(2日のつづき)
翌5日(日・祝)。昨夜は「10時間ナイトパック」を選択した。ブース内では一応、無料のいかがわしいビデオを観た。最近はどうかすると、ブログの書き込みよりこちらの鑑賞のほうが楽しみな時がある。これは自戒したいと思う。
ちなみに昨夜は、友田彩也香がよかった。
さてゴールデン・ウィーク旅行も折り返しである。内定をくれた会社は、休み中には連絡を寄越さないだろう。7日(火)に電話が来ても当日出社とは言わないだろうから、7日中に帰京すれば問題ない。
とはいえ何か、我が人生最後のモラトリアムで、不思議な感じだ。ちょっとホームシックっぽくなって帰京したくもあり、このまま永遠に旅を続けたい気もする。
さて今日は、鹿児島県吹上浜の「砂の祭典」に行こうと思う。これも毎年の恒例で前売券(700円)も買っているのだが、ここ数年は若干マンネリで、惰性で行っている感もあった。
しかも今年は、鹿児島中央駅前からの直行バスが廃止されていた。会場から出る周遊バス「くじら号」も確か昨年から有料になり、私のテンションは下がるばかりである。
よって旅の気分次第では前売券を没にし、他所に行くことも考えていた。でもまあ、砂の祭典に行くよね。
朝は8時ごろチェックアウトした。天神の朝といえば松屋が定番だが、今は牛丼を食べるイメージではない。
西鉄天神高速バスターミナルに行く。天神デパートの3階である。鹿児島までは高速バスで行くが、確か値段は5,000円を越えていた。鹿児島からは砂の祭典会場までまたバス代がかかるし、総合すると、ここは「SUN Qパス(3日間)」を購入したほうがいいと判断した。
それで購入したのだが、11,000円、すなわち1,000円値上げされていて、ひっくり返った。
この1,000円はけっこう痛い。これから3日間、移動はすべてバスに限らないし、元を取れるのだろうか?
しかし購入してしまったものはしょうがない。せいぜいバスを乗りつくすしかない。
階下の商店で、「鶏めし」(464円)を購入する。この店は夜半に寄ることが多く、弁当の売れ残りを半額で買うのが常だったので、定価で買って損をした気分にはなった。
08時52分発の「桜島号」に乗る。私の気力と体力が充実していれば前夜に鹿児島まで移動していたところだが、それはそれでバス料金とSUN Qパスの問題が発生し、微妙なところだった。ま、昼の移動も景色を楽しめるからよい。
我が席は10Dで、トイレの横だった。ま、席が確保できればどこでもよい。
今日も空は快晴だ。今回の旅行では、珍しく天候に恵まれている。
サービスエリアで休憩。私はバニラモナカを購入する。この買い食いが楽しいのだ。
バスに戻る。「グオッ!!」。網棚部分に脳天をぶつけてしまった。この出っ張りが低過ぎて、いつかぶつかると懸念していたのだが、現実になってしまった。
鹿児島中央駅前には、定刻より8分早い12時57分に着いた。駅前では今年も何かのイベントをやっているが、寄る時間がない。
次の加世田バスセンター行きは、12時58分。到着が数分遅れたこともあり、これに乗れたのは幸いだった。
伊作駅跡を通る。この沿線は1984年に廃止された南薩鉄道を一部トレースする。時間があれば降車して探索したいが、今年もその時間がない。いや、砂の祭典の鑑賞をやめれば、その時間は捻出できるのだが……。
14時25分、加世田バスターミナル着。ここまで来るだけで、昼間の半分を使ってしまった。昼の長距離移動はマジで再考しなければならない。
砂の祭典会場行きは14時43分である。その時間まで構内をぶらぶらし、蒸気機関車を撮影したりする。
砂の祭典会場には、14時57分に着いた。いや、ここまで長かった。
今年のテーマは「リトルモンスター~Change The World~」。虫などの小さな生き物を砂像にすることで、「大きさ」を感じられる、というものらしい。
砂像は世界から作家を招聘していることもあり、素晴らしい。砂像と雪像との違いは、前者がより細かく造形ができることだが、それゆえ顔の表情などがリアルになりすぎて不気味に見えることもある。
