付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「海街diary3 陽のあたる坂道」 吉田秋生

2010-02-12 | その他フィクション
「金のために死ぬ必要なんかありません。生きてナンボです!」
 いざとなったら手はいくらでもあると、鎌倉八幡信用金庫で融資を担当する香田佳乃の言葉。

 本の編集にはそのジャンルを好きでない人もいると聞いてびっくりしたこともありますが、できた本を売る本屋も本を読まない人が多いんだそうで、某書店の従業員の過半数が「普段本を読まない」「単に採用条件から応募した」人なんだそうです。なんでこんなことを言い出したかというと、この本が「少年マンガ/青年マンガ」の棚に突っ込んであったからで、そりゃどうよ?
 ちなみにこの巻は小学館と双葉社の鎌倉合同フェアということで、『鎌倉ものがたり』の試し読み小冊子が挟み込まれていました。こいつのせいで青年マンガと誤認されたのかも。

【海街diary】【陽のあたる坂道】【吉田秋生】【四姉妹】【一周忌】【アロマテラピー】【花火大会】【梅ジュース】【面掛行列】【鎌倉ものがたり】
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「幕末魔法士~Mage Revolution」 田名部宗司

2010-02-12 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「恐怖を感じないことが勇気じゃない。恐怖を感じて、それでも前に進むことを勇気と呼ぶんだ」
 誰かの受け売りの言葉。

 蘭学として西洋魔術の知識が伝えられ、社会を少しずつ変革しようとしている幕末。大崩壊で絶滅したエルフ語とドワーフ語で書かれた古文書の翻訳を依頼された緒方洪庵の名代として松江藩へ派遣された適塾の門下生、久世伊織は1冊の魔導書に出会う……。

 幕末ファンタジー。幕末といって長崎とか京都とか江戸ではなく、出雲国から話が始まるというのも面白い。
 作品単体としても悪くはないけれど、良いイラストがついてさらに良くなったという感じです。あえて注文を付けるなら、クライマックスが物足りなかったのです。
 もちろん話は悪くありません。蘭学を学ぶ男装の魔法士と、剣の達人の若者。この2人が出会い、惹かれつつも反発し合い、巨悪に挑むのだけれど……結局、勝敗に決着をつけたのが、彼らが苦労して身につけた魔法でも剣の技でもないというあたりが残念。努力より素質? そのあたりが引っかかりました。

【幕末魔法士】【Mage Revolution】【田名部宗司】【椋本夏夜】【ミスリル銀】【神隠し】【魔法陣】【シーボルト】【銀山】【隠密】
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