2011年7月8日(金)は、LPSA芝浦サロンに行った。担当は島井咲緒里女流初段(当時)。前日の七夕は船戸陽子女流二段のワインサロンに行ったから、連日の芝浦である。2日連続で将棋とはいまでは考えられないが、それ以上に、2日連続で女流棋士にお目にかかっていたことが信じられない。
なおこの40日後、両先生がそろって結婚を発表することになるのだが、それはまた別の話。
当日は午後6時少し前に入ると、Tod氏とKit氏が対局をしていた。それを見物している男性がひとり。客はこれだけで、私は島井女流初段と1対1の対局となった。いわゆる「チョコレート勝負」の第4局である。
将棋は島井女流初段の四間飛車穴熊に、私の6筋位取り。島井女流初段はピンク系の服で、かわいらしかった。翌週に相川春香アマとのマイナビ女子オープンを控えており、静かな闘志が見て取れた。
しかし局面は、私が自然な手を重ねて優位を拡げた。このあたりは、いま見ても納得がいく。
この将棋も熱戦で、総譜を載せようと思ったのだが、調子に乗るのもアレなので、やめておこう。
終盤の局面が以下。

以下の指し手。▲7二馬△同飛▲6三金△8二飛▲6二と△6六銀▲7二と△7七銀不成▲9八玉△8六桂打▲同歩△同桂▲同飛△同銀成▲8二と△同玉▲6二飛△8三玉▲7二飛成△9四玉(投了図)
まで、166手で島井女流初段の勝ち。

角を切ったのはいいとして、△同飛に▲6三金と打ったのが大悪手。当然▲6三とと寄りそうなもので、何で金を打ったのか分からない。たぶん、盤上に手がかりを残しておきたかったのだろう。
島井女流初段は△6六銀から猛然と反撃する。
私は飛車を取ったが、△8三玉から△9四玉と抜けられ、上手の上部が厚い。優勢だった将棋がもつれ、イヤになった私はここで私は投了した。
突然の投了?に、島井女流初段もまだ指したりないふうだったが、私が戦意喪失してしまったのだからしょうがない。
感想戦に入るが、投了以後の検討となった。ということは、これ自体がすでに、まだ難しい局面だったことを意味する。島井女流初段は弁舌滑らかで手をよく読んでおり、さすがにプロは違うと感心した。私はそれまで、あまり島井女流初段と話をしたことはなかったので、このときの感想戦は、新鮮で楽しかった。
対局が終わったのは7時半ごろだったが、感想戦は小1時間続いた。検討の結論は、下手の勝ち筋もあったので難しいが、正確に指せば上手勝ち、だった。
ところがこの結論が後日覆る。
当時…2011年7月12日のブログには将棋の内容を記さなかったのだが、特別に投了局面だけを紹介した。すると、腕自慢の方々からコメント欄を通じて妙手順を教えられた。まさになるほどと唸らされるもので、私は将棋の奥深さに感動したものだった。
投了局面からはまず、▲8五角と指す手が有力だった。これを△同歩は、▲7四竜△8四銀▲同竜△同玉▲7五銀△9四玉▲8四金△9五玉と進むが、そこで下手に好手があり、上手玉が綺麗に詰む。これは感想戦でやった。
問題は▲8五角に△同成銀とされたときだが、これには▲7八桂がよい、とコメント氏。以下の変化は研究いただきたいが、どうも下手が勝っている。感想戦では▲8七桂△8六銀▲7五桂打△8七銀成以下、上手勝ちの結論としたが、間違えていたようだ。
指導対局でもこういう面白い局面が現れる、という事実はなかなかに興味深い。私は▲8五角が指せなかったが、却って絶妙の余韻を醸し出したようにも思えるのだ。
なおこの40日後、両先生がそろって結婚を発表することになるのだが、それはまた別の話。
当日は午後6時少し前に入ると、Tod氏とKit氏が対局をしていた。それを見物している男性がひとり。客はこれだけで、私は島井女流初段と1対1の対局となった。いわゆる「チョコレート勝負」の第4局である。
将棋は島井女流初段の四間飛車穴熊に、私の6筋位取り。島井女流初段はピンク系の服で、かわいらしかった。翌週に相川春香アマとのマイナビ女子オープンを控えており、静かな闘志が見て取れた。
しかし局面は、私が自然な手を重ねて優位を拡げた。このあたりは、いま見ても納得がいく。
この将棋も熱戦で、総譜を載せようと思ったのだが、調子に乗るのもアレなので、やめておこう。
終盤の局面が以下。

以下の指し手。▲7二馬△同飛▲6三金△8二飛▲6二と△6六銀▲7二と△7七銀不成▲9八玉△8六桂打▲同歩△同桂▲同飛△同銀成▲8二と△同玉▲6二飛△8三玉▲7二飛成△9四玉(投了図)
まで、166手で島井女流初段の勝ち。

角を切ったのはいいとして、△同飛に▲6三金と打ったのが大悪手。当然▲6三とと寄りそうなもので、何で金を打ったのか分からない。たぶん、盤上に手がかりを残しておきたかったのだろう。
島井女流初段は△6六銀から猛然と反撃する。
私は飛車を取ったが、△8三玉から△9四玉と抜けられ、上手の上部が厚い。優勢だった将棋がもつれ、イヤになった私はここで私は投了した。
突然の投了?に、島井女流初段もまだ指したりないふうだったが、私が戦意喪失してしまったのだからしょうがない。
感想戦に入るが、投了以後の検討となった。ということは、これ自体がすでに、まだ難しい局面だったことを意味する。島井女流初段は弁舌滑らかで手をよく読んでおり、さすがにプロは違うと感心した。私はそれまで、あまり島井女流初段と話をしたことはなかったので、このときの感想戦は、新鮮で楽しかった。
対局が終わったのは7時半ごろだったが、感想戦は小1時間続いた。検討の結論は、下手の勝ち筋もあったので難しいが、正確に指せば上手勝ち、だった。
ところがこの結論が後日覆る。
当時…2011年7月12日のブログには将棋の内容を記さなかったのだが、特別に投了局面だけを紹介した。すると、腕自慢の方々からコメント欄を通じて妙手順を教えられた。まさになるほどと唸らされるもので、私は将棋の奥深さに感動したものだった。
投了局面からはまず、▲8五角と指す手が有力だった。これを△同歩は、▲7四竜△8四銀▲同竜△同玉▲7五銀△9四玉▲8四金△9五玉と進むが、そこで下手に好手があり、上手玉が綺麗に詰む。これは感想戦でやった。
問題は▲8五角に△同成銀とされたときだが、これには▲7八桂がよい、とコメント氏。以下の変化は研究いただきたいが、どうも下手が勝っている。感想戦では▲8七桂△8六銀▲7五桂打△8七銀成以下、上手勝ちの結論としたが、間違えていたようだ。
指導対局でもこういう面白い局面が現れる、という事実はなかなかに興味深い。私は▲8五角が指せなかったが、却って絶妙の余韻を醸し出したようにも思えるのだ。