『本屋さんでは、何もかもが動いていたのだ』
ブックス・ロクサーナでバイトを始めた結城継美は、本屋がイメージのようにのんびりした世界ではなかったことを知った。
気がついたら幽霊になっていた警察官。やることもないので、生前と同じように警らと派出所の立ち番を続けていたが、ふと目にとまった本屋でバイトしている女子大生がやけに気になり、ストーカーだぞと幽霊仲間たちから揶揄されながら少女の身辺に気を配っていたのだが……。
常識ではあり得ない前提条件を積み上げていくことで真相に近づく独特の謎解き、あるいは登場人物たちがかわす書籍をネタにした、ちょっとペダンティック(衒学的)な会話の数々と、いかにも新城カズマらしいミステリで、幽霊話で、たぶんラブストーリー。ただ、これまでの新城カズマ作品と比較すると、主人公の性格でしょうか、つんつんトゲトゲしたところがなくなっています。熟成してまろやかになっている感じです。表紙絵が緒方剛志と知ってちょっと驚いたのと同じ感覚。
この話に登場する「ジンジャーブレッドマン」の絵本は実はいろんなバリエーションがあり、自分が読んだことがあるのはロシア民話バージョンだった気がします。
【さよなら、ジンジャー・エンジェル】【新城カズマ】【緒方剛志】【本屋】【殉職者】【ナルニア国物語】【架空言語】【ゾンビ】【時間】
ブックス・ロクサーナでバイトを始めた結城継美は、本屋がイメージのようにのんびりした世界ではなかったことを知った。
気がついたら幽霊になっていた警察官。やることもないので、生前と同じように警らと派出所の立ち番を続けていたが、ふと目にとまった本屋でバイトしている女子大生がやけに気になり、ストーカーだぞと幽霊仲間たちから揶揄されながら少女の身辺に気を配っていたのだが……。
常識ではあり得ない前提条件を積み上げていくことで真相に近づく独特の謎解き、あるいは登場人物たちがかわす書籍をネタにした、ちょっとペダンティック(衒学的)な会話の数々と、いかにも新城カズマらしいミステリで、幽霊話で、たぶんラブストーリー。ただ、これまでの新城カズマ作品と比較すると、主人公の性格でしょうか、つんつんトゲトゲしたところがなくなっています。熟成してまろやかになっている感じです。表紙絵が緒方剛志と知ってちょっと驚いたのと同じ感覚。
この話に登場する「ジンジャーブレッドマン」の絵本は実はいろんなバリエーションがあり、自分が読んだことがあるのはロシア民話バージョンだった気がします。
【さよなら、ジンジャー・エンジェル】【新城カズマ】【緒方剛志】【本屋】【殉職者】【ナルニア国物語】【架空言語】【ゾンビ】【時間】