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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月17日)は、講談社から『定年後の人生を変えるアドラー心理学』(八巻 秀監修、講談社、1,400円+税)が届きました。

八巻先生からの依頼で講談社が送ってくれた本です。

私の関心事なので、今後読むのが楽しみです。

定年後の人生を変えるアドラー心理学
Adler’s Barへようこそ (The New Fifties)
八巻 秀
講談社

まずは、永藤かおるさん がニュースレターの1月号で紹介してくれます。

八巻先生、ありがとうございました。


こちらも著者の 熊野英一さん ご自身からいただいた本で、私はしっかりと読みこなしました。

『アドラー式働き方改革 仕事も過程も充実させたいパパのための本』(熊野英一著、小学館クリエイティブ、1,300円+税)

アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたい
パパのための本 (小学館クリエイティブ単行本)
熊野 英一
小学館クリエイティブ

「熊野さんは、アドラー心理学だけでなく経営のこともしっかり勉強していらっしゃるな」ということがこの本から読み取れました。

それもそのはず、熊野さんは Indiana University Kelley School of BusinessでMBAを取得している人ですし、株式会社子育て支援 代表取締役であると共に、研修講師としても大活躍です。

結論になる「『幸せになるための働き方改革』とは、アドラー心理学の『幸せの3条件』― (1)自己受容、(2)他者信頼、(3)他者貢献― を意識しながら、職場と家庭両方で、より適切な対人関係を構築していくこと」というメッセージが、「家庭編」と「仕事編」の理論と、フォローアップ座談会、ケース、コラムなどを通してストーンと入ってきます。

全体の半分以上の、100ページ近くを使っている第2章の「アドラー式働き方改革講座」では、熊野さんが研修講師として関わっている会社の社員の方の導入によって熊野さんが登場するという、意表をついた展開から始まります。

また、途中は熊野さんお勧めの経営の本も紹介され、最後にはまた、同じ会社の研修後の姿が他の方によって語られます。

まるで研修を受けていたかのような印象が残ります。

私も家庭と仕事の両立に大賛成で、熊野さんの「共感ファースト、交互尊敬、相互信頼、協調精神をもって、パートナーや子どもとのかかわりを見直せば、仕事にも生かせる」という主張と立場が共通です。

ただ、1か所だけ賛同できない部分がありました。

49ページの「『タテの関係』には弊害がある」という部分ですが、熊野さんが書いてらっしゃることをそのまま引用すると、

「親子はどういう関係性なのでしょうか。アドラー心理学では、親子の間に友達のような関係をいっさい認めません」

と書かれていることは、その後に「ヨコの関係」で付き合うことを勧めていますが、この文章が一人歩きすると、誤解を招きそうなのがやや心配です。

それはさておき、前著の『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』 (小学館クリエイティブ、2018年7月刊)同様、ライティング担当の 加藤隆行さん との協力がこの本の価値を一段と高めていることがわかります。

アドラー式子育て 家族を笑顔にしたい
パパのための本 (小学館クリエイティブ単行本)
熊野 英一
小学館

熊野さんがすでに出されている3冊の本と比較すると、一段とスケールが大きくなり、熊野さんが冒頭に書いておられる「アドラー式働き方改革」に必要な3つの視点―「あり方」「生き方」「コミュニケーション」― が明確に展開された、とても良質な本です。

1.「働き方改革」とは、幸せでありたいと願う私たちの、「人としての『あり方』に根差した改革であること

2.本当の「働き方改革」を理解し実践するために必要なのは、「私たち日本人の『生き方』改革=「職場でも家庭でも幸せになる改革」を目指すべきであること

3.本当の「働き方改革」には「私たち個々人の『コミュニケーション』改革」が必要であること

「働き方改革」はもとより、ご自身の「あり方」「生き方」「コミュニケーション」の改革を志す人に強くお勧めです。

熊野さん、私たちの目を開いてくれる本を出してくれてありがとうございました。

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