2022年の将棋10大ニュースを記す。
第1位 藤井聡太竜王、19歳で五冠に(2月)
第34期竜王戦で豊島将之九段から、第71期王将戦で渡辺明名人からタイトルを奪取し、19歳で五冠王。マンガだってこんな展開にはならない。
第2位 羽生善治九段、A級陥落(3月)
羽生九段は、現役の最晩年までA級を張ると思っていた。それだけに、51歳でのA級陥落は衝撃だった。それだけA級のレベルが高いということだ。
第3位 室谷由紀女流三段、再婚す(1月)
1983年、谷川浩司八段が21歳で名人位を獲ったとき、芹沢博文九段は「谷川は、そこにあるミカンを取るように名人位を取った」と言った。室谷女流三段も、そこにあるチャンスを難なく手に取り、再婚した。さすがである。
第4位 羽生善治九段、王将挑戦(11月)
羽生九段が第72期王将戦挑戦者決定リーグで全勝し、王将戦は7期ぶり、タイトル戦は2020年の竜王戦以来の登場を決めた。8日からの七番勝負は、過去最高の盛り上がりとなる。
第5位 田中沙紀女流2級、D級最下位からC級昇級(7月)
第2期女流順位戦D級で、最下位から大まくりの昇級。戦前に田中女流1級の昇級を予想した人はどれくらいいただろうか。だから将棋人生は面白い。
第6位 堀口一史座七段、八段昇段(12月)
堀口七段が12月15日の対局に勝ち、七段昇段後190勝を達成し、八段に昇段した。5月10日の対局に勝って「あと1」としてから7ヶ月、実に長い道のりだった。八段がただの通過点である藤井竜王とは、歩む道が違うのである。堀口先生、おめでとうございます。
第7位 サバンナの高橋茂雄は、かなりの将棋通(4月~)
サバンナ・高橋茂雄が4月からNHK「将棋フォーカス」のMCになった。彼がなかなかの将棋通で、大いに感心した。たとえば、歴代名人を答える質問に、山口恵梨子女流二段にヒントをもらいながら、全員正解した。将棋界は強力なサポーターを得たといってよい。
第8位 小山怜央アマ、徳田拳士四段に連勝(11月~12月)
小山アマが、プロ棋士編入試験、第36期竜王戦ランキング戦6組で、徳田四段に連勝。徳田四段はデビュー後の勝率8割越えで、プロでも徳田四段に連勝するのは難しい。それをアマが達成したわけで、もはや小山アマのプロ入りは確定したといってよい。
第9位 美少女・鎌田美礼女流2級誕生(5月)
久々の正統アイドル女流棋士の誕生である。これから鎌田女流2級がどの道を選ぶのか、一将棋ファンとして見守っていきたい。
第10位 谷川浩司九段、十七世名人を襲位(5月)
谷川九段は現役中の十七世名人を固辞すると思っていた。ただまあ、谷川十七世名人は、タダの九段より十七世名人のほうがよく似合う。
選外として、「『将棋世界』値上げ(10月)」。物価高の世の中、これは仕方ない。
第1位 藤井聡太竜王、19歳で五冠に(2月)
第34期竜王戦で豊島将之九段から、第71期王将戦で渡辺明名人からタイトルを奪取し、19歳で五冠王。マンガだってこんな展開にはならない。
第2位 羽生善治九段、A級陥落(3月)
羽生九段は、現役の最晩年までA級を張ると思っていた。それだけに、51歳でのA級陥落は衝撃だった。それだけA級のレベルが高いということだ。
第3位 室谷由紀女流三段、再婚す(1月)
1983年、谷川浩司八段が21歳で名人位を獲ったとき、芹沢博文九段は「谷川は、そこにあるミカンを取るように名人位を取った」と言った。室谷女流三段も、そこにあるチャンスを難なく手に取り、再婚した。さすがである。
第4位 羽生善治九段、王将挑戦(11月)
羽生九段が第72期王将戦挑戦者決定リーグで全勝し、王将戦は7期ぶり、タイトル戦は2020年の竜王戦以来の登場を決めた。8日からの七番勝負は、過去最高の盛り上がりとなる。
第5位 田中沙紀女流2級、D級最下位からC級昇級(7月)
第2期女流順位戦D級で、最下位から大まくりの昇級。戦前に田中女流1級の昇級を予想した人はどれくらいいただろうか。だから将棋人生は面白い。
第6位 堀口一史座七段、八段昇段(12月)
堀口七段が12月15日の対局に勝ち、七段昇段後190勝を達成し、八段に昇段した。5月10日の対局に勝って「あと1」としてから7ヶ月、実に長い道のりだった。八段がただの通過点である藤井竜王とは、歩む道が違うのである。堀口先生、おめでとうございます。
第7位 サバンナの高橋茂雄は、かなりの将棋通(4月~)
サバンナ・高橋茂雄が4月からNHK「将棋フォーカス」のMCになった。彼がなかなかの将棋通で、大いに感心した。たとえば、歴代名人を答える質問に、山口恵梨子女流二段にヒントをもらいながら、全員正解した。将棋界は強力なサポーターを得たといってよい。
第8位 小山怜央アマ、徳田拳士四段に連勝(11月~12月)
小山アマが、プロ棋士編入試験、第36期竜王戦ランキング戦6組で、徳田四段に連勝。徳田四段はデビュー後の勝率8割越えで、プロでも徳田四段に連勝するのは難しい。それをアマが達成したわけで、もはや小山アマのプロ入りは確定したといってよい。
第9位 美少女・鎌田美礼女流2級誕生(5月)
久々の正統アイドル女流棋士の誕生である。これから鎌田女流2級がどの道を選ぶのか、一将棋ファンとして見守っていきたい。
第10位 谷川浩司九段、十七世名人を襲位(5月)
谷川九段は現役中の十七世名人を固辞すると思っていた。ただまあ、谷川十七世名人は、タダの九段より十七世名人のほうがよく似合う。
選外として、「『将棋世界』値上げ(10月)」。物価高の世の中、これは仕方ない。