80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

自由形電機E641の製作(その5)+つぶやき

2010-04-16 09:10:27 | 中央東線方面
潔く四角四面にすればよいものを、色気を出してEH200みたいなシルエットを狙ったため、組み立てにてこずっていたE641が何とか箱になりました。


車体断面を決めるのと強度確保のため、モーターと反対側の乗務員扉直後に仕切り板を入れました。



モーター側は仕切り板が入らないので、両肩のテーパーと車体幅だけ固定するためのパーツをヒノキ材から削り出し、屋根裏に貼りました。ちょうどヘッドライト用LEDが同じ位置にくるため、その収納カバーを兼ねて写真のような切込みを入れてあります。



こんな感じでLEDが収まります。見にくいですがわかりますか?



無事に車体が箱になったところで、車体の四隅の空いている部分を約4mm幅の帯材でフタしました。「約」というのは4ヶ所の寸法が微妙に違うためで、後退角のついた上側と垂直の下側の部分は分けて、それぞれ現物合わせで切り出し、接着しました。



箱にして、パテとサーフェーサーを塗った状態です。まだ成形と研磨はしていません。明り取り窓は、めくれた部分を爪先で押し戻してなるべく平らにしたあと、瞬間接着剤をしみ込ませてあります。これで研磨をかけてやれば、ほぼ問題なく平面になると思います。



下回りと車体を合体したところ少し腰高なので調べてみると、公称3mmの床板の厚さが3.5mmあったので、補強材が乗る両端部分だけカッターとヤスリで削りました。治具などは使わず目見当でザクザク削ってしまいました。スケールモデルでない気軽さで、結構荒っぽいことをやっています。って、普段もこれに近いことやってますが・・・



さて、先日Tankoroさんからコメントがあったエバーグリーンの波板ですが、電機の側面エアフィルターとしても結構使えそうな気がしてきました。縦にスジ彫りすれば目の細かいタイプも作れそうですが、無理せず、ロクニの1次型やロクサンなどにこのまま使った方がよさそうです。



思い立ったが吉日。マニ37 2150(まだ完成じゃないけど)で編成が整いつつある急行「越前」には、やっぱりこのカマでしょう、というわけで、古いTMSやらDETAIL FILE No.1などを引っ張り出してイメージトレーニング開始。このやっかいなC-Cの足回りさえ何とかできれば車体は手に入ったも同然(ホントか?)
夢の超特急0系シンカンセンは、次の東京オリンピックが決まったら着工することにしよう(笑)



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自由形電機E641の製作(その4)

2010-04-14 14:55:05 | 中央東線方面
E641の車体製作が少しだけ進みました。

側面と前面に内貼りを貼り、あわせて3×3mm補強材を貼ったところです。モーターの回転に支障しないように補強材の一部を削ってあります。側面換気ルーバー部はまだ開口していますが、このあとすぐ裏打ちしました。



そのルーバーの表現にはエバーグリーンの波板を使ってみました。品番4525の0.75mmピッチ、板厚1.0mmのものです。もう一段細かいピッチの方がベターですが、入手した画材店ではこれが限界でした。



開口部にあわせて切り出し、貼り付けます。元々は、とあるスケールモデル用に買った素材なので、いわば予行演習といったところです。どうやら板厚1mmというのはベース部分のことを差すようで、波の部分がそっくり外板から飛び出してしまいました。ツライチにするためには、さらに0.3~0.5mmのスペーサーを1枚かませる必要があるようです。



ヘッドライトユニット取付けのため、屋根の内貼りには、あらかじめ出っ張る部分に穴をあけておきました。モーターとの干渉を避けるため、最終的に右側のLEDは、一旦足を切って配線し直すことにします。



貼り合わせが終わった車体です。車体の四隅の外板部分は、うまく寸法が切り出せなかったのでカットしてしまい、ご覧のように内貼りだけになっています。
立方体に組んだあとで必要な大きさに切り出したものを貼り、パテで修正していく予定ですが、この状態だと車体の外形ラインを固定するものが何もないので、幅と高さを固定するための仕切板を車内に入れることにしています。



明り取り窓は、屋根の曲げラインとの間隔が1mmしかないため、コシの強い紙質が災いして湾曲してしまいます。もちろん車内側にカッターでスジ彫りはしてあるのですが、それだけでは不十分なので、最終的にパテ修正する前提で、思い切って表側にもカッターを入れてみましたが、それでも正規の角度まで曲げようとするとご覧のありさまです。じっくり時間をかけて曲げてやる必要がありそうです。



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クモニよクモニ・・・

2010-04-14 03:26:43 | 実物・資料系(現在)
東芝府中事業所に湘南色のクモニ83が居る、ということは、先日テッパク見学に行く際に北府中駅で見かけて初めて知りました。調べてみると元鉄道総研所属車らしく、ネットでも話題になっているようですが、その時は撮ってくださいと言わんばかりの位置に居たのに、撮らずじまいでした。昨日の午前中、少し時間があったので再度チャレンジしてみると・・・

見事、塀の向こうに収まっていました~!(植え込みの向こうに居るのわかりますか?)



