岡市長など振興会役員による祝いめでただ。これを聞かないと、博多どんたくは終わらないのだ。
市長によると、今年は230万人の人出があったようだ。「私たちは平成最後の博多どんたくを楽しみましたが、50年先、100年先も楽しみましょう……」
祝いめでたを歌ったあと、手一本となる。これができないと博多っ子ではなく、私も自然な感じで打ちたいのだが、どうもワンテンポ遅れる。
「いよーおっ、(パンパン)、まひとつ(パンパン)、いおうて三度、(パパン、パン)」
今年も最後でしくじった。
ステージでは関係者が勢ぞろいして、締める。福岡親善大使の撮影タイムなどはなく、さらっと引き揚げる。これが博多どんたく流なのだ。
博多どんたくは3日か4日のどちらかに雨が降るジンクスがあるが、今年は両日とも晴れたようで、よかった。また来年もここに来られればうれしく思う。
さて、晩ご飯である。天神地下街というかデパートの地下1階にうまいうどんを食べさせてくれる店があったが、どうか。
しばし探索したが見つけられず、私は行きつけのネットカフェに向かう。あたりはまだ、どんたくの最後の祭りの真っ最中だ。
昨年も気になったうどん屋があったので、入ってみる。「うどんとミニかつ丼のセット」を注文する。これで700円はお値打ちだろう。もちろんどちらも、美味かった。
ネットカフェはもちろん、「Cybac天神店」である。他のカフェに行ってもいいのだが、どうも会員証をごっそり紛失してしまったようで、行ける店舗が限られているのだ。
Cybac天神店は魔の喫煙20番ブースがあり、そこは換気の関係で汚い空気が全部ブース内に入ってくるのだが、それは改善されているのだろうか。
今回は幸運にも禁煙フラットブースの9番席が取れた。屋根が確保できればこっちのものである。
シャワーの予約を入れたはいいが、今回は石けんの類を忘れてきた。甚だ不本意だが、シャンプーセットを購入した(108円)。
ブース内では適当にネットサーフィンをし、スマホで5日の宿を検討する。クラブカード会員である東横インに泊まりたい。明日は鹿児島周辺で泊まりたく、候補は「鹿児島天文館1」が喫煙ルーム3,880円、「鹿児島中央西口」が禁煙ルーム4,320円だった。そこに「鹿児島天文館2」禁煙ルーム4,060円が表れた。迷ってられないので、これを予約する。
私は昨年から会員になったが、もうモトは取った感じである。
翌5日(土・祝)。今回の行程も、折り返しである。
私は九州のJRはあらかた乗り潰したが、民間鉄道は若干の乗り残しがある。熊本電鉄はそのひとつで、今日はそれに乗ろうと思う。
Cybacをチェックアウトし(総額2,807円)、ちょっと迷ったが、松屋に入る。牛めし320円は安い。これ、東京だと「プレミアム牛丼」の名称になって、少しは質がよくなるのか知らんが、380円になる。地方都市は値段が安くてありがたい。
まずは熊本駅へ行かねばならぬ。天神の駅ビル3階に上り、高速バスのダイヤを確認する。
しかし08時50分発のそれは、熊本交通センターまでしか行かない。09時00分、09時20分、09時30分もそうで、09時40分にやっと熊本駅前行きとなる。これは、さっきの牛めしが早まったか。
私は熊本交通センターまで行っちゃえばよかったのだが、無駄なしで駅前まで行きたくて、朝の天神街を散歩した。
09時40分発、九州産交バスの「スーパーノンストップ・ひのくに号」に乗った(2,160円)。天神-熊本間は頻繁にバスが出ているので、これは自由席である。
定刻に出発。市街に出てあたりを見ると今日も陽が射し、上々の旅行日和だ。
バスの中でゆっくり休み、熊本駅前には定刻を6分遅れの、12時10分に着いた。
しかし降車すると、妙なことに気付いた。あたりに「熊本電鉄」の表示が、どこにもないのだ。
これは……?
(つづく)
「カヨチャンネル博多盛り上げたい」は何かの番組だろう。有志が黒1色のTシャツで行進する。
「カラーガードダンスチームShiny☆Girl」は、ティーンの踊りだ。
「フープダンスキッズHoop Dance Performance」は珍しく、フープを使って踊る。
「日向ひょっとこ踊り博多愛好会」は、朝に博多駅前で鑑賞した。でもみんなひょこひょこ踊るので、速度の速いパレードには向かないかもしれない。
「博多deズンバwith C」は家族ぐるみでの参加が多いように感じた。
「レディバーズ」は奥様方の参加が多かった。
「着物を着てさるこう会」は、「和服を世界遺産に!!」をスローガンに、参加者が和服を着て行進する。旅館などの女将さんの集まりに思われた。
「九州フラガール隊」も常連で、フラガールの深紅の衣装に魅了される。私の好きな団体だ。毎年撮らせていただいているお嬢さんがいるが、今年は彼女で合っていただろうか。ちょっとフケた気もするのだが……。
「どんたくコスプレパレード」は絢爛豪華。東京でもコスプレイベントは多々あるが、博多はどうなのだろう。十分に需要があると思うが。
「FUKUOKA Country Dance fun」は、参加者がカウボーイの格好で登場。
「幸福の科学グループどんたく隊」は、祭りハッピで登場。
「ふくこいどんたく隊」は、ベースがよさこいで、威勢がいい。
「琉球國祭り太鼓」はもちろん勇壮だ。獅子舞が何体も登場したのが珍しい。
そしてラストを飾るは「粕屋町どんたく隊」である。数百人規模の団体で、大迫力だった。
