おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
「アドラーを読もう」の第13回目、そしてアドラー自身の本の紹介の第8冊目は、『生きる意味を求めて』(原題は、“Der Sinn des Lebens”(「人生の意味)」、岸見一郎訳、アルテ、2,000円+税)。アドラーの1933年の著作です。
この本は、今まで"Social Interest(共同体感覚) : A Challenge to Mankind”(1938)として英文でも出ていましたが、英文はドイツ語の原文を大幅に削除していたため、この本は、晩年のアドラーが到達した境地(共同体感覚)をトータルに窺い知ることができる貴重な本です。
『人生の意味の心理学』が絶版になっている今、後期のアドラーの理論が体系化された本として大きな価値を持っています。
「生きる意味」を求めて読みながら、読み終わる頃には「生きる勇気」が得られる本です。
構成は、以下のとおりです。
第1章 自分自身と世界についての考え
第2章 ライフスタイル探求の心理学的アプローチ
第3章 人生の課題
第4章 心身問題
第5章 体格・運動・性格
第6章 劣等コンプレックス
第7章 優越コンプレックス
第8章 失敗のタイプ
第9章 甘やかされた人の非現実的な世界
第10章 一体神経症とは何か
第11章 性的倒錯
第12章 早期回想
第13章 子ども時代における社会的に障害となる状況とその排除
第14章 白昼夢と夜の夢
第15章 人生の意味
付録 カウンセラーと患者
解説
(注)以上は、ヒューマン・ギルドのニュースレター2008年2月号に書いた内容です。
次回ポイントを絞って詳しくお伝えします。