一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段の振り飛車に期待する

2023-01-04 23:25:46 | 将棋雑記
きのうの記事―羽生善治九段の振り飛車推奨―の具体的話である。以前も書いたことがあるが、ご容赦願う。
羽生九段の振り飛車推奨は、ただの思いつきではない。心底、藤井竜王には振り飛車が有効と信じている。先日の竜王戦でも、広瀬章人八段の振り飛車を本気で期待していたが、叶わなかった。
藤井竜王は相居飛車のスペシャリストだ。角換わりや相掛かりにおいて、藤井玉は▲6八や△4二におり、戦いに応じて安全地帯に逃げる。伊藤果八段の風車は▲3八玉が定位置だったが、▲5八あたりに逃げ越すことも多かった。この玉の動きと藤井竜王の玉の弾力性に、似たものを感じるのである。
藤井竜王は、来たる王将戦に向けて、AIを交えての研究に励んでいるという。しかしここに「対振り飛車」はないはずだ。だから藤井竜王には振り飛車がよい。その時点で、藤井竜王のAI研究は水泡と帰す。
ただし同じ振り飛車でも、ゴキゲン中飛車は、最近の実戦例が多いからダメだ。指すのはノーマル四間飛車か三間飛車がよい。
たとえば四間飛車に振ったとして、藤井王将が穴熊に組んだらしめたものだ。独特の藤井将棋は影を潜め、昭和と平成初期の将棋と化す。こうなれば羽生九段の土俵だ。粛々と穴熊崩しに励めばよい。
そのほか、左美濃、ミレニアム、舟囲いも大同小異である。
羽生九段が振り飛車を指す。これは作戦の一環であって、逃げではない。
52歳の大山康晴十五世名人が生き返って、いまの藤井竜王と指すとする。8局戦って、1勝7敗ということはないのではないか。ならばは羽生九段も振り飛車にすれば、相居飛車戦以上の成績を取れると思うのだが。
コメント (4)
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