おはようございます。 アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(12月4日)のブログでは今後、タテの関係を連想させる「尊敬」も少し使うけれど、「相互尊敬・相互信頼」を使う以外は「尊敬(リスペクト)」とするか、「リスペクト」で行く決意を表明しました。
ところで、「尊敬(リスペクト)」のマインドはまず、対人関係に生かされます。
私の研修を受けたあるお母さんはそれまでは、子どもの不適切な行動に直面するといつもガミガミと叱っていて、後で自分も不快になっていました。
そのパターンは、何度も繰り返されていたのです。
ところが、私の教えた「リスペクト」によって、同じ場面に出合っても、「リスペクト、リスペクト・・・・」を心の中で唱え、難産の末に授かったその子の誕生の日に想いを馳せ、不適切な行動に振り回されなくなりました。
「尊敬(リスペクト)」は、現代に起きている社会的な課題を克服するのに必要なマインドです。
その1つは、ダイバーシティーの推進です。
国籍、人種、宗教、性的嗜好、障害の有無などの多様性を受け入れる社会になくてはならないマインドです。
もう1つは、ハラスメントの防止です。
パワハラ、セクハラ、モラハラの他に最近では、アカ(アカデミック)ハラ、カス(カスタマー)ハラ、ドク(ドクター)ハラ、さらにはペイ(ペイシャント)ハラまで登場していることに対して、根底に「尊敬(リスペクト)」不足があると私は指摘しています。
上記の社会的な問題に「人それぞれに年齢・性別・職業・役割・趣味などの違いがあるが、人間の尊厳 に関しては違いがないことを受け入れ、礼節 をもって接する態度」としての「尊敬(リスペクト)」は、強い訴求力を持っています。
「尊敬(リスペクト)」、対人関係や社会的な課題だけでなく仕事の取り組みにも生かされます。
MAG2NEWS ライフ 2016.04.28 by 伊勢雅臣『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』 に
奇跡の7分間。新幹線の清掃員が世界中から賞賛される理由
として「尊敬(リスペクト)」の類する記事が出ていました。
概要次のとおりです。
新幹線の車内を1両あたりに1人、わずか7分で完璧に整える「新幹線清掃員」。
自らを「お客様の旅を盛り上げるキャスト」だと言い切る。
7分間で清掃を終えると、チームは再び整列し、ホームで待っているお客様に「お待たせしました」と声を掛け、再度一礼して、次の持ち場へ移動していく。
「自分たちの仕事は清掃だけではない。
お客様に気持ちよく新幹線をご利用いただくことだ」「清掃の会社ではなく、おもてなしの会社なのだ」とみんなが理解し、納得した時に、テッセイの現場は大きく変わり始めた。
「テッセイという会社の輝きを根っこで支えているのは、『リスペクト』(尊敬)と『プライド』(誇り)です」と、遠藤功・早稲田大学ビジネススクール教授は評する。
いかがですか?
「尊敬(リスペクト)」があることによって仕事への取り組みに輝きがもたらされるのです。
「尊敬(リスペクト)」は今、対人関係や社会的な課題だけでなく仕事の取り組みのベースとなるマインドなのです。
◆ヒューマン・ギルドでは、「尊敬(リスペクト)」を大切にする講演/研修を新年早々スタートします。
その公開講座のお知らせ(1.は参加の条件が厳しいです)。
1.パナソニック ライフソリューションズ創研株式会社主催“人”づくりお役立ちセミナーで基調講演
アドラー心理学によるシニア世代への勇気づけ ~ シニア世代の力を最大限に発揮してもらうために ~ https://panasonic.co.jp/ls2/plsbct/blog/news/2019/10/post-39.html
日時:2020年1月9日(木)14:00~15:35 (13:30開場)
場所: パナソニック ライフソリューションズ創研 東京研修所(西新宿)
定員:80名
■基調講演 「アドラー心理学によるシニア世代への勇気づけ ~シニア世代の力を最大限に発揮してもらうために~」
講師:岩井 俊憲氏
主な内容:現在、シニア世代に対する重要度や期待は年々高まっています。
しかし実際の現場は、シニア 世代の部下を持つ上司にとって、どう接すれば良いか、困っているのではないでしょうか。
アドラー心理学の代表的な技法である『勇気づけ』をもとに、シニア世代のさらなる活躍に向けたヒントやコツが得られます。
■パナソニック ライフソリューションズ創研からのご提案
・2020年度公開ガイド研修の概要
■おすすめ研修 体感セミナー 「問題解決・営業提案・時短ができる ビジネスフレームワークの活用術」
講師:竹永 亮氏
■情報交換会 (17:15~18:30)
※一般の方の受付はありません。
企業の人事・教育担当の方のみに限られています。
該当の方で参加ご希望の方は、ヒューマン・ギルドの目次 心(めつぎ しん)までご連絡ください。
2.早稲田大学エクステンションセンター(早稲田校)での「勇気づけの心理学」
(1月10日 ~ 2月21日の金曜日、全6回)
https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/47214/
12月3日から一般公開になりました。
タイトル:勇気づけの心理学―アドラー心理学の実践
日程: 全6回 1/10, 1/24, 1/31, 2/07, 2/14, 2/21 (金)
時間 10:40~12:10
ビジター価格受講料:20,493円
目標:
・日常生活に生かせるアドラー心理学の概要がわかる。
・自分自身を勇気づけることができる。
・他者を勇気づけできるようになる。
講義概要: アドラー心理学の実践法としての「勇気づけ」を徹底的に学びます。
「困難を克服する活力を与えること」としての「勇気づけ」の理論を身につけ、自分を、そして他者を勇気づける方法を習得することで生きる活力が得られます。
テキスト: 岩井俊憲著『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)
※ヒューマン・ギルドとは受講生がかなり違いますので、多面的な学びが得られます。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>12月の花(5)