神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

簡単便利で複雑面倒な時代

2024年07月23日 20時19分14秒 | yottin日記
キャッシュレス時代だという
都会の駅の改札口は、出入りの人々がせわしくスマホタッチで立ち止まることなく行く、田舎ではそのような改札機械はなく、駅員が一人一人の紙の切符を確認して判を押す
そもそも人口10万人以下の市町村の駅の大部分は無人駅で、切符すら売っていない、ワンマン電車の中で整理券を取って、降りる時に運転手が現金を受け取る仕組み、逆に機械化した都会人は支払方法に面食らうだろう。
田舎は未だ現金主義なのだ
但し、コンビニチェーンやスーパーなどはキャッシュレ決済がどんどん進んでいる、少なくともクレカ以上が普及しつつある

私も春までは100%現金払いだった、4年前まではゴルフ場や紳士服の店などではクレカで払っていたが、小売店では現金だった
それが悪評のマイナンバーの2万円分ポイントに目がくらみ(仕組みを知って結局12000円分しかもらわなかったが)ついに「nanaco」カードなるものを持つことになった
だが非常に便利が良い、税金や公共料金、アマゾンの支払いなどにも使えるし、少額の買い物には尚更便利良い

今度はいろいろなキャッシュレスの申し込み場面で、Googleplayが登場して、そこに支払方法の選択画面が出てくる、スマートウォッチの初期設定もこれをしないと次に進めない、d払い申し込みにしても同じで、もうクレカなどを作る気がないから結局前に進まなかった。
あれこれ調べたら「paypay」が簡単そうなので、早速スマホでやって見たら簡単に出来た、早速チャージしてきた。
銀行口座ひも付きにしなければ、利用限度が入金量で決まるからクレカのように残高不足の請求が来ることも無いのが良い
年金暮らしには、自分で調整できるあるだけ限度払いが安心だ。
これでスマホ決済は「paypay」、カード決済は「nanaco」がOkなので一歩キャッシュレスに進んだ。

今日は病院に2週間ぶりに行って来た、抗がん剤投薬の一回目が14/14終了して、一週間の体休めに入った
それで外科の先生に頼んで、皮膚科と歯科を予約してもらって、それが今日だった
そして皮膚科からは薬の処方箋が出た、薬は当然病院内では出なくて、周辺の調剤薬局で購入する
前回は病院の前にある新しくて一番大きな薬局へ初めて行ったが、若い店員ばかりで薬をくれるよりも先に「スマホありますか?」「ちょっとお時間もらえますか」などと待合まで出てきて、会員やら何やらわけもわからないうちに申し込みする羽目になり、それも彼女と二人でやってもなかなかうまくいかず
薬をもらうまでに30分もかかった
会員登録か何か知らないが「二度と行かない」と決めて、隣の少し小さい薬局に行こうと思ったが考え直して歯科の受付嬢に「薬局は市内のどこでもいいのかね?」と聞いてみたら、案の定どこでも良いとのこと
それでかかりつけの内科医と提携している小さな薬局へ行った
50歳くらいの経営者で4~5人くらいでやっている、愛想はいいしコーヒーも自由に飲めるし、客はいつも私以外は1~2人しかいない静かな学校区の薬局
奥さん?と「うちもマイナンバーの機械いれましたから今度使ってください」などと話しているうちに、10分ほどで薬の用意が出来た
高齢者は、やっぱりこんなアナログの店が使い勝手が良い、あの薬局は支払いも機械相手で、しかも故障したり、レシート切れだったりと散々だった
この店では支払いが480円ほどだったので小銭入れから、バラ銭を出して払ったら、「まだずいぶんありますね、1円や10円で支払ってもいいですよ」と言ってくれたので10円10枚、1円10枚などで100円玉、10円玉に換えた
小銭入れがペッちゃんこになって軽くなった
もっともこの店も「paypay」加盟店になっている、次はキャッシュレス決済かな
ローカルなアナログ店はこんな融通もきく、人と人の触れ合いが嬉しい年代になった。



「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた (148) 長尾家 61

2024年07月23日 08時24分17秒 | 甲越軍記
 そのころ長尾景虎は米山峠の頂、米山寺に追い上がりここで陣を張った
縁側を巡り、金津新兵衛を呼んで其の手を取り
「汝も覚えて居ろう、我七歳の時、父に憎まれ、兄晴景に陥れられ府内を追われ、汝の背におぶさり、この堂にたどり着いたとき、この恨みをいつか晴らそうと、ここを陣所にして敵を討たんと言ったが、果たして今日それが実現した」と言えば
新兵衛も涙をハラハラと流し、「誠に思い出しました、幼き時より戦略戦術を考え賜うこと只の人ではあるまいと思っておりましたが、今日こうして見事に思いを遂げられ、某も今日まで生き延びてこれを見ることが出来たのは限り無き喜びでございます」と喜んだ。
新兵衛は傍らで二人の様子を唖然として見ている宇佐美と本庄に向かい11年前の主従の誓いを話して聞かせれば、二人共舌を巻いて驚く

宇佐美は景虎の本陣から戻り諸将らに「先刻、少しも君の深い心のうちを考えもせず罵ったが新兵衛の話を聞き只今合点がいった」と伝えた
諸将らは口をそろえて「それにしても未だわからぬのは君が坂下まで追い詰めて来ながら急に兵を止めて寝てしまったことであります、あれは如何なことであろうか」と問えば、宇佐美は
「只今に至って推察すれば、峠の高見にある敵の足元から攻めあがれば、頭上から人馬、弓矢にて逆落としに攻められるのは必死、そうなれば今日の戦の裏返しであっただろう、君はこれを最初から推察して敵が峠を半ば下りるまで時を稼いでいたのだ」と言えば、諸将これを納得して景虎の冷静な判断を賞賛して、「この知恵のあることはまさに仏神の化身なり、天晴天下の名将なり、末頼もしや」と大いに喜ぶ。

景虎もここに姿を見せると、本庄美作守が進み出て
「栃尾に敵が攻め寄せた時、君は敵が夜半に去ると言われたが、あれはどうしてわかったのでありましょうや」と問えば
「なあに、敵は大軍で押し寄せて陣を張ったが、寄せ手を見るに軍兵ばかりで小荷駄兵糧の姿は少しも見えなかった、これでは腰兵糧だけの敵は一晩もここにいることはできまいと思ったまでの事である」と答えたので、みなみな景虎の目の付けどころ、戦場の細かな分析に驚きますます景虎が名将であることを認識したのであった。

いよいよ景虎の軍は府中郊外まで迫り、ここに陣を張った
その先には敵方も備えを構えて景虎勢に向かう構えを見せている
景虎勢の先陣、山村若狭守、息の右京亮、大熊備前守、新発田尾張守、同掃部介。
二陣は直江神五郎、竹俣三河守、杉原常陸介、長井善左衛門、柿崎和泉守
これらが潮の湧くがごとく敵陣に向かって攻めかかった。