おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(3月6日)は、教えと学びの1日でした。
(1)教えとしては、株式会社 マーケティング研究協会 で10:00~17:00に
アドラーに学ぶ︕ マネジメント⼼理学
メンバーの「心」を掴む組織活性化、部下育成・指導のポイント
のセミナーを担当していました。
大企業の管理職が中心で、「ワークショップ」形式で受講者の質問・意見を反映しながら展開していき、講師としても充実感がありました。
『嫌われる勇気』や私の本などを読んで参加された方が目立ちました。
(2)学びとしては、大手町の産経プラザで18:30~20:30に
100歳時代のヘルスケア ― 認知症予防で健康長寿
のシンポジウムに参加してきました。
直接このことを書きませんが、関心のある方はこちらの 関連記事 で(当日のものではありません)。
さて、これからが本題です。
『名人伝』(中島敦の短編)を用いたメタファー・シリーズの第3回目。
*『名人伝』の全文を読んでみたい方は 青空文庫 で。
カウンセリングや研修で「問題」だけにフォーカスし、問題でない部分が見えない状態になっている完全なこだわり(執着)の世界に入っている人たちに出会うことがあります。
例えば、子どもの不登校に執着している人は、子どもが学校に行く/行かないだけが最大関心事で、家の中で子どもとどう暮らすか、自分自身がどう生活するかがどこかに行ってしまいます。
このこと自体が不登校を長引かせるどころか、本人も不登校児の親になりきってしまいます。
やがて子どもが学校に戻ることができたとしても、親は「元不登校児の親」として何年も何年も意識が続き、現実世界に影を落とし続けます。
かつてヒューマン・ギルドに現不登校児、元不登校児の親がごっそりアドラー心理学を学びに来ていた時期があります。
なかなかいい感性をしている人もいました。
その人たちの行く末について次回は書きます。
<お目休めコーナー>3月の花(8)
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