
「本当に必勝とわかってるゲームなんか、ただの『作業』だ」
そこには何の価値もないと空は初瀬いづなに語る。
だからこそ全身全霊を賭けても勝てない相手を、いかに負かせるか工夫することは面白い。
人類種(イマニティ)のすべてをチップにした獣人種(ワービースト)との戦いに臨もうとしているのに、空が消えた。携帯の記録はもちろんジブリールやステフの記憶からも空の存在は消えていた。人類種の王はシロ1人だというのだ。
半狂乱になる白だったが……。
ゲーマー兄妹の世界征服日記……みたいなもの。命がけのオセロは壮絶です。
始まったときには勝敗はついているチートぶりは健在なのに、それでいて勝負の行方に毎回ドキドキさせられてしまいます。なんだろう、この話の引っ張り方の巧さは。
やはり敵も味方も頭が良くて度胸のある勝負師や詐欺師やペテン師ぞろいで、それらが互いに裏をかきあって、さらにその上で読者の予想の上を行く展開がやってくるコンゲームは大好物です。
それでなおかつ、あくまでゲームなんですよ。『 』は誰よりも狡くて賢くて容赦がないけれど、他の誰よりも十の盟約を理解しているところがポイントです。
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