付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ガンパレード・マーチ ファンブック ビジュアル&ノベルズ」

2009-08-08 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
 『九州奪還(5)~ガンパレード・マーチ』の帯広告で発売予告を見て以来、待ち続けて待ち続けた榊ガンパレのムックです。アマゾンで予約ができるようになったら即行で予約。何度も延期された発売日を一日千秋の思いで待ち続け、ついに到来した8月1日の発売日!
 既に書店で購入しただの通販で届いただのという声を聞きながら、発送状況はどうなっているのかと確認してみれば2日0時の時点で1日発送、3日~6日に到着予定って遅すぎる!と思いつつ、じっと待つよゐこ。
 ところが待てど暮らせど届かない。
 再び発送状況はどうなっているんだ!?と確認してみれば、未発送リストからも発送済みリストからも消えています……。

 泣きながら、あちらこちら調べてみれば、嫁さんのパソコンのメールボックスに1日付で「クレジットカードの期限が切れているので、再度手続きするように」との連絡が。
 あまりに早く予約しすぎて、予約の時点では有効だったカードが、発売日には切れてしまったようです。しかも、なにかの設定がおかしく、嫁さんのメールボックスに入ったメールは「ダウンロード後もサーバにメッセージを残す」と設定してあるにもかかわらず、こちらのボックスに入る前に消えてしまうようです。なんなんだ……。

 ということで、いまだファンブックは到着していないのです。(09/08/06)

 8月5日にbk1で再注文して即日発送。出荷済の表紙になったけれど7日時点で到着せず。通常の宅急便ではなく、安さ優先のメール便だからなあ。(09/08/08)

 8日到着!
 小説のファンブックとしては理想的な作りです。まずは各巻ごとのストーリーと戦況の推移が紹介されますが、特に山口防衛戦からの第2期については地図やら戦闘序列がむちゃくちゃ細かいです。そしてキャラクター紹介は、芝村舞らのレギュラーについてはコスプレ・イラスト付き、オリジナルのキャラクターについても全身図付きで掲載され、それぞれに著者からのコメント付きです。
 間に対談を挿んで後半は、その先の物語として「幻獣王の休日」「島村和美の悲哀」「薫君の受難」「矢吹中佐の帰郷」「素敵な間違い」「試験の副産物」「湯煙温泉郷の惨劇」の7編を収録。「湯煙温泉郷の惨劇」だけは本編の裏エピソードですが、あとは九州での幻獣との停戦直後からその後数ヶ月の間に起こった断片的なエピソードで、まだまだ火種が残っていてオーケストラ編に続くことを暗示しています。けれど、いちばん悲惨な戦いになるかと思われた「薫君の受難」が奇跡的な着地を決めたのに拍手。それから……と続きを書こうとしたら、長男に持っていかれてしまいました。嫁さんは第2期あたりから読んでいないことが判明。『彷徨える艦隊』に手を出す前にこちらから読めと説教。

【ガンパレード・マーチ ファンブック】【ビジュアル&ノベルズ】【榊涼介】【芝村裕吏】【きむらじゅんこ】【緒方剛志】【さくや朔日】【Tomatika】
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「惑星売ります」 ヴァン・ヴォークト&E・メイン・ハル

2009-08-08 | 宇宙海賊・宇宙商人
「文明全体に法と秩序と責任を持ち込もうとする人間は、まず自分の身辺を正してかからなきゃならんからね」
 アーター・ブロードの言葉。最近、似た言葉をで読んだ気が……。

 タイトルからしてフレドリック・ブラウンみたいなウィットの利いたユーモアSFと思ったら大間違いでした。スペース・ビジネス・オペラといったところ。

 地球を離れること遙かな尾根星団において、その人ありと知られた大企業家アーター・ブロードには敵が多い。彼を亡き者にして、その事業や財産を奪おうという者は数知れず、身内においても野心のために裏切ったり買収される者はゴロゴロ。
 そんなブロードは側近を「妻たち」とも呼ばれる女性で固め、ライバル経営者やミュータントと化した犯罪者集団あるいは悪の天才科学者たちを打ち砕きながら事業を拡大していく。

 古い訳だから、「尾根星団」って原語で何と書いてあるのだろう?と気になります。さそり座の球状星団M4のことなのだろうか……。

 主人公アーター・ブロードのアンチ・ヒーローぶりが最高! このまま警察に引き渡しても証拠不十分だろうと思えば、捕まえた犯人たちをあっさり殺して事件を闇に葬ることも平気。いや、撃ち合いで敵を倒すヒーローは数あれど、取引した後で引導渡す主人公はそう多くないんじゃないかな。
 ただ、もともとシリーズ短編だったのをそのまま順番に並べて長編っぽくしただけなので、章立てもしてないのに話がコロコロ変わります。そのあたりが今イチ。このあたり、きちんと連作短編形式に並べ直し、描写が物足りない女性キャラをビジュアル化したら今でも十分通用するかと思いました。

【惑星売ります】【ヴァン・ヴォークト】【E・メイン・ハル】【七日毒】【秘書】
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「フラグの王子様3」 織田兄第

2009-08-08 | 学園小説(不思議や超科学あり)
「アニメじゃない! アニメじゃない! ホントのことなのよ!」
 またもハズした胡桃原与実。この話も、何か象徴的なセリフを!と思って抜き出すと、みんな彼女がらみのセリフになるなあ。

 和泉啓祐の幼なじみである水沢友香に異変が起きていた。封じられていた記憶、啓祐が神にも近い能力を持つジムナから三択の力を与えられたことを思い出しつつあったのだ……。

 三択の力がどんなに危険かつ強大な力を秘めているかという話ですが、今回は、友香と映画研究会と陸上部にかけもち参加している蒼井双葉を二軸に話が展開します。チェルと友香の関係の変化が良い感じですが、一生懸命で本気で真面目だってことが分かって欲しい人にちゃんと理解してもらえるってことは本当に嬉しいことだと思います。

 作者あとがきによれば、この巻で完結。まだまだ続けられるネタはあるけれど、とりあえずおしまいとのことです。ちょっと残念な気がしますが、うまく盛り上がった末に落ち着くところに落ち着いているので、この3巻完結という編集判断は正しかった気がします。最近はちょっと面白いと思うとジャンプ・パターンで着地点が見えないくらいエンドレスで続くようになってしまいますが、これなら「未読なら3冊セットをきっちり揃えて一気に読んでしまいなよ!」と薦められるじゃないですか。しかも、きちんとヒロインがヒロインとしてのポジションを確保しつつ、物語の王道パターンを踏襲しているのですから文句はつけられません。最後の戦いってそういうことなんです。

 でも真宮寺先生ったら、あれだけ文句を言ったあげく『ポートピア連続殺人事件』をクリアしてしまったのね……。

【フラグの王子様3】【織田兄第】【きくらげ】【ガンダム】【ポートピア連続殺人事件】【生徒会】【力】【自主制作映画】【ハーレムコース】
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