今日は午後4時からメインステージでビンゴゲームがある。そしてビンゴカードは、周辺の食事処で500円の買物につき、店舗から1枚もらえるのだ。
私は旭川醤油ラーメンを食す。ところで、なぜ旭川のラーメンが出展しているのか? それは南さつま市と旭川市が姉妹都市だから。店の横にも、あさっぴーの看板があった。
しかし多くの入場者がいる中で、旭川冬まつりと砂の祭典の両方を観光した者は、私くらいではあるまいか。
ビンゴゲームが始まった。MCは若いお嬢さんだが、私は以前のオッサンのほうが好きだった。
私はなかなか数字が開かない。だが後半追い上げ、ようやくリーチまで行った。しかし、次の1つでゲームは終了とのこと。
そこで私の番号が出た! しかし、残りの賞品2つに対して、ビンゴは5人。じゃんけんで決着となったが、私以外はみな子供である。これじゃあ本気も出せないというわけで、棄権させていただいた。
展望台に行ってみる。ピロティでは今年も常潤高校が出展しているが、いつもの缶オレンジジュースが置かれていない。スタッフに聞くと、売り切れとのことだった。
ここのジュースは毎年楽しみにしていたのだが、売り切れは初めて。どうも今年は、勝手が違う。
展望台の最上階に上る。さすがに景色は素晴らしい。むかしこの場でカメラのレンズ交換をしたら、風が強かったこともあり、カメラに砂が入ってしまった。これを自殺行為という。
砂像の鑑賞もあらかた終わり、もう帰ることにする。砂の祭典会場を17時42分に出発。加世田には17時57分に着いた。
次の鹿児島中央行きは18時15分である。ちょっと時間があるので、向かいの「ニシムタ」に入る。2リットルの緑茶が95円である。安い!「白熊」という名のかき氷も95円。ああ、いい買い物をした。
ベンチでかき氷を食べる。これが至福の時間である。
ちょうど食べ終わるか終わらないかのころに、鹿児島中央行きのバスが来た。
私はかき氷のカップを持ったまま、乗車しようとする。と、
「ちょっとそれそれ! うわああ!」
と、運転手が大仰に叫んだ。どうも、カップを持ったままの乗車がマズかったようだ。よく分からぬが。それにしたって、その言い方はねえだろう。
カチンときた私は、ひねくれた行動に出る。
(つづく)
翌5日(日・祝)。昨夜は「10時間ナイトパック」を選択した。ブース内では一応、無料のいかがわしいビデオを観た。最近はどうかすると、ブログの書き込みよりこちらの鑑賞のほうが楽しみな時がある。これは自戒したいと思う。
ちなみに昨夜は、友田彩也香がよかった。
さてゴールデン・ウィーク旅行も折り返しである。内定をくれた会社は、休み中には連絡を寄越さないだろう。7日(火)に電話が来ても当日出社とは言わないだろうから、7日中に帰京すれば問題ない。
とはいえ何か、我が人生最後のモラトリアムで、不思議な感じだ。ちょっとホームシックっぽくなって帰京したくもあり、このまま永遠に旅を続けたい気もする。
さて今日は、鹿児島県吹上浜の「砂の祭典」に行こうと思う。これも毎年の恒例で前売券(700円)も買っているのだが、ここ数年は若干マンネリで、惰性で行っている感もあった。
しかも今年は、鹿児島中央駅前からの直行バスが廃止されていた。会場から出る周遊バス「くじら号」も確か昨年から有料になり、私のテンションは下がるばかりである。
よって旅の気分次第では前売券を没にし、他所に行くことも考えていた。でもまあ、砂の祭典に行くよね。
朝は8時ごろチェックアウトした。天神の朝といえば松屋が定番だが、今は牛丼を食べるイメージではない。
西鉄天神高速バスターミナルに行く。天神デパートの3階である。鹿児島までは高速バスで行くが、確か値段は5,000円を越えていた。鹿児島からは砂の祭典会場までまたバス代がかかるし、総合すると、ここは「SUN Qパス(3日間)」を購入したほうがいいと判断した。
それで購入したのだが、11,000円、すなわち1,000円値上げされていて、ひっくり返った。
この1,000円はけっこう痛い。これから3日間、移動はすべてバスに限らないし、元を取れるのだろうか?
