付け焼き刃の覚え書き

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「ターザンの双生児」 エドガー・ライス・バロウズ

2010-09-30 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
「ジャングルでは、勇気のある者しか生きられないのだ」
 分別は二の次。グレイストーク卿の言葉。

 イギリス生まれの少年ディックとアメリカ生まれの少年ドックは従兄弟同士で、母親が双子だったことから彼らも双子のようにそっくり。しかもターザンことグレイストーク卿の遠縁に当たることから、ついた渾名が「ターザンの双生児」。
 その「ターザンの双生児」がグレイストーク卿に招待されてアフリカに向かったが、乗り込んだ列車が脱線し……。

 世間知らずの少年2人が行ってはいけないと言われたジャングルに足を踏み入れたことから始まる災厄の物語。ちっとも懲りてない気がしますし、彼らが助けに行った少女グレートヘンの方がジャングルに詳しいというのも情けない。少しは進歩があったのでしょうか。
 主人公の少年2人が双子のようにそっくりだということにも物語上の必然性はありませんでした。このあたりになるとバロウズも思いつきだけで話を書いているなあと思いました。

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コメント
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