今日もまた朝から暑い日差しだった
第二クールも今日で終わり、明日から第三クールに入り、明日は抗がん剤点滴の日になる
今日までの一週間は抗がん剤の休養日だったので、まだ一回しか行っていない歯科に行って、二回目の治療を受けた
一回目は前に書いたが、レントゲンを撮って治療の方針を決めただけで、何もしなかった
今日は、これまでの詰め物を外して、虫歯の部分を削り新しい詰め物で仮処置までやった
10時半からの予約だったので10時に受付に行ったが、家を出る前に小トラブルがあった、それは保険証が7月31日で切れていたのを気づいたのである
それで新しい保険証が来ていたはずなので探したが見当たらない、時間はもう9時半、ちょっと焦ったがマイナンバーカードがあるのに気づいて、これが今後の保険証代わりになるのを思い出して、受付の仕方をネットで見たら、暗証番号(なんでもかんでもこれでノイローゼになりそう)が必要
そんなのとっくに忘れているから、またピンチ、保険証が無ければ10割支払いだから、場合によっては今日は中止まで考えた。
どこかに暗証番号を書いたはずだと、思い当たるところを探し回ったらあった
ホッとした。
暗証番号は個別に変えてあるから覚えられるものではない、いつもこれで手続きが停まってしまう、今日はなんとか見つけて安心した。
病院へ行くと、昨日まで病院はお盆休みと週末でずっと休みだったので、k評は超満員、すでに支払いの窓口には20人くらい並んでいる始末
待合所も、どの科も人であふれている
歯科の前も10人くらい待っていた、受付に行って保険証が見当たらないからマイナカードを使いたいがどんな手続きが必要か聞いた
すると「それは一階の支払い窓口でやってください」というので「じゃあ治療が終わってから手続します、ここでは保険証必要?」と聞いたら、歯科専用の診察券だけで良いと言ったので助かった。
どうせ30分以上は待ち時間があるからと、小説持参で行き、読み始めた
するとすぐに受付嬢が私を呼んで「今、支払い受付にyottinさんの保険証とマイナンバーの事を連絡しておきましたから、そっちに行ってから『歯科から連絡あった』と言ってもらえばスムーズに受付できますよ」とありがたいお言葉
本当に病院の心遣いが良くなって感心している
この病院も全国の過疎地同様大赤字で、近年中にも閉鎖して中核都市の病院との合併話もチラホラ出ている
中核都市までは50kmも離れているから緊急や妊婦はたいへんなことになる
市の議会の様子を見たが、議員の中にはこれを取り上げる者も何人かいて質問したが、関係課長はお決まりの答弁、市長も「今はまだ・・」みたいな呑気な答弁だったので、これから本当にどうなるか心配である。
こうなれば地方は富山も新潟も長野もなく互いに助け合うようにしなければ、どちらも消滅する危険がある。
金沢、富山、長岡、新潟、松本には大学病院も日赤もあるから田舎の人間がもっと使いやすいようなシステムにしてもらいたいものだ。
順番が来て、レントゲン写真で再確認、私の目の前にあるからよく見える
抜歯した歯は一本もなく見た目は一応28本揃っている
だがレントゲンを見ると深めの虫歯が5本、中くらいが2本、浅いのが2本ある
いずれも治療済みだが、4本がボルトを埋め込んであったのを始めて知った
これは全て町医者で治療したものである、病院の医師は今回の治療に際して、このボルトを抜くかどうかで悩んでいたが、いざふたを開けてみたら、ボルトのねじ山は切断されていて抜くことが難しいことがわかってあきらめた
町医者ではだいたい20分くらいの治療で毎週1回、4回くらい通って終了だが、病院は小一時間かけて治療する、もっとも今まで別の医院で行われた治療の修正だから慎重になるのだろう
本当は町医者でやれば良いのだが、抗がん剤治療中なので町医者では日程が難しい、それに外科との薬や治療の兼ね合いもあるから、同じ病院内でやった方が安心なのだ。
この治療があるために、治療も3週間に一度くらいのペースである、回数は4回らしい
町医者との違いは、歯の詰め物を詰めなおしたとき、町医者は消毒しながらピンセットでいろいろ詰めるが、病院はなにかの機械でセメントを流し込むような感じで埋めていくらしい(目隠しされていて見えない)
これは新しい感触で面白かった。
さて明日からはまた抗ガン剤か・・・皮膚科ももう一回行く必要があるし、まだまだ病院とはおさらばできない。

街の灯り/堺正章