一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・島井咲緒里女流初段(当時)5・投了後の変化

2014-11-10 00:04:20 | LPSA芝浦サロン
2011年7月8日(金)は、LPSA芝浦サロンに行った。担当は島井咲緒里女流初段(当時)。前日の七夕は船戸陽子女流二段のワインサロンに行ったから、連日の芝浦である。2日連続で将棋とはいまでは考えられないが、それ以上に、2日連続で女流棋士にお目にかかっていたことが信じられない。
なおこの40日後、両先生がそろって結婚を発表することになるのだが、それはまた別の話。
当日は午後6時少し前に入ると、Tod氏とKit氏が対局をしていた。それを見物している男性がひとり。客はこれだけで、私は島井女流初段と1対1の対局となった。いわゆる「チョコレート勝負」の第4局である。
将棋は島井女流初段の四間飛車穴熊に、私の6筋位取り。島井女流初段はピンク系の服で、かわいらしかった。翌週に相川春香アマとのマイナビ女子オープンを控えており、静かな闘志が見て取れた。
しかし局面は、私が自然な手を重ねて優位を拡げた。このあたりは、いま見ても納得がいく。
この将棋も熱戦で、総譜を載せようと思ったのだが、調子に乗るのもアレなので、やめておこう。
終盤の局面が以下。

以下の指し手。▲7二馬△同飛▲6三金△8二飛▲6二と△6六銀▲7二と△7七銀不成▲9八玉△8六桂打▲同歩△同桂▲同飛△同銀成▲8二と△同玉▲6二飛△8三玉▲7二飛成△9四玉(投了図)
まで、166手で島井女流初段の勝ち。

角を切ったのはいいとして、△同飛に▲6三金と打ったのが大悪手。当然▲6三とと寄りそうなもので、何で金を打ったのか分からない。たぶん、盤上に手がかりを残しておきたかったのだろう。
島井女流初段は△6六銀から猛然と反撃する。
私は飛車を取ったが、△8三玉から△9四玉と抜けられ、上手の上部が厚い。優勢だった将棋がもつれ、イヤになった私はここで私は投了した。
突然の投了?に、島井女流初段もまだ指したりないふうだったが、私が戦意喪失してしまったのだからしょうがない。
感想戦に入るが、投了以後の検討となった。ということは、これ自体がすでに、まだ難しい局面だったことを意味する。島井女流初段は弁舌滑らかで手をよく読んでおり、さすがにプロは違うと感心した。私はそれまで、あまり島井女流初段と話をしたことはなかったので、このときの感想戦は、新鮮で楽しかった。
対局が終わったのは7時半ごろだったが、感想戦は小1時間続いた。検討の結論は、下手の勝ち筋もあったので難しいが、正確に指せば上手勝ち、だった。
ところがこの結論が後日覆る。
当時…2011年7月12日のブログには将棋の内容を記さなかったのだが、特別に投了局面だけを紹介した。すると、腕自慢の方々からコメント欄を通じて妙手順を教えられた。まさになるほどと唸らされるもので、私は将棋の奥深さに感動したものだった。
投了局面からはまず、▲8五角と指す手が有力だった。これを△同歩は、▲7四竜△8四銀▲同竜△同玉▲7五銀△9四玉▲8四金△9五玉と進むが、そこで下手に好手があり、上手玉が綺麗に詰む。これは感想戦でやった。
問題は▲8五角に△同成銀とされたときだが、これには▲7八桂がよい、とコメント氏。以下の変化は研究いただきたいが、どうも下手が勝っている。感想戦では▲8七桂△8六銀▲7五桂打△8七銀成以下、上手勝ちの結論としたが、間違えていたようだ。
指導対局でもこういう面白い局面が現れる、という事実はなかなかに興味深い。私は▲8五角が指せなかったが、却って絶妙の余韻を醸し出したようにも思えるのだ。
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きょう11月9日は、社団戦最終日!!

2014-11-09 00:06:03 | 社団戦
日付変わってきょう11月9日は、東京・浜松町で第25回社団戦最終日が行われる。
私が応援する「星組2008」は昨年4部リーグで優勝し、今年は颯爽と3部リーグ白に臨んだ。しかしここまで、武運拙く2勝10敗。参加16チーム中、最下位となっている。
3部はさすがにレベルが高く、4部で常勝だったFuj氏も、ここでは思うように星が伸びていないようである。
ちなみに前回の団体個人戦では、Hon氏が個人優勝して気を吐いたが、ポイントはゲットできず。中位のチームが揃ってポイントを挙げたため、さらに差がついてしまった。よって、最終日は3連勝しても降級濃厚という事態になっている。
ちなみにきょう9日は北区で将棋大会があり、Fuj氏は一昨年に「名人クラス」に参戦、見事優勝し、名人位を獲得した。昨年は連続優勝を逃したから今年は雪辱戦なのだが、Fuj氏は社団戦への参加を優先させた。
Fuj氏が参加したところでチームの勝敗に大差はない(と思う)が、一縷の望みを賭けて最後まで最善を尽くすFuj氏の姿勢は、貴いと思う。
ともあれきょうは今年最後の戦いである。参戦の皆様、悔いのない戦いをしてください。
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「大野・植山教室」棋力ランキング2014

2014-11-08 15:03:06 | ランキング
3年前、LPSA芝浦サロンに通う生徒を、私の独断で棋力順に紹介したことがあった。
あれの「大野・植山教室版」を書いてほしい、とFuj氏からリクエストがあったので、きょうはそれを記す。なお、教室には多くの小学生がいるが、大人も含め、顔と名前が一致している人のみ記した。

