アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

12月8日から私の副業/複業体験を含めて書いてきていますが、その動機について書いていませんでした。

実は、パナソニック ライフソリューションズ創研株式会社主催 “人”づくりお役立ちセミナー で1月9日(木)14:00~15:35に

アドラー心理学によるシニア世代への勇気づけ ~ シニア世代の力を最大限に発揮してもらうために ~

と題した基調講演 を行うための情報収集が目的でした。

アンテナを張って調べているうちにだいぶ背景が読めてきました。

最近、有益な情報に2つ遭遇しました。

1.日本経済新聞 2019/12/8 中高年社員、戦えますか? から企業の施策を除いたポイントを列挙すると、次のようです(京塚環・藤本秀文記者)。

・25年には労働力人口の約6割が45歳以上になる。
バブル期の大量採用などで中高年社員の層は厚く、50歳を過ぎて管理職になれない人材がこれまで以上に出てきている。

・中高年は企業が必要とする人材への再生が求められる。
生産性向上に向けた企業と中高年社員双方の挑戦をデジタル化が加速する。

・日本では役職定年制度を設けている企業が多く、経団連の調査では約半数が導入している。
50歳代に役職を解かれると給与が大幅に下がり、仕事に対するモチベーションが低下しやすい。

・定年後研究所(東京・港)とニッセイ基礎研究所による共同研究の試算では、50歳代が役職定年でやる気を失うために生じる経済的な損失は、年に約1兆5000億円にのぼる。
中高年の活性化は日本経済の浮沈を左右する課題だ。

・社内の中高年は急増している。
終身雇用の宿命だが、バブル期の大量採用によっていびつさが増している。
みずほ総合研究所は、労働力人口における45歳以上の割合は15年にすでに5割を超え、25年には6割に迫ると試算している。

・新卒で一括採用し、社内で人材を育成する終身雇用や年功序列という日本型の雇用制度の弊害が大量の「ヒラ中高年」を生んでいる。
一方で若手の採用は厳しさを増している。
リクルートキャリアによると、20年卒の採用では「採用できる人数が減る」企業は「増える」を上回り、20%に上った。
急進するデジタル化のなか、企業が渇望するのはITや人工知能(AI)人材だ。

・若手はとれず、中高年は社内に滞留する。
終身雇用の弊害を逆手に取り、中高年をIT人材に活用するくらいの挑戦が不可欠だ。

・経済協力開発機構(OECD)は、大学入学者のうち25歳以上の比率が日本は2%とOECD平均の約2割を大きく下回っていると指摘した。
一方、日本総合研究所は就業中の65歳以上のシニア社員は学び直しで、年間約80万円の収入増につながると試算する。
中高年への教育投資は生産性を向上させる一つの解といえる。

・キャリア研修事業のライフワークス(東京・港)の梅本郁子社長は「ボリュームの多い中高年層の活躍は企業の生き残りや成長につながる」と話す。
中高年になっても常に学び直し、新たなスキルを取り込む。
企業も「今更無理だ」と決めつけず、中高年を支援する――。
生産性を高めるためのそれぞれの挑戦は始まったばかりだ。

私の主張は、このような大企業の中高年社員の問題山積の打開策として副業を奨励したいのです。

シニア世代を腐らせていないで、大企業で培ったノウハウを中小企業や自治体が求めているニーズに応えることをしたらどうか、と提案したいのです。

2.共同通信社 2019/12/17 8:53 の 介護離職防止で週休4日導入へ SMBC日興証券、副業も解禁 という記事を見つけました。
いくつかの新聞にも出ていました。

SMBC日興証券が社員の介護離職防止や能力開発のため、週休4日や週休3日の制度を来春に導入することが16日、分かった。
多様な働き方を認めることで優秀な人材をつなぎとめる狙いがあり、副業も解禁する。
対象は40歳以上の正社員とし、40~50代の利用目的は介護に限定する。
週休3日は30歳以上で、30代は育児と介護に限る。
基本給はそれぞれ通常勤務時の60%、80%に引き下げるが、復帰することも可能だ。

社員の介護離職防止や能力開発のためだそうですが、私は「副業も解禁」という箇所に注目しました。

介護を目的にしないでも、役職定年後の、勇気をくじかれているシニア世代を週休3日、あるいは4日にして得意の技量を生かして求められる場所で貢献できるようにしたらどうかと提案したいのです。


昨日は、築地本願寺を経て、隅田川のほとりに位置する企業を訪ねて営業活動をする前のゆとりの時間に上のようなことを考えていたのでした。

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