昔はファンタジー関係の事典とかガイドブックとかほとんどなく、それこそボルヘスくらいだったわけですが、ソフトバンクの『RPG幻想事典』が売れたせいか、1980年代後半から雨だれのごとく類書が刊行され始めました。最大手の新紀元社「Truth In Fantasy」シリーズなんか今では100冊近いラインナップだし、単なる「××がわかる本」なんかビジネス書に混じってキオスクに並んでいたりします。
そんな類書が玉石混合であふれている昨今、安心して買えて、買っただけの価値を保証できるのがクロノスケープや森瀬繚によるシリーズです。
内容が詳しくて豊富なんですよね。それに参考文献を一覧すれば判りますけれど、先行する類書の孫引きや引用ではなく、可能な限り一次文献・二次文献に遡ろうという学術的なアプローチとマニアックなセレクションが魅力。これより詳しく調べ上げた本はさほど多くないと思います。「わかる本」と言いつつ全然入門書ではなく、エピソード中心の堕天使カタログを期待するとがっかりするかも。
英仏語あたりの文献まで手を広げ、俗説を排除して出典が確認された情報しか載せず、かなり突っ込んだ話題を簡潔にまとめたという感じなので、本格的に興味を持ちたい人のためのガイドブックになってます。さんざん、どこかで読んだような説明の組み合わせとイラストの違いだけの本を買っていたものですから、このあたりは気にしてチェックしてます。
単なるゲーマー、ファンタジーファンには不要かも知れませんが、創作者レベルでは一読の価値はあるんじゃないでしょうか……って、そういうことは自分には不要ということなのか?
【「堕天使」がわかる】【サタン、ルシフェルからソロモン72柱まで】【森瀬繚】【坂東真紅郎】【海法紀光】
そんな類書が玉石混合であふれている昨今、安心して買えて、買っただけの価値を保証できるのがクロノスケープや森瀬繚によるシリーズです。
内容が詳しくて豊富なんですよね。それに参考文献を一覧すれば判りますけれど、先行する類書の孫引きや引用ではなく、可能な限り一次文献・二次文献に遡ろうという学術的なアプローチとマニアックなセレクションが魅力。これより詳しく調べ上げた本はさほど多くないと思います。「わかる本」と言いつつ全然入門書ではなく、エピソード中心の堕天使カタログを期待するとがっかりするかも。
英仏語あたりの文献まで手を広げ、俗説を排除して出典が確認された情報しか載せず、かなり突っ込んだ話題を簡潔にまとめたという感じなので、本格的に興味を持ちたい人のためのガイドブックになってます。さんざん、どこかで読んだような説明の組み合わせとイラストの違いだけの本を買っていたものですから、このあたりは気にしてチェックしてます。
単なるゲーマー、ファンタジーファンには不要かも知れませんが、創作者レベルでは一読の価値はあるんじゃないでしょうか……って、そういうことは自分には不要ということなのか?
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