第72期王将戦七番勝負がいよいよ始まった。第1局の対局場は掛川城の二の丸茶室。掛川城天守はもちろん再建で、1994年の完成。私も1996年前後に訪れたことがあるが、復元ということもあり歴史の重みは感じず、和風の豪邸を訪問したような趣を感じた。天守の木造復元は日本初だが、月日が経ち木目がいい色合いになったころ、さらに深みを増すのではないだろうか。
掛川城対局は今年で14年連続で、王将戦第1局といえば「掛川城」のイメージが確立されているようだ。
なお羽生善治九段はここで過去3回戦っているが、第59期・久保利明棋王、第63期・渡辺明王将、第65期・郷田真隆王将にいずれも敗れ、タイトル戦も敗れている。羽生九段に掛川城は相性が悪いが、当人はそんなジンクスを微塵も感じていないだろう。
さて王将戦は無料中継がないので、私は局面を知ることができない。まあいまのご時世、ドラマだってネット発の有料で見る時代。スポンサーに何の得もないのに、番勝負を無料で視聴させるわけがないと割り切るしかない(18時01分追記:第1局はYouTubeの無料配信があるらしい)(23時59分追記:読者からの情報提供により、毎日新聞でも無料棋譜配信があった。調べ不足をお詫びします)。
それでもネットを見ると、後手番になった羽生九段が、何と一手損角換わりを採用した。
これは2000年代前半に大流行した戦法で、簡単にいうと、手を損したぶん△8五歩が指せず、その代わりそこに桂が跳べる利点がある。
ただ現実的に出足が遅れるため、先手に棒銀や早繰り銀などで速攻を目指されると容易でない。当然ブームも下火になり、現在も指している著名棋士は丸山忠久九段くらいである。
その、あえて不利と思える戦法を羽生九段が採用した。これは私希望の振り飛車ではないが、藤井聡太竜王の研究を外すという意味では、同じ思想ではあるまいか。
この王将戦はブログが充実していて、無料中継がないぶん、ここで情報を補ってくれているかのようだ。
現在の局面は、両者ふんだんに持ち時間を使い、形勢はほぼ互角のようだ。羽生九段は4筋に成銀を作り1歩得だが、先手は▲3四歩の存在が大きい。もうそろそろ封じ手の時刻になるが、本格的な戦いになるのは明日。名局の誕生を期待したい。
掛川城対局は今年で14年連続で、王将戦第1局といえば「掛川城」のイメージが確立されているようだ。
なお羽生善治九段はここで過去3回戦っているが、第59期・久保利明棋王、第63期・渡辺明王将、第65期・郷田真隆王将にいずれも敗れ、タイトル戦も敗れている。羽生九段に掛川城は相性が悪いが、当人はそんなジンクスを微塵も感じていないだろう。
さて王将戦は無料中継がないので、私は局面を知ることができない。まあいまのご時世、ドラマだってネット発の有料で見る時代。スポンサーに何の得もないのに、番勝負を無料で視聴させるわけがないと割り切るしかない(18時01分追記:第1局はYouTubeの無料配信があるらしい)(23時59分追記:読者からの情報提供により、毎日新聞でも無料棋譜配信があった。調べ不足をお詫びします)。
それでもネットを見ると、後手番になった羽生九段が、何と一手損角換わりを採用した。
これは2000年代前半に大流行した戦法で、簡単にいうと、手を損したぶん△8五歩が指せず、その代わりそこに桂が跳べる利点がある。
ただ現実的に出足が遅れるため、先手に棒銀や早繰り銀などで速攻を目指されると容易でない。当然ブームも下火になり、現在も指している著名棋士は丸山忠久九段くらいである。
その、あえて不利と思える戦法を羽生九段が採用した。これは私希望の振り飛車ではないが、藤井聡太竜王の研究を外すという意味では、同じ思想ではあるまいか。
この王将戦はブログが充実していて、無料中継がないぶん、ここで情報を補ってくれているかのようだ。
現在の局面は、両者ふんだんに持ち時間を使い、形勢はほぼ互角のようだ。羽生九段は4筋に成銀を作り1歩得だが、先手は▲3四歩の存在が大きい。もうそろそろ封じ手の時刻になるが、本格的な戦いになるのは明日。名局の誕生を期待したい。