昨日、「通算勝利10傑」を書いていて意外に思ったのは、「1000勝達成棋士」が9人しかいなかったことだ。800勝棋士はかなりいるが、やはり4桁となると至難の業で、数が激減してしまう。
現在1000勝に最も近いのが桐山清澄九段で、993勝である。
だがこれがまさかの数字で、2018年元日の時点では、991勝だったのだ。だから私は「クイズ・正解は1年後2018」に、「桐山九段が公式戦通算1000勝を達成する」と予想したのだ。
ところが2018年、桐山九段は1勝に終わり、予想は大外れとなった。
そして今年も桐山九段は、3月に1勝したのみである。この間、実に26連敗。公式戦の連敗記録は「30」(31という説もある)だが、2位の「25」を抜いて、その名前を刻んでしまった。
■2017年度
2月某日 第68回NHK杯将棋トーナメント予選2回戦 ○阿部隆八段
2月某日 第68回NHK杯将棋トーナメント予選決勝 ●竹内雄悟四段
2月27日 第44期棋王戦予選2回戦 ●杉本昌隆七段
3月15日 第76期順位戦C級2組10回戦 ●村中秀史六段
3月23日 第68期王将戦一次予選2回戦 ●船江恒平六段
■2018年度
4月23日 第31期竜王ランキング戦4組昇級者決定戦1回戦 ●矢倉規広七段
6月22日 第77期順位戦C級2組1回戦 ●竹内雄悟四段
7月某日 第27回銀河戦予選 ●大橋貴洸四段
7月26日 第77期順位戦C級2組2回戦 ●高野智史四段
8月9日 第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ●豊川孝弘七段
8月21日 第4期叡王戦九段戦1回戦 ●森下卓九段
8月30日 第77期順位戦C級2組3回戦 ●西川和宏六段
9月5日 第60期王位戦予選2回戦 ●大石直嗣七段
9月20日 第77期順位戦C級2組4回戦 ●佐藤紳哉七段
9月27日 第67期王座戦一次予選2回戦 ●山本真也六段
10月11日 第90期棋聖戦二次予選1回戦 ●畠山鎮七段
11月8日 第77期順位戦C級2組5回戦 ●上村亘四段
11月15日 第31期竜王ランキング戦4組残留決定戦 ●黒沢怜生五段
11月29日 第77期順位戦C級2組6回戦 ●南芳一九段
12月20日 第77期順位戦C級2組7回戦 ●池永天志四段
12月27日 第45期棋王戦予選2回戦 ●小林裕士七段
1月10日 第77期順位戦C級2組8回戦 ●阿部光瑠六段
1月15日 第69期王将戦一次予選1回戦 ●神崎健二八段
1月22日 第32期竜王ランキング戦5組1回戦 ●都成竜馬五段
2月1日 第77期順位戦C級2組9回戦 ●佐藤和俊六段
2月某日 第69期NHK杯将棋トーナメント予選1回戦 ●船江恒平六段
3月7日 第77期順位戦C級2組10回戦 ●島本亮五段
3月12日 第32期竜王ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 〇伊奈祐介六段
■2019年度
4月16日 第32期竜王ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ●藤倉勇樹五段
6月13日 第78期順位戦C級2組1回戦 ●藤森哲也五段
7月4日 第78期順位戦C級2組2回戦 ●中村亮介六段
7月25日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ●村田智弘六段
8月8日 第78期順位戦C級2組3回戦 ●渡辺大夢五段
8月13日 第61期王位戦予選1回戦 ●脇謙二八段
(このほかに、銀河戦と思われるナゾの●が1局あり)
桐山九段は棋王1期、棋聖3期の実績を持つ大棋士で、大崩れしないイメージがある。ゆえに26連敗はにわかには信じがたいが、やはり若手棋士の実力の向上と、自身の加齢による衰えがあるのだろう。
心情的にはもちろん1000勝を達成させてあげたいが、こんな状態だと、今後は1勝もできないのではという気がしてくる。しかも桐山九段は現在順位戦C級2組で降級点を2つ取っている。すなわち今期3つ目を取ったら、強制引退となる。時間がないのだ。
いや違う。3月の竜王戦5組で勝利したのが大きく、現役を引退しても、5組在籍を維持すれば、最長2期、竜王戦を戦える。
