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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



アドラーの生涯
エドワード ホフマン
金子書房

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
今、青森のホテルにいます。
今日は、青森公立大学での今期2度目の集中講義です。

さて、「人間アドラー」を巡ってのクイズに対する第2回目の解答です。

クイズの問題は、下記のとおりでした。

2.アドラーは、⒜最初は眼科医だった。⒝最初から精神科医だった。



答えは、⒜最初は眼科医だった、です。

 

意外でしょう。

このことに関しては、アドラーに関して最も詳しく書かれたエドワード・ホフマンの『アドラーの生涯』(岸見一郎訳、金子書房、7,400円+税)を参照します。

アドラーは、1895年(ウィーン大学卒業の年)にポリクリニクでアウグスト・フォン・ロイスものもとで眼科で働き始め(無報酬)、翌年4月1日に兵役の残り半分を務めるため召集された、とのことです(P.31)。

さらには、アドラーは、ウィーン大学当時、精神医学が大学の必須科目でなかったので、正式に精神医学の訓練を受けなかったことも明らかです(P.29)

以上の事情から、アドラーは、最初眼科医だったことになります。


それはそれとして、10数年前、ハロルド・マッカビー(『家族カウンセリングの技法』一光社、の共著者)という、当時国際アドラー心理学会の会長が来日した際、アドラーが最初眼科医として医師生活をスタートしたことは、「見える世界(現象学的世界)」に関心を持ち、その後のアドラーの理論形成に大いに役立ったことを講演で語っていたことが思い出されます。


 <お目休めコーナー> 東光寺(中野区)の庭に咲く花

 


 



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