それから103系(クハ103?)も居るのですが、先日はボロボロだったのがオレンジ色に変身していました。しかもオレンジバーミリオンではなく、クモニと同じ黄かん色を塗ったみたいな明るい色調です。残念ながらコンパクトデジカメではこれが限界です!(泣)



授受線の端では小さなスイッチャーの姿が。「DB251」と読めます。これも動く気配はありません。



というわけで、不発に終わった北府中を後に、EH200でも拝もうと八王子へ向かいました。しかし人身があったらしく中央線のダイヤはヘロヘロ。立川駅に入れず、切り替えなった高架上でしばらく停止していると、工事中の隣の線路をやってきたのは・・・

オーホッホ、これは珍しい稼動中のトロッコのお姿。工事ご苦労様です。


八王子に着くと横浜線寄りの中線にEF65 1068(新)の牽く石油貨物が発車準備中。8472列車のようです。ホーム端からだとカマしか写りません!



タキ1000に混じって、最近あまり見なくなった黒タキ(タキ43603)が挟まっていました。



やがて立川方からEH200牽引の85列車が到着。コキとタキの混結でした。



逆光を承知で中央線ホームから。8号機ですね。凛々しい。
ウチのE641、やっぱ青塗りで行こう!と決めた瞬間でした(笑)



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プチ衝動買い

2010-04-12 10:54:27 | 新幹線
またまた台車のお話です。こんどはパーツボックスの中から発掘されたものではなく、新規に買ったものです。

その正体はDT200。日本が誇るシンカンセン0系で採用された台車ですね。プレーン1両分(車輪なし)とピボット5両分(車輪付き)の計6両分を、カツミのオンラインショップでプチ衝動買いしてしまいました(汗) ということは・・・?
着工時期未定ながら、名車0系を作っちゃおうかなーなんて考えてます。その昔、鉄道模型少年の家には必ずあったカツミの0系。今ではレアアイテムとしてオークションでも瞬く間に高値取引されているようですが、とても完成品には手が出ませんので、6両編成程度を自作してみようかという夢プロジェクトです。テッパクの社会科見学がいまだに尾を引いています(笑)
でも「夢」っていつかは覚めるんだよなぁ~



プレーン軸の表裏をみてみましょう。ダイキャスト製で表面はグレー塗装済み。軸箱を前後から薄板で支えるミンデンドイツ式(厳密にはその改良版のIS式)ですが、製品では内寄りの支持板が省略される一方、外寄りが2枚板のように厚く表現されるなどの特徴がみられます。スカートに隠れてしまうボルスタ周辺はかなり簡略な表現です。
裏面をみると「KTM」のロゴとともに「90-B」の文字が浮き出しています。普通なら「DT200」と書かれるところなのでちょっと気になります。一応軸受けはメタル入りですが、上の写真のようにボルスタはMP対応ではありません。MP動力化後の再生産というのも聞いたことがないので、そこそこ古い製品なのでしょう。


さて、カツミの初代0系は驚くべきことに実車と並行して設計・製造され、1964(昭和39)年の実車デビューと同時に発売されたそうです(※)。東海道新幹線がいかに国民的な期待を背負っていたかがわかりますが、とすると正式な台車形式が決まる(公表される)前にカツミの台車も製造が始まっていて、「90-B」などという仮コードがついたのかも知れません。ただし初期製品ではドロップ製だったといいますから、ダイキャストに移行してからも修正せずに引き継がれていることになります。さらには「90-A」が存在したのかも気になるところです。ちなみにピボット軸のも「90-B」なので、軸受け構造による違いではなさそうです。
WBは28.5mm。さすがにこのスペックのインサイドギヤは手持ちではないので、製作の暁には潔くMPギヤを導入することになると思います。