いずれにしても、あと7勝。真部一男九段が598勝で亡くなったのは、心の弟子として残念無念だが、今回のキリ番は大記録である。奇跡は起こるだろうか。
現在1000勝に最も近いのが桐山清澄九段で、993勝である。
だがこれがまさかの数字で、2018年元日の時点では、991勝だったのだ。だから私は「クイズ・正解は1年後2018」に、「桐山九段が公式戦通算1000勝を達成する」と予想したのだ。
ところが2018年、桐山九段は1勝に終わり、予想は大外れとなった。
そして今年も桐山九段は、3月に1勝したのみである。この間、実に26連敗。公式戦の連敗記録は「30」(31という説もある)だが、2位の「25」を抜いて、その名前を刻んでしまった。
■2017年度
2月某日 第68回NHK杯将棋トーナメント予選2回戦 ○阿部隆八段
2月某日 第68回NHK杯将棋トーナメント予選決勝 ●竹内雄悟四段
2月27日 第44期棋王戦予選2回戦 ●杉本昌隆七段
3月15日 第76期順位戦C級2組10回戦 ●村中秀史六段
3月23日 第68期王将戦一次予選2回戦 ●船江恒平六段
■2018年度
4月23日 第31期竜王ランキング戦4組昇級者決定戦1回戦 ●矢倉規広七段
6月22日 第77期順位戦C級2組1回戦 ●竹内雄悟四段
7月某日 第27回銀河戦予選 ●大橋貴洸四段
7月26日 第77期順位戦C級2組2回戦 ●高野智史四段
8月9日 第12回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ●豊川孝弘七段
8月21日 第4期叡王戦九段戦1回戦 ●森下卓九段
8月30日 第77期順位戦C級2組3回戦 ●西川和宏六段
9月5日 第60期王位戦予選2回戦 ●大石直嗣七段
9月20日 第77期順位戦C級2組4回戦 ●佐藤紳哉七段
9月27日 第67期王座戦一次予選2回戦 ●山本真也六段
10月11日 第90期棋聖戦二次予選1回戦 ●畠山鎮七段
11月8日 第77期順位戦C級2組5回戦 ●上村亘四段
11月15日 第31期竜王ランキング戦4組残留決定戦 ●黒沢怜生五段
11月29日 第77期順位戦C級2組6回戦 ●南芳一九段
12月20日 第77期順位戦C級2組7回戦 ●池永天志四段
12月27日 第45期棋王戦予選2回戦 ●小林裕士七段
1月10日 第77期順位戦C級2組8回戦 ●阿部光瑠六段
1月15日 第69期王将戦一次予選1回戦 ●神崎健二八段
1月22日 第32期竜王ランキング戦5組1回戦 ●都成竜馬五段
2月1日 第77期順位戦C級2組9回戦 ●佐藤和俊六段
2月某日 第69期NHK杯将棋トーナメント予選1回戦 ●船江恒平六段
3月7日 第77期順位戦C級2組10回戦 ●島本亮五段
3月12日 第32期竜王ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 〇伊奈祐介六段
■2019年度
4月16日 第32期竜王ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ●藤倉勇樹五段
6月13日 第78期順位戦C級2組1回戦 ●藤森哲也五段
7月4日 第78期順位戦C級2組2回戦 ●中村亮介六段
7月25日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ●村田智弘六段
8月8日 第78期順位戦C級2組3回戦 ●渡辺大夢五段
8月13日 第61期王位戦予選1回戦 ●脇謙二八段
(このほかに、銀河戦と思われるナゾの●が1局あり)
桐山九段は棋王1期、棋聖3期の実績を持つ大棋士で、大崩れしないイメージがある。ゆえに26連敗はにわかには信じがたいが、やはり若手棋士の実力の向上と、自身の加齢による衰えがあるのだろう。
心情的にはもちろん1000勝を達成させてあげたいが、こんな状態だと、今後は1勝もできないのではという気がしてくる。しかも桐山九段は現在順位戦C級2組で降級点を2つ取っている。すなわち今期3つ目を取ったら、強制引退となる。時間がないのだ。
いや違う。3月の竜王戦5組で勝利したのが大きく、現役を引退しても、5組在籍を維持すれば、最長2期、竜王戦を戦える。
いずれにしても、あと7勝。真部一男九段が598勝で亡くなったのは、心の弟子として残念無念だが、今回のキリ番は大記録である。奇跡は起こるだろうか。