一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

日浦八段の、鼻マスク負けの件

2023-01-14 23:45:59 | 将棋雑記
先日の対局で、日浦市郎八段がマスクの不適切着用で負けとされたのは、皆様ご存じだと思う。
以前佐藤天彦九段がマスク未着用で負けとされたときは、いきなりのレッドカードだったので、佐藤九段への同情の声もあった。ただいずれにしても、もうこの手の事件は起こらないと確信していた。それだけに、今回の件には本当に驚いた。
でも今回日本将棋連盟は、前回の反省を踏まえ、日浦八段にも再三注意していたという。それを承知で日浦八段が不適切着用ーいわゆる鼻マスクを続けていたのだから、かなり事情が異なる。ハッキリ書けば、日浦八段に同情の余地はない。
ただまあ、日浦八段の気持ちも分からなくはない。鼻マスク、メガネ持ちには分かると思うが、冬の寒い時期はレンズが曇るので、つい鼻を出してしまうのだ。私は、口からの息は相手にかかるが、鼻息は下に降りると思っているから、ノーマスクよりは罪悪感が薄かった。しかし、連盟はそれを許さなかった。というかそもそも、日浦八段は最近、メガネを掛けていなかったのではないか?
それなら日浦八段の鉾を収め、その日の対局を完了させるべきだった。そしてその後、連盟に文句を言えばよかったのだ。
連盟とスポンサーがいる以上、棋譜の提供は棋士の責務である。それを放棄したのだから、日浦八段の罪は重い。
それにしても、どうなのだろう。マスク未着用が負け、というのは何か違和感がある。ルール破りを勝敗に帰結させてしまうのが、筋違いに思えるのだ。
といっても解決方法はないから、マスクなしの時間を少しでも多く設けるしかない。
具体的には、NHK杯のように、盤の中央にアクリル板をかませたらどうだろう。そして、対局者の側面にもアクリル板を設置する。それでマスク着用時間をやや緩くしたらどうか。対局風景の見映えが相当悪くなるが、このコロナ禍だから、贅沢は言っていられない。とにかくこれ以上、味の悪い勝敗はゴメンなのである。
コメント
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