一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

棋士編入試験第3局

2023-01-23 23:05:45 | 将棋雑記
20日は棋士編入試験の第3局が行われた。小山怜央アマは現在2勝0敗で、合格まであと1歩。ここで一気に決めてしまいたいところだ。
試験官は狩山幹生四段。「将棋フォーカス」で知ったのだが、狩山四段は異色の棋風で、受け一辺倒。自分から仕掛けたことはないらしい。武市三郎七段にイメージが似ているかもしれない。
将棋は狩山四段の先手で始まった。先手は雁木かと思いきや、▲5八玉と構える。これに小山アマも△5二玉と呼応し、意味不明の力戦相居飛車。角交換のあと双方が玉形を整備し、ほぼ先後同型になった。
そこから千日手模様になったが何となく戦いが始まり、局面がほぐれてきた。ただこの展開なら、善悪は別にして狩山四段ペースである。小山アマも、不本意な進行だったと思われる。
その後も狩山四段の指し手が冴え、165手まで狩山四段の勝ち。狩山ワールドが炸裂した。
さて、「プロ棋士」をほぼ手中に収めた小山アマだが、第3局に負けてみると、ちょっと不安である。現実的には、第4局、第5局と連敗したら、もうアウトなのだ。
第4局の試験官は横山友紀四段。横山四段は通算12 勝21敗.364で、小山アマとしては与しやすしだが、そういう勝負のほうが恐い。勝率による勝敗がアテにならないのは、徳田拳士四段で実証済みだ。
いっそのこと、第4局も小山アマに負けてもらおうか。崖っぷちに追い込まれたときの、小山アマの指し手も見てみたい。
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