神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 14

2024年02月16日 20時40分50秒 | 甲越軍記
  年月が過ぎ、成長逞しく勝千代は8歳になった。
そろそろ手習いをする年頃になり、禅宗長善寺の和尚を師として書を習うと、持って生まれた才能なのか、勢いある達筆で、書物を読ませれば一度で覚えて忘れることがない。
和尚も「これは!」と思い、ある時「庭訓往来」というものを取り出して
「これは北畠玄恵法印、という者が書いた書物であります」
勝千代は、これを三日で読み終えて意とするところまで全て理解して言うには
「和尚、これは乱世の今、急いで必要とされる書物ではありませぬ、願わくば兵を用いて、国を治めるのに必要な書物をお教え願いたい」と言う
和尚は気が付いて「それでは」と七つの書物を取り出して、勝千代に与えた
それは、六韜(りくとう)、三略、孫子、呉子、司馬法、蔚僚子、唐太宗問對
これら七書は兵法の書である、五事、七事、攻城、野戦の全てが書かれてある
勝千代は小躍りして「これこそ儂が求めていた書物である」と言って、昼夜惜しんでこれを全て読み覚えた。

また九歳になった三月の事、近臣が「そろそろ青麦の中に雲雀(ひばり)が見える頃ですから、雲雀の子を取りに参りましょう」
そう言って、勝千代を青々と茂る野外に供をして連れ出した。
雲雀のさえずる声、空に舞い上る小鳥、勝千代の心は踊った

近習の壮士、遊び相手の小童そろって麦畑に駆け入ると「ここよ、ここよ」と探し求めるが皆、巣を三つも見つけるのが精いっぱいなのに、勝千代は難なく二十も探し取ったので皆不思議に思い聞いてみると
「鳥は賢き者であるが、また愚かなる者でもある、餌を取りに飛び立ち、人のいることを警戒してわざと巣と離れたところに舞い降りて、麦畑の中を巣まで歩いて戻る、しかし早く次の餌をとりたいと急くあまり、巣から直に飛び立つのではないかと、ふと思いつき、飛び立った場所を探ったらやはり巣があった
それだけのことである」
皆、それを聞いて飛び立つった場所を探すと、なるほどそこに巣があった。
近習そろってわが君の聡明さに驚いたのである。


 





半月ぶりに漁の手伝い 新鮮魚を満喫だ

2024年02月16日 08時03分45秒 | 料理を作る・食べる
いつものようにのんびりした朝
「ブギウギ」を見て、録画を見ていたら電話が鳴った、船長だった
「今日、魚がいっぱい獲れたんで、これから手伝い来てもらえんかねぇ?」
午後から人と約束があったので「12時までなら大丈夫だけど」
「うん、yottinさんの都合に任せるから、頼みます」と言うことで、早速支度をして出かけた。

やっぱり、カニから立ち直って刺し網漁に代わったので、今日はサバ、アカムツ、カレイ、メバルが主で、そのほかにもツヅラメ、アマダイ、アンコウなど、本来の船長の漁になっていた。
私が現役でこの港で競りをしていた時から、数ある漁師の中から、この船長の魚がお気に入りで、競り上げて高値で買っていた、それだけ品質も一、二を争う船だったのだ。
その頃はカニなどやらなくて今日のように刺し網専門だった、1~3㎏くらいのヒラメなんかをたくさん獲っていたものだ。

私は急いでいたので、昼にそのまま帰ったが、夕方、船長が我が家までまかないの魚を届けてくれた。
それから3時間、みっちり魚の下ごしらえをした。
夕飯はカレイのから揚げ

イカとジャガイモの煮物

しめサバも作って

朝は、いわしの塩焼き、脂があった

珍しい魚が一匹だけ混じっていた
ググったら「ホタルジャコ」という魚だそうだ スズキの仲間で最大15cm位になるらしい、名前は高知県が発祥らしい。
生息地は対馬から九州西岸、千葉房総から九州南岸、瀬戸内海、朝鮮半島から東シナ海、インドから太平洋だそうで、日本海ではほとんどいない
だから私が見たのも人生初だった、市場にも出回らない。

発光バクテリアが共生していて、ホタルイカのように発光すると言う
いろんな食べ方ができるが、刺身は最高に美味だそうだが、鮮度落ちが早いのでとれたてしか刺身に出来ず、産地限定のさしみ。
たまたま船長の網にかかったが、小さく1匹なので商品価値なく私の口に入ったと言うわけだ、一口で終わったが確かに甘くて風味がある

また干物を作った、今回は数が少なくて楽だった、今日は早朝から干物に最適な冷たい風が吹いていて午前中で出来上がった。

白カレイとヤナギカレイ

メギス

いしもち