アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う の岩井俊憲です。

昨日(12月21日)のヒューマン・ギルドのメイン・イベントは、午前中の営業会議と夜の忘年会でした。

午前中の営業会議では、ヒューマン・ギルドの法人事業部門の業績に見通しがとても明るいことが確認できました。

夜は、ヒューマン・ギルドのスタッフ6人(うちのカミさんも含む)で飯田橋の「鳥取の境港の かに港」で忘年会。

まずは、サプライズから始まりました。

法人事業部営業統括マネジャーの 目次 心さん の営業業績が著しいので、特別に感謝状の贈呈(記念品も添えて)。

その後に乾杯。

 時に寡黙になりながらカニ料理を楽しみました(写真はすべてカミさんの撮影)。

さて、「ヒューマン・ギルドと神楽坂」の物語のシリーズの9回目です。

今までの8回は、次をご参照ください。

・11月5日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=設立時の苦難の物語 
・11月7日付けブログ   ヒューマン・ギルドと神楽坂=榎町時代(1):企業研修で業績向上
・11月9日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=榎町時代(2):経済的安定+精神的安定
・11月16日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=神楽坂により近い天神町への移転
・11月22日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=奥神楽坂に位置する天神町
・11月27日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士と出会ういきさつ
・12月 6日付けブログ  ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士の招へいを決断した言葉
・12月17日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士を巡る【モントリオールの裏話】

今までにペルグリーノ博士のワークショップに出られた方はお気づきだと思いますが、ペルグリーノ博士と私はお互い「ブラザー」と言い合っています。

血を分けた兄弟ではありませんが、私より12歳年長のペルグリーノ博士は、私より11歳年上の長兄と近い感じがし、相互尊敬・相互信頼に基づき義兄弟の契りを結んでいます。

そのいきさつになった出来事を今日は書きます。

1999年10月号のニュースレターの巻頭言の「学びの時」に次の文章を書いていましたので、そのある部分を抜き書きします。

10〜12月の会報のテーマは、「学び」です。
そこで、8月21の札幌のワークショップを皮切りに仙台・長岡を経て28日の東京のワークショップ/講演までの6日の指導日程を精力的にご尽力下さったモントリオール・アドラー心理学大学院のバイス・プレジデントのトゥルーディー・フリードマンさんとジョセフ・ペルグリーノ博士の日本滞在中のエピソードを交えながら、お二人に感謝を捧げつつ皆様に対するお礼とご報告をさせていただくつもりです。

最初に、このワーックショップ(一部講演)に対し延べ400人を上回る参加者がお越しいただいたことは、本場のアドラー心理学に対する期待が大きかったことの証であるとともに、ご参加いただいた方々、お二人の観光にお忙しい時間を割いておつき合い下さった方々、共催・協賛いただいた組織に心からお礼申し上げます。

8月30日に私たち夫婦は、両先生を成田までお見送りしましたが、お二人とも日本および日本の人たちにすっかり魅了され、出会った人たちのレベルが抜群に高い、と語り日本ファンになってお帰りになりました。

そうは言っても、最初はさんざんでした。
今だから言えることですが、事前にお二人に資料を翻訳して参加者にお渡しするとか、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用のフィルムにしたいから7月末までにあらかじめ送ってほしい、と要望していたのに、お二人が事前調整なしに8月15日までかって計90枚ほどファックスで送ってくるものですから、翻訳・資料合わせにかなり時間を要しました。

また、両講師は、指導スタイルと個性がまるで違い、フリードマンさんは、優等生スタイルで、資料をきっちりと用意する完璧型、それに対するペルグリーノ博士は、場の雰囲気を大切にする即興型、さらにひどいことに2人とも話し始めたら止まらないため、私もかなり混乱しました。

お二人が日本人の受講態度を理解するのにも時間がかかりました。
日本の人たちは、講師の話を黙々とメモを取り、その割には質問や意見が出ないので、「果たして皆さんは、私たちの話に関心を持ってくれているのでしょうか?」という思いが最初は強かったようでした。

ところが、懇親会になると受講した人たちの態度がガラリと変わります。
お酒を飲んで、質問したり、唄を歌ったり、プレゼントを差し上げたりする人たちが登場するので、「日本の人たちは、講義中は、いかにも日本人らしく振る舞い、夜になるとイタリア人のように陽気になる」と、イタリア出身のペルグリーノ博士は洞察されました。

お二人には、東京の他に仙台と新潟で観光を楽しんでいただきました。
とりわけ新潟では、蓬平温泉に宿を取り、27日は地元のSさんのガイドで小千谷市小栗山の木喰観音堂のお世話役の方のお宅に立ち寄り、昼食をごちそうになったり、緋鯉を鑑賞したり、闘牛用の牛を間近に見ることができ、とても感動していました。

個人的にはペルグリーノ博士と私がすっかりうち解けた関係になり、ペルグリーノ博士と私とは義兄弟の契りを結びました。

お二人の学識は、アドラー心理学ばかりでなく、かなり深いものがありました。
一つ質問すると、3分も4分もじつに丁寧に教えてくれました。

好奇心も抜群で、木の種類から動物の名前まで私が和英辞典と首っ引きで対処せざるを得ないほど質問を連発しました。
私は今、嵐の後のような心境ですが、お二人が残してくれた沢山のものを私なりに咀嚼しながら、じっくりじっくりお伝えしていくつもりです。

ニュースレターには書いてありませんが、滞在中にこんなことがありました。

ある組織からモントリオール・アドラー心理学大学院とヒューマン・ギルドの提携を阻止しようとする働きかけが強力にありました。

そのことに対してフリードマンさんは、かなり動揺していました。

私は、ペルグリーノ博士に東京のホテルで「あなたと極秘で話がしたい」と、日本のアドラー心理学の実情を書類を添えて伝えました。

博士は、そのことについて深く理解し、ヒューマン・ギルドを支えてくれると確約をしてくれました。

やがてモントリオール・アドラー心理学大学院との提携話は成就せずに終わったのですが、ペルグリーノ博士は、大学院の教授職を辞して個人的にヒューマン・ギルドを支えてくれることになったのです。

このような態度は、実際の兄弟でもなかなかできないことで、私のペルグリーノ博士に対する義兄弟愛は、運命的なものだと感じています。

◆例年どおりヒューマン・ギルドは、ジョセフ・ペルグリーノ博士をこの8月にお招きして1999年以来の20周年(23回目)になるワークショップを開催します。
昨年の9月号でお知らせした日程よりも1週間あとになりました。
ペルグリーノ博士ファンの方々、あらかじめ日程確保のほどよろしくお願いします。
 
日 程:2019年8月3日(土)・4日(日)、7日(水)・8日(木)、10日(土)・11日(日)
(8月10日(土)の晩に20周年記念パーティーを開催します)
テーマ:「自尊心を高める」、「面接・質問技法」、「5つのライフタスク(セクシュアリティーを中心に)」
2日間単位で開催し、それぞれ10:00~17:00です。
正式には、4月号のニュースレターでお伝えします。

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