Ii…居飛車党。角換わり系を得意とする。努力家で、ここ2、3年でメキメキ力を付けた。
Sat…右玉を得意とする、粘り強い棋風。
Fuj…矢倉を得意とする居飛車党。受けが強く、容易に崩れない。最近は振り飛車も指し、芸域を拡げている。
Wパパ…基本は振り飛車党だが、居飛車も勉強し、現在は何でも指す。
Kaz…居飛車党で、手厚い棋風。負けない将棋を指す。
His…ゴキゲン中飛車と筋違い角を得意とする、実戦派。とにかく将棋が好きで、徹夜も厭わない。最近体調を崩し、連絡が取れないでいる。
Na…四間飛車穴熊を得意とする。じっくり形が得意で、対急戦にやや弱い。
Kun…石田流を得意とする振り飛車党。鋭い切れ味に定評があるが、最近は実戦不足のようだ。
Sait…センスのいい振り飛車党だが、居飛車も勉強している。
一公…基本は居飛車党だが、何でも指す。中盤まではそこそこ指すが、終盤の見落としが多い。
Shin…どちらかといえば居飛車党で、手厚い将棋を好む。終盤にキレが加われば鬼に金棒。
Ha…四間飛車一本。奇抜な手は指さず、つねに本筋の手を指す。終盤の読みに精度が増せば、さらに勝率が上がる。
S…小学生。居飛車党で、穴熊と矢倉を得意とする。将棋のセンスがよく、終盤でハッとする手を指す。
Hana…ゴキゲン中飛車一本槍の、100%攻め将棋。私たちクラスが相手ならそれでもいいが、プロを目指すならほかの戦法の勉強も必要である。
Hon…変則三間飛車穴熊、雁木戦法を得意とする。秒読みになると大駒一枚弱くなるのが難点。
Is…居飛車、振り飛車となんでも指す。
Honma…筋のいい振り飛車党。秒読みに弱いのが難点。
U…小学生。居飛車党。指し手が粘り強い。
Saig…定跡に疎いが、妙に力がある。
Iz…筋のいい居飛車党。
W…振り飛車党。石田流とゴキゲン中飛車を得意とする。中盤までの形勢判断に明るいが、終盤でズッコケる。現在は指し将棋から卒業している。
E…定跡に精通しており、勉強熱心。
Watanabe…将棋のセンスがよい。勉強熱心で、現在メキメキと力を付けている。
Ok…とても勉強熱心。大駒を切るのを躊躇しない、豪快な攻め将棋。
R…居飛車党で、急戦を好む。中盤まではまずまずだが、終盤に底抜けの手を指すことがある。自玉の危機感を読み取る力が弱い。
Tod…なんでも指す。指し手は力強いが、ときどきソッポの手を指すことがある。
Ao…四間飛車を得意とする。究極の負けず嫌い。

以上である。繰り返すが、これは独断で書いているので、あまり信用はしないでほしい。
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あきちゃん、おめでとう!!

2014-11-07 12:39:05 | 女流棋士
きのうのマイナビ女子オープン、斎田晴子女流五段と和田あき女流2級の一戦は、和田女流2級の勝ち!! ベスト4にコマを進めるとともに、女流初段へ昇段を果たした。
和田先生、おめでとうございます!!

それにしても…。まだ全譜は見ていないが、▲2八にいた玉が、入玉するもんかねえ。前日の倉敷藤花戦もそうだったが、将棋は分かりません。

さて、食事はどうしましょうか…。もしOKならば、ひとつお願いがある。そのときはぜひ、学校の制服で来てほしい。


それにしても斎田先生、勝てなかったかなあ…。ブツブツ。
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きょう11月6日は、斎田女流五段VS和田あき女流2級!!

2014-11-06 00:08:44 | 女流棋士
久美姐さん、惜しかった…!!

日付変わってきょう11月6日は、マイナビ女子オープン本戦2回戦、斎田晴子女流五段対和田あき女流2級の一戦が行われる。
マイナビの本戦2回戦は重要で、勝てば来期の本戦にシードされる。いわゆる高みの見物ができるわけだが、実はこの特典が見た目以上に大きい。マイナビは予選1回戦で3年連続敗するとチャレンジマッチ行きとなるので、予選を指さないに越したことはないのだ。
本日の将棋、和田女流2級が勝てば、女流初段に昇進というオマケもある。女流1級の4人をゴボウ抜きし、女流初段の12人に並ぶことになるのだ。まさに和田女流2級、人生最大の大勝負である。
そこで、だ。もし和田女流2級が勝ったら、次の機会に和田女流2級の好きなものをごちそうしよう。ま、どこかに食事に行きましょう、というわけである。
ただ私とツーショットでは和田女流2級も抵抗があるだろうから、妹のHanaちゃんも同行を認める。また、ジョナ研メンバーから1人だけ同行者を指名してもよい。ただしこの同行者は、自腹で参加していただく。
まあ世の中にはあきちゃんファンも多いだろうし、私も怪しい風体なので、和田女流2級が今回の申し出を遠慮するなら、それも構わない。
また、和田女流2級が食事をOKした場合でも、その模様は当ブログに一切アップしない。
和田女流2級の健闘を祈る。

というわけで、斎田先生、きょうは絶対、勝ってください!!
私はおカネがないので、あまり出費はしたくないのです。どうか…どうか、勝ってください。お願いします!!
コメント (6)
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