パレートの法則というものがあります。
経済活動において「成果の大部分を生み出しているのは、全体の一部の要素にすぎない」という経験則。それで、全体の2割の商品が利益全体の8割を生み出しているというようなバリエーションが尾ひれ付けて出回っているわけです。
「働きアリの法則」もその1つ。働きアリの2割は熱心に働き、6割は普通で、2割は怠け者というやつです。
ただ、これも一般に言われているのは俗説。
追跡可能な出典は、2003年10月30日に北海道大学で開催された、第22回動物行動学会のラウンドテーブル(分科会)で、長谷川英祐氏(北海道大院・農)が「仕事をしないアリがどの集団にも約1~2割いた」と報告したもの。
ただ、俗説にいわれるように「働かないアリばかり集めたら、やはり2割が熱心に働き出し……」ということはなかったそうです。働かないアリはやっぱり働かないのだ。
けれども、働かないアリが集団において何の意味もないかは不明。仕事をしないアリを除去すると、それまで良く働いていたアリの作業量が落ちたとかいう観察もされているそうなので、もしかしたら働いていないように見えたアリは、管理職だったり、単なる長期休暇中だったのかもしれません。
この「働かないワーカー」は他の種類のアリやミツバチなどでも存在するらしく、今後の研究課題なのだとか。
【カドフシアリ】【日本動物行動学会「NEWSLETTER」No.43(2004.1.1)】【個体稼働率】
経済活動において「成果の大部分を生み出しているのは、全体の一部の要素にすぎない」という経験則。それで、全体の2割の商品が利益全体の8割を生み出しているというようなバリエーションが尾ひれ付けて出回っているわけです。
「働きアリの法則」もその1つ。働きアリの2割は熱心に働き、6割は普通で、2割は怠け者というやつです。
ただ、これも一般に言われているのは俗説。
追跡可能な出典は、2003年10月30日に北海道大学で開催された、第22回動物行動学会のラウンドテーブル(分科会)で、長谷川英祐氏(北海道大院・農)が「仕事をしないアリがどの集団にも約1~2割いた」と報告したもの。
ただ、俗説にいわれるように「働かないアリばかり集めたら、やはり2割が熱心に働き出し……」ということはなかったそうです。働かないアリはやっぱり働かないのだ。
けれども、働かないアリが集団において何の意味もないかは不明。仕事をしないアリを除去すると、それまで良く働いていたアリの作業量が落ちたとかいう観察もされているそうなので、もしかしたら働いていないように見えたアリは、管理職だったり、単なる長期休暇中だったのかもしれません。
この「働かないワーカー」は他の種類のアリやミツバチなどでも存在するらしく、今後の研究課題なのだとか。
【カドフシアリ】【日本動物行動学会「NEWSLETTER」No.43(2004.1.1)】【個体稼働率】