おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
やや遅い時間の更新です。
昨晩、ブログを書きかけのままアップしてしまいました。
完成させて更新します。
昨日(12月14日)は、 アドラー・カウンセラー養成講座 の8日目(最終日)を行っていました。
まずは、10:00から新規受講者の15人を対象に修了筆記試験を行いました。
残念ながら全員合格とは行きませんでしたが、100点満点の人が一人いました(98点が2人)。
昼食休憩後、成人の親子関係の中で親が子どもに対してある対応をしたら5倍返しをされた話題が出てきました。
守秘義務の関係で詳しいことを書けませんが、夫婦関係も含めて対人関係でいわゆる「地雷を踏むこと」はよくあります。
こちらが意見のつもり言ったことが相手の受け止め方が非難になるような場面です。
「どうしてそこまで怒るの」をこちらは思うのですが、相手にとっては触れてほしくない「アンタッチャブル・ゾーン」に無神経に踏み込まれたようで、「どうしてそこまで過剰反応するの?」と思われるような逆襲が返ってくるのです。
こんな母親がいました。
幼稚園生の息子がずっと汚いタオルケットを持っているので、不潔極まりないと思って子どもが幼稚園に行っている間に廃棄してしまったのです。
家に帰ってそのことを知った子どもは、大いに泣きわめき、母親を非難する日が続きました。
このケースは、母親にとって数か所が破れて不潔極まりないタオルケットは、より広い意味を持っています。
単なるタオルケットではなく、寝具であることから始まります。
それだけでなく、お母さんの乳の匂いを伴っていた愛情の産物、自分を守るもの、ぬいぐるみの代用、スーパーマンのマント、空を飛ぶマントなど、さまざまなファンタジーとつながっていて、子どもの思い出を伴った物語になっています。
その象徴的なものをないがしろにされることは、自分自身の存在を否定されるような、尊厳を侵す、無神経な振る舞いに見えてしまうのです。
この点は、幼稚園教諭をしていたカミさんは、廃棄対象になったものを必ず私にその現物を示して私の了解を得て廃棄します。
彼女の父親はテイラーで、私も何着も作ってもらって着用していました。
古くなって「もう処分しなくちゃね」と私に言うと、私はだいたい「お義父さんの形見だから」と返事をするのですが、「十分着こなしてもらったことでお父さんは喜んでくれているよ」と、タンスから去っていくことになります。
自分のとって無駄なもの、価値がゼロと思われるものが、相手にとっては、いくつかの物語を伴った、自分と不可分な象徴的な価値ある存在であることを理解していたいものです。
話がやや脇道に逸れてしまったようです。
午後は、「使命(ミッション)を探るワーク」をやりました。
(まごころ貴子さん 撮影)
デモンストレーションを行ってからグループ単位で演習しました。
一人ひとりの感想発表の後に先輩の 林 達哉さん からカウンセリングの自主勉強会のお勧め。
再受講で参加の 佐藤健陽さん からはライフスタイル診断の自主勉強会のお勧め。
最後は、記念写真を撮って解散となりました。
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