政府の産業振興策と相まってテレビゲームの社会的地位が向上し、各地の高校にゲーム部の類が続々と誕生している時代の物語も４冊目。現代遊戯部に駿河坂学園電子遊戯研究部から挑戦状が届く。前回の雪辱を果たそうというのだ。
ライバル認定だと喜んで応じた天道らだったが、対決の舞台となる大会のテーマは「スーパーストリートファイターIV」。団体戦であっても格闘ゲームは基本的に個人技の勝負。足を引っ張ってはいけないと、初心者の岸嶺は強者どもが集まるというゲームセンターに武者修行へ出かけるのだが……。
まるまる１冊がストリートファイターの回。ゲームの開発や発展の歴史とか、アーケードにおける位置づけとか、プレイテクニックの表から裏まで……で目一杯。その分、主人公の成長とか周囲の仲間やライバルたちとの人間関係については希薄。
このシリーズは全般に「主人公がみんなに助けられながら、さまざまなゲームに挑戦しています」……という路線からまったく外れないけれど、こういう感じでどこまで行くのだろうか。
【僕と彼女のゲーム戦争４】【師走トオル】【八宝備仁】【電撃文庫】【ストリートファイターIV AE】【家庭教師】【セガ】
