羽生善治九段が16日、第36期竜王ランキング戦1組の初戦に臨み、佐藤天彦九段に勝って、幸先いいスタートを切った。これで今年度26勝15敗.634である。
今年度の羽生九段は王将戦の挑戦者にもなり復調著しいが、順位戦だけ見ると、12日のB級1組・千田翔太七段戦に惜敗し、4勝6敗になってしまった。順位1位だから降級の目はほとんどないが、10局を終えて負け越しは、ちょっと予想ができなかった。
ただ、B級1組のメンバーを見ると強豪揃いで、A級と対抗戦を行ってもいい勝負をしそうである。いかに羽生九段といえども、即昇級は難しい。
とはいえ今年度の羽生九段は、前述の通り、王将戦の挑戦者になっている。その戦績の差は何かと考えると、持ち時間の差に行きつく。
では、今年度の時間別勝敗を掲げてみよう。
8時間(王将戦七番勝負)…0勝1敗.000
6時間(順位戦B級1組)…4勝6敗.400
5時間(竜王戦、王座戦)…2勝1敗.667
4時間(王位戦リーグ、棋王戦、王将戦リーグ)…13勝2敗.867
3時間(棋聖戦)…2勝0敗1.000
1時間(叡王戦)…2勝1敗.667
40分(朝日杯)…1勝1敗.500
早指し(NHK杯、銀河戦、日本シリーズ)…2勝3敗.400
持ち時間が5、6時間の棋戦は6勝7敗、持ち時間が3、4時間の棋戦は15勝2敗と、ずいぶんな差がついている。考慮を適当なところで切り上げ、思い切りのいい手を指していることが、好成績に繋がっているのだろう。
ちなみに植山悦行七段は、「持ち時間3時間の将棋がいちばん好き」とのことだった。素人考えだと、それなら持ち時間が5時間でも6時間でも、考慮時間を3時間までにしておけば問題ないと思うがそこはそれ、相手に長く考えられると夜戦に持ち込まれてしまうので、微妙に事情が違ってくるのだろう。
それはともかく、現在の羽生九段は中距離ランナーということになる。
となれば、今年度の順位戦は黄信号だが……。
今年度の羽生九段は王将戦の挑戦者にもなり復調著しいが、順位戦だけ見ると、12日のB級1組・千田翔太七段戦に惜敗し、4勝6敗になってしまった。順位1位だから降級の目はほとんどないが、10局を終えて負け越しは、ちょっと予想ができなかった。
ただ、B級1組のメンバーを見ると強豪揃いで、A級と対抗戦を行ってもいい勝負をしそうである。いかに羽生九段といえども、即昇級は難しい。
とはいえ今年度の羽生九段は、前述の通り、王将戦の挑戦者になっている。その戦績の差は何かと考えると、持ち時間の差に行きつく。
では、今年度の時間別勝敗を掲げてみよう。
8時間(王将戦七番勝負)…0勝1敗.000
6時間(順位戦B級1組)…4勝6敗.400
5時間(竜王戦、王座戦)…2勝1敗.667
4時間(王位戦リーグ、棋王戦、王将戦リーグ)…13勝2敗.867
3時間(棋聖戦)…2勝0敗1.000
1時間(叡王戦)…2勝1敗.667
40分(朝日杯)…1勝1敗.500
早指し(NHK杯、銀河戦、日本シリーズ)…2勝3敗.400
持ち時間が5、6時間の棋戦は6勝7敗、持ち時間が3、4時間の棋戦は15勝2敗と、ずいぶんな差がついている。考慮を適当なところで切り上げ、思い切りのいい手を指していることが、好成績に繋がっているのだろう。
ちなみに植山悦行七段は、「持ち時間3時間の将棋がいちばん好き」とのことだった。素人考えだと、それなら持ち時間が5時間でも6時間でも、考慮時間を3時間までにしておけば問題ないと思うがそこはそれ、相手に長く考えられると夜戦に持ち込まれてしまうので、微妙に事情が違ってくるのだろう。
それはともかく、現在の羽生九段は中距離ランナーということになる。
となれば、今年度の順位戦は黄信号だが……。