おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「男の恋は別名で保存、女の恋は上書き保存」
この言葉は、2010年末に個性的な女性陣がメインの参加者だった 感情はコントロールできる!「感情のコントロール法」セミナー を行っているとき、ヒューマン・ギルドに入社前の永藤かおるさんから聞いた言葉で、今でも印象に残っています(ただし、出典を探っても不明です。ご存じの方がいたら教えてください)。
男性は、新しい恋愛対象ができると以前の恋人の思い出をパソコンのファイルで別に保存しているような対応をするのに、女性が恋愛すると、以前の恋人の思い出を綴ったファイルに上書きをするような対応をするので、以前の恋人の思い出はどこかに行ってしまい、今のこの人との恋愛に生きがいを持つことになるようなたとえです。
以前の手紙やメールのやり取りを保存している割合が多いのが圧倒的に男性に多く、また、過去の恋人に対してストーカー行為をするのも男性の比率が圧倒的であることからもこのことが窺えます。
男性、女性のすべてにこの傾向があるということでなく、あくまで一部の人の傾向に過ぎませんが、私の周辺には納得する人たちが多くいます。
このことは、恋愛だけでなく、他のことにも当てはまるような気がします。
これは、一例にしかすぎませんが、我が家にレコードが再生可能なコンポが到来してからのことがそうでした。
私は、高校生の頃から持っていたレコードを次々と再生しました。
特に、ベートーヴェンのピアノソナタ全集を買って聴いていたことを思い出すと、単にレコードのことだけでなく、レコードにまつわる思い出が蘇って、それを回顧して、ある種の「ひたり感」を味わったのです。
しかし、うちのカミさんは、今「ボヘミアン・ラプソディー」で名高いクイーンのレコードを持っていて、高校・大学生の頃にさんざん聴きまくり歌詞も覚えるほどで、初来日と2度目の来日のコンサートに行っていたのに、レコードを一切聴かないばかりか、「ボヘミアン・ラプソディー」の映画を観に行く気配もありません。
あくまでも、クイーンは、過去の一時期のファンであっても、現在まで引きずっていることがありません。
12月18日(火)に朝日新聞社 文化くらし報道部 be 編集部記者の 佐藤 陽さん と対話風の2人忘年会を行っていたときも、このことを実感しました。
そこで私が話題にしたのは、次のことでした。
PRESIDENT Online 2018.12.18 で読んだ、マーケティングコンサルタントの酒井 光雄氏の『男の居場所』(マイナビ新書)の第2章の一部を再編集した 家に帰れない"フラリーマン"の哀しい心情―仕事もないのに休日出勤する人々 の記事でした。
仕事が終わっても自宅に足が向かず、街をフラフラする「フラリーマン」が増えている。
マーケティングコンサルタントの酒井光雄氏は「マイホームを買い、子供の教育費がかかるため収入を上げようと懸命に仕事をするが、妻子の待つ家には自分の居場所がなく、一人で居酒屋やバーでボーッと無為に時を過ごすビジネスマンは少なくない」という。
「ワケもなく一人になりたい」心理とは――。
趣味の世界に浸る夫の気持ちは「ひとりになりたい」
幼少期にはまり、大人になってもなお手放せないモノやコトがある男性は結構いる。
代表的なのが収集趣味で、フィギュア(美少女・萌え系・アニメなど)、モデルガン、模型(クルマやバイク、ロケットなどのスケールモデル。
戦艦や戦闘機、戦車や装甲車などのミリタリーモデル、ガンダム、宇宙戦艦ヤマト、スターウォーズなどのキャラクターモデルで、ガンプラなどがある。
結婚し子供が生まれてからはレールをリビングルームに敷くことなど許されず、もう何年も押し入れに入ったままになっている。
本人の知らぬ間に、模型は卒業したと思われ、妻に捨てられてしまった男もいる。
昔はウチも何をするにも一緒だったし、一緒にいるだけで楽しかった。
今だって別に夫婦の仲が悪いわけではない。
にもかかわらず、自分はただひとりになりたくて、休日に用もないのに会社に来てしまう。
大人になると、皆、男はこういう気持ちになるのだろうか……、と自問する。
私は、男性に家庭に居場所がない問題は脇に置いて、ミリタリーモデル、キャラクターモデルが男性には単なる「モノ」ではなく、「コト」にまつわる物語であることに着目します。
「別名で保存」に無理やりこじつけると、ここに登場する男性たちは、「別名で保存」していた「モノ」を「コト」につなげ、そのことにまつわる物語を「一人になって」回顧したい傾向があるのかもしれません。
<続く>
◆感情はコントロールできる!「感情のコントロール法」セミナー は、この日曜日に次のとおり開催します。
あと2名ほど受け付け可能です。
「自分が感情とどう付き合っているか、主に使っている感情は何か、その目的は何か、より建設的な対応方法や陽性感情を味方につけるにはどうすればいいのか」についてしっかりと学びます。
日 時:12月23日(日) 9:30~17: 30(申込み締切12月17日)
受講料:会員 19,440円 (税込)、一般 22,680円(税込)
次の3つの視点に基づき念入りに展開します。
①感情は、ある状況で、特定の人に、ある目的(意図)を持って使われる。
②感情は、コントロールできる。
③感情は(劣等感ですら)、自分のパートナーだと実感できるようになる。
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<お目休めコーナー>12月の花(18)
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