おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(3月10日)は東京駅発6:43の新幹線に乗って京都に来て、10:00~17:00に京都開催のカウンセリング演習を行いました。
(甲賀彩香さんご提供)
講座には15人が参加、2人のライフスタイルの分析と、私自身をクライアントとする1対1のリレー・カウンセリングを行いました。
(梶田恵子さんご提供)
ご参加の方々の実力がかなり高いことを確認できました。
18:00からは懇親会。
(甲賀彩香さんご提供)
さて、「『名人伝』(中島敦)を素材とするカウンセリングのメタファー」シリーズの第5回目です。
今までの部分に関心のある方は
1回目 3月3日
2回目 3月7日
3回目 3月8日
4回目 3月10日
のブログをご参照ください。
『名人伝』(中島敦)のストーリーをカウンセリングのメタファーとして第1期 執着期、2期 格闘期、第3期 忘却期の3段階に分けて、2期 格闘期のことを書いています。
不登校の親を例にしながら、不登校に関する本を読みまくり、集いがあると出かけ、さまざまなカウンセリングを受けることをしていると、まさに不登校と格闘する状態になり、問題と格闘し、一種のもがく状態になって、自分なりの不登校に関する物語が形成されていくことを前回に書きました。
これはある本に書いたことですが、あるカウンセラーからアダルト・チルドレンだとレッテルを貼られ、そのグループに7年間も通い詰めている人が相談に来ました。
親に対する恨みがやたら強く、自分自身もずっと対人関係上の機能不全感を覚えているのです。
私が彼の参加する自主グループの様子を聞くと、そのグループの中の主要メンバーがほぼずっとアダルト・チルドレン特有の生きにくさを感じていることを不思議に思うようになってきたのです。
私は彼に質問しました。
「あなたがその集いに出続けていること自体がアダルト・チルドレンで居続けることに作用するのではないでしょうか?」
その方は賢い方で、この一言で目覚めたようです。
集いに参加することを断念し、アドラー心理学ベーシック・コース に参加して仲間との健全な交流を体験し、アダルト・チルドレンを卒業したのです。
<お目休めコーナー>3月の花(11)
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