付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「オペレーション・アーク3」 デイヴィッド・ウェーバー

2010-02-24 | ミリタリーSF・未来戦記
「人を評価するというのには、その相手が誰であれ、もちあわせている技倆や能力にかかわらず、実際の行動にこそ注目しなければいかんと思うのだよ」
 チャリス国王ハァロゥルド・アァルマァク7世の言葉。

 もともと1冊の本を3分冊して邦訳しているわけで、今回はひたすら海の戦いです。
 同じ著者のオナー・ハリントンもスペース・オペラといいつつ、やってることはほとんど帆船の戦いでしたが、こちらは完璧に帆船の戦い(ガレー船からガレオン船)です。教会勢力を黒幕に、海洋国家チャリスを滅ぼさんと攻め寄せる多国籍軍を、迎え撃つのは技倆の高さと勇猛果敢で知られるチャリス海軍。聖人マーリンの心眼の助けがあるとはいえ、10倍近い艦数の差を、装備の質と練度の高さだけで乗り越えられるのかという物語でした。
 ウェーバーの書く話って、取っつきにくそうなイメージがあっても、いざ読み出すとするするするっと読めてしまうのですね。これもそこそこ厚いのに、あっという間に読了。

【オペレーション・アーク】【セーフホールド戦史】【デイヴィッド・ウェーバー】【ウスダヒロ】【帆船の戦い】【おかかえ魔術師】【植民惑星】【夜戦】
コメント
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