付け焼き刃の覚え書き

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「ゲート外伝 南海漂流編」 柳内たくみ

2012-10-04 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 本編ラストシーン直前につながる空白期間に、主人公たちが何をしていたかを語った物語の始まり。なのでサイドストーリー集ではなく後日譚的なものだし、実質的に良くも悪くも「2」。

 ゲートが閉ざされ、天変地異や別世界からの蟲の侵入は撃退したものの、政局は未だ不安定だった。ゲート内に残留することになった自衛隊も食糧や燃料の確保だけではなく、周辺諸国の安定に配慮する必要が生じていた。
 その頃、配偶者選びを強いられていたピニャ殿下は……。

 外交交渉のために船旅に出たピニャ殿下と伊丹が漂流して右往左往する話です。ピニャ殿下とハミルトンの愚行が序盤のネックで波に乗れず。こいつらこんなに愚かだったっけ? 脇役な分には気にならずに笑っていられるけれど、メインになると面倒くさいやつだなという感想。

「僕は王になんかなりたくない。王になるということは、不正義を当然のようになすことだからね」
 シーミスト族の族長の嫡子、アルバインの言葉。

 本編は「異世界に送り出された自衛隊が、いかに理想のままに高潔かつ勇敢に戦うか」というシチュエーションに異種族ハーレムものが組み合わさったところが醍醐味だったけれど、そこから自衛隊無双の部分が抜け落ちているので、物足りない部分はあり。今後、燃料や兵站を解決した自衛隊が前面に出てくると良いなあと期待しています。

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コメント
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