最大の難関は走らせる場所。1/87でも全長280mm、全幅38.5mmにもなるので、わがレイアウト(ああ休眠中)の最小610R、在来線向け建築限界では無理があります。お座敷運転専用車として割り切るか、デフォルメするか。在来線で最大級のキハ181系列に近づけるには1/93程度にする必要がありますが、これではシンカンセンとしての威厳がなくなってしまうので、1/90ではどうかと考えています。「新幹線は1/87」というお約束には反するものの、「1/76~1/90」と定められた「16番鉄道模型」の範疇には納まります。もっとも今では満鉄型も1/87で作るそうなので1/90というのは死文化しているそうですが・・・


あとは資料の問題でしょうか。なにせ「新幹線なんてフン!」と思っていたクチなので、103系以上に(笑)自分で撮った写真がありません。浜松駅を通過してる写真1枚くらいかな? しばらくは「0系本」探しが続きそうです。


(※)Special Thanks
以下のHPを参考にさせていただきました。有難うございます。
 新幹線アトラス(翁さま)


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自由形電機E641の製作(その3)

2010-04-10 14:05:53 | 中央東線方面
E641の下回りが完成しました。試運転結果も良好です。

床板が中古品であることは前回お話ししましたが、床下機器の接着痕がどうしても残るので、潔く裏返して使うことにしました。床板が車体より1mm弱沈み込む設計のため、プラ板を1枚敷いてから新しい床下機器を接着しました。
銀色に見えるホワイトメタル製の2個が、ハンパものの電車用床下機器から流用したパーツで、手前の黒いものが例の汚物タンクです(つけてしまいました~)。もちろん反対側の汲取り口はカットしてあります。奥の黒い塊は「俵積み」のエアタンクで、KATOのキハ58系の付属パーツの余りを使いました。



走行部品一切を組み込んで、塗装した状態です。車体がないと小型電車の風情ですね。
ウェイトはエンドウの床下設置用#6601「MPウェイトA」です。裏側にドライブシャフトを避けるための大きな切り欠きがあって見た目ほど重くないので、小型ウェイトを積んでもう少し補充したいところです。



反対側からみたところです。少しでも電機っぽさを出すため、φ11.5車輪を使ったうえに金属床用ボルスターを木製床に直付けし、わざと腰高にしています。



裏返してみるとこのとおり。ウォームギヤは14:2なので、プロポーションとは反対に走りは電車並みです。しかも車輪径が大きいので速い(はず)!まあ長大貨物を牽かせるものでもないで、ここはあまりこだわらずにスルーします。



FS307アルストム台車。グレーに塗ってはみたものの、枕バネの昭和30年代っぽさが返って強調されてしまい「軽快なハイテクロコ」にはなりきれませんでした。まあ、ウスウスは気がついてたんだけどね...orz
さらにさらに俵積みエアタンクも余りパーツの悲しさ、本来横向きに取り付ける部品のために切り欠きがあって、小さいからわからないだろ?とタカをくくっていたら、さにあらず、これもグレー化であらわになってしまいました。
こちらも、敢えて言わなければ気付かれないのでスルー(笑)



一方のボディ関係はサフェを吹いただけでこんな↓状態です。下回りのメドがついたのでこれから組み立てにかかります。それにしても、いさみやの車体用ペーパーは平滑さも違いますね。この状態で研磨が必要ないくらいきれいな肌をしています。



ヘッドライトの点灯をどうしようかと考えていたところ、EF65 500番代の改造で、結局スペースの関係で使えずに置いてあったライトユニット(品番1-303G)があるのを思い出しました。同じタテ型モーター仕様とはいえ、こちらは車輪径が小さく車体の厚さもプラほどはないので使えるかも知れません。大きさ的にはあつらえたようにピッタリです。



さっそくモーターの寸法を図面に書き込んでみると、2mm程度の空間があいていることが判明。モーターの大きさも考えずに車体を設計したのかという突っ込みはさておき、DCC化用か何かわからないジャンパピンのようなものも、見事モニター屋根に隠れてくれそうなので、とりあえずこれを使うことにしました。



モーターとの関係はこんなイメージで、LEDの足を絶縁テープで覆ってしまえばなんとかいけそうです。安全をとるならLEDの足をエイヤッと広げるか、一度切ってしまって配線を継ぎ足し、両側を大きく回り込ませれば確実でしょう。なお、ヘッドライト本体までの分光と導光パーツが必要ですが、アクリル材を新たに買ってくるほどの量でもないので、プラモデルのクリアパーツのランナーなど、身近にあるもので何とかしたいと思います。



今回はとりあえずここまで。


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