「花自動車」が再び通る。だいぶ陽も傾いてきたので、オープニングよりは電光が輝いている。
「総おどり隊」がやってくる。「じろ長どんたく隊」「福岡民謡舞踊・四季の会」「栄奈美会どんたく隊」「博多民謡協会どんたく隊」がまたも踊る。
ここから各広場で総踊りとなるので、私も移動する。もちろん、「お祭り本舞台」にである。そこはステージで福岡親善大使が踊るからだ。
会場では、みなが早くもカッチリ節を踊っていた。博多親善大使の3人も踊っている。この任務は2年間なので、彼女らは今年で終わりだ。私はなるべく彼女らに近づくが、3人とも心なしかさみしそうだ。
すっかり陽も暮れた。1曲終わり、RKB毎日放送の茅野正昌アナウンサーが、「恒例の、ホークスプロ野球情報」を放送する。
「我がソフトバンクホークスは本日、ヤフオクドームでオリックスバファローズと試合を行っております。現在3回を終わり、3対2でリードしています!!」
会場は大きな拍手である。私も1日ホークスファンなので、追従しなければならない。「そして皆さん気になる内川選手、あと2本ヒットを打てば2,000本安打、名球会です! しかし今日はまだ出ていません。内川選手2,000本へ、もう一丁! もう2丁!!」
博多の夜は最高潮である。続いて、「どんたく囃子」を2曲。会場では大きな輪があっちこっちにできているが、私は陽気に踊れる性格ではないし、一人旅なので、黙って見守るだけである。せいぜい福岡親善大使を鑑賞するしかない。
↑長冨彩女さん
↑丸林千紘さん
↑田上真理子さん
さらに「博多カッチリ」「どんたく囃子」「博多カッチリ」と踊り、いよいよフィナーレである。高島宗一郎・福岡市長など振興会役員による祝いめでただ。これを聞かないと、博多どんたくは終わらないのだ。
市長によると、今年は230万人の人出があったようだ。「私たちは平成最後の博多どんたくを楽しみましたが、50年先、100年先も楽しみましょう……」
祝いめでたを歌ったあと、手一本となる。これができないと博多っ子ではなく、私も自然な感じで打ちたいのだが、どうもワンテンポ遅れる。
「いよーおっ、(パンパン)、まひとつ(パンパン)、いおうて三度、(パパン、パン)」
今年も最後でしくじった。
ステージでは関係者が勢ぞろいして、締める。福岡親善大使の撮影タイムなどはなく、さらっと引き揚げる。これが博多どんたく流なのだ。
博多どんたくは3日か4日のどちらかに雨が降るジンクスがあるが、今年は両日とも晴れたようで、よかった。また来年もここに来られればうれしく思う。
さて、晩ご飯である。天神地下街というかデパートの地下1階にうまいうどんを食べさせてくれる店があったが、どうか。
しばし探索したが見つけられず、私は行きつけのネットカフェに向かう。あたりはまだ、どんたくの最後の祭りの真っ最中だ。
昨年も気になったうどん屋があったので、入ってみる。「うどんとミニかつ丼のセット」を注文する。これで700円はお値打ちだろう。もちろんどちらも、美味かった。
ネットカフェはもちろん、「Cybac天神店」である。他のカフェに行ってもいいのだが、どうも会員証をごっそり紛失してしまったようで、行ける店舗が限られているのだ。
Cybac天神店は魔の喫煙20番ブースがあり、そこは換気の関係で汚い空気が全部ブース内に入ってくるのだが、それは改善されているのだろうか。
今回は幸運にも禁煙フラットブースの9番席が取れた。屋根が確保できればこっちのものである。
シャワーの予約を入れたはいいが、今回は石けんの類を忘れてきた。甚だ不本意だが、シャンプーセットを購入した(108円)。
ブース内では適当にネットサーフィンをし、スマホで5日の宿を検討する。クラブカード会員である東横インに泊まりたい。明日は鹿児島周辺で泊まりたく、候補は「鹿児島天文館1」が喫煙ルーム3,880円、「鹿児島中央西口」が禁煙ルーム4,320円だった。そこに「鹿児島天文館2」禁煙ルーム4,060円が表れた。迷ってられないので、これを予約する。
私は昨年から会員になったが、もうモトは取った感じである。
翌5日(土・祝)。今回の行程も、折り返しである。
私は九州のJRはあらかた乗り潰したが、民間鉄道は若干の乗り残しがある。熊本電鉄はそのひとつで、今日はそれに乗ろうと思う。
Cybacをチェックアウトし(総額2,807円)、ちょっと迷ったが、松屋に入る。牛めし320円は安い。これ、東京だと「プレミアム牛丼」の名称になって、少しは質がよくなるのか知らんが、380円になる。地方都市は値段が安くてありがたい。
まずは熊本駅へ行かねばならぬ。天神の駅ビル3階に上り、高速バスのダイヤを確認する。
しかし08時50分発のそれは、熊本交通センターまでしか行かない。09時00分、09時20分、09時30分もそうで、09時40分にやっと熊本駅前行きとなる。これは、さっきの牛めしが早まったか。
私は熊本交通センターまで行っちゃえばよかったのだが、無駄なしで駅前まで行きたくて、朝の天神街を散歩した。
09時40分発、九州産交バスの「スーパーノンストップ・ひのくに号」に乗った(2,160円)。天神-熊本間は頻繁にバスが出ているので、これは自由席である。
定刻に出発。市街に出てあたりを見ると今日も陽が射し、上々の旅行日和だ。
バスの中でゆっくり休み、熊本駅前には定刻を6分遅れの、12時10分に着いた。
しかし降車すると、妙なことに気付いた。あたりに「熊本電鉄」の表示が、どこにもないのだ。
これは……?
(つづく)