付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「世にも奇妙なマラソン大会」 高野秀行

2014-06-20 | 冒険小説・旅行記・秘境探検
「レースで辛いときはお産を思い出して我慢するの。でも、お産は最後に赤ちゃんがゲットできるけど、マラソンは筋肉痛だけ」
 サハラ・マラソンに参加したマヌエラの言葉。

 なんとなくインターネットを検索して回っていたらサハラ砂漠でマラソン大会が開催されることを知り、ふいに思い立って主催者にメールしてみたらなし崩しに参加することになってしまう。
 しかもランニング初心者なのにフルマラソン、開催地は西サハラの難民キャンプ。参加者は世界各地から集まった1000名、その中にアジア人はただ1人だった……。

 本の雑誌社から出ていたやつの文庫化です。半分はサハラ砂漠でのフルマラソンの話で、残りはブルガリアで奇妙なおじさんの家に泊めてもらうことになった話とか、インド政府のブラックリストに載ってしまったのでなんとかインドに入国すべく名前を変えようとする顛末とか、ムンバイで出会った謎のペルシア商人と国際語について語り合ったりとか、拾遺集みたいなエピソード集。
 アヘン栽培で有名なゴールデン・トライアングルの村に住み込んでみたり、幻の怪獣を探してアフリカの奥地へ行ってみたりと、ノンフィクション・ライターとか冒険家というより、ワンマン川口浩探検隊みたいな高野秀行の体験談やら回想やらの詰め合わせですが、いつもノリと勢いだけで世の中を渡っているような気がします。これが独身なら自由気ままで良いでしょうが、結婚しているようなので家族が気の毒で仕方がありません。

【世にも奇妙なマラソン大会】【高野秀行】【集英社文庫】【超絶ノンフィクション作品集】【沖縄の巨人】【it】【人体実験】【石原莞爾】【自由バスク】
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「機動戦艦ナデシコ~The prince of darkness」 監督:佐藤竜雄

2014-06-20 | 巨大ロボット
 1998