しかし購入してしまったものはしょうがない。せいぜいバスを乗りつくすしかない。
階下の商店で、「鶏めし」(464円)を購入する。この店は夜半に寄ることが多く、弁当の売れ残りを半額で買うのが常だったので、定価で買って損をした気分にはなった。
08時52分発の「桜島号」に乗る。私の気力と体力が充実していれば前夜に鹿児島まで移動していたところだが、それはそれでバス料金とSUN Qパスの問題が発生し、微妙なところだった。ま、昼の移動も景色を楽しめるからよい。
我が席は10Dで、トイレの横だった。ま、席が確保できればどこでもよい。
今日も空は快晴だ。今回の旅行では、珍しく天候に恵まれている。
サービスエリアで休憩。私はバニラモナカを購入する。この買い食いが楽しいのだ。
バスに戻る。「グオッ!!」。網棚部分に脳天をぶつけてしまった。この出っ張りが低過ぎて、いつかぶつかると懸念していたのだが、現実になってしまった。
鹿児島中央駅前には、定刻より8分早い12時57分に着いた。駅前では今年も何かのイベントをやっているが、寄る時間がない。
次の加世田バスセンター行きは、12時58分。到着が数分遅れたこともあり、これに乗れたのは幸いだった。
伊作駅跡を通る。この沿線は1984年に廃止された南薩鉄道を一部トレースする。時間があれば降車して探索したいが、今年もその時間がない。いや、砂の祭典の鑑賞をやめれば、その時間は捻出できるのだが……。
14時25分、加世田バスターミナル着。ここまで来るだけで、昼間の半分を使ってしまった。昼の長距離移動はマジで再考しなければならない。
砂の祭典会場行きは14時43分である。その時間まで構内をぶらぶらし、蒸気機関車を撮影したりする。
砂の祭典会場には、14時57分に着いた。いや、ここまで長かった。
今年のテーマは「リトルモンスター~Change The World~」。虫などの小さな生き物を砂像にすることで、「大きさ」を感じられる、というものらしい。
砂像は世界から作家を招聘していることもあり、素晴らしい。砂像と雪像との違いは、前者がより細かく造形ができることだが、それゆえ顔の表情などがリアルになりすぎて不気味に見えることもある。
今日は午後4時からメインステージでビンゴゲームがある。そしてビンゴカードは、周辺の食事処で500円の買物につき、店舗から1枚もらえるのだ。
私は旭川醤油ラーメンを食す。ところで、なぜ旭川のラーメンが出展しているのか? それは南さつま市と旭川市が姉妹都市だから。店の横にも、あさっぴーの看板があった。
しかし多くの入場者がいる中で、旭川冬まつりと砂の祭典の両方を観光した者は、私くらいではあるまいか。
ビンゴゲームが始まった。MCは若いお嬢さんだが、私は以前のオッサンのほうが好きだった。
私はなかなか数字が開かない。だが後半追い上げ、ようやくリーチまで行った。しかし、次の1つでゲームは終了とのこと。
そこで私の番号が出た! しかし、残りの賞品2つに対して、ビンゴは5人。じゃんけんで決着となったが、私以外はみな子供である。これじゃあ本気も出せないというわけで、棄権させていただいた。
展望台に行ってみる。ピロティでは今年も常潤高校が出展しているが、いつもの缶オレンジジュースが置かれていない。スタッフに聞くと、売り切れとのことだった。
ここのジュースは毎年楽しみにしていたのだが、売り切れは初めて。どうも今年は、勝手が違う。
展望台の最上階に上る。さすがに景色は素晴らしい。むかしこの場でカメラのレンズ交換をしたら、風が強かったこともあり、カメラに砂が入ってしまった。これを自殺行為という。
砂像の鑑賞もあらかた終わり、もう帰ることにする。砂の祭典会場を17時42分に出発。加世田には17時57分に着いた。
次の鹿児島中央行きは18時15分である。ちょっと時間があるので、向かいの「ニシムタ」に入る。2リットルの緑茶が95円である。安い!「白熊」という名のかき氷も95円。ああ、いい買い物をした。
ベンチでかき氷を食べる。これが至福の時間である。
ちょうど食べ終わるか終わらないかのころに、鹿児島中央行きのバスが来た。
私はかき氷のカップを持ったまま、乗車しようとする。と、
「ちょっとそれそれ! うわああ!」
と、運転手が大仰に叫んだ。どうも、カップを持ったままの乗車がマズかったようだ。よく分からぬが。それにしたって、その言い方はねえだろう。
カチンときた私は、ひねくれた行動に出る。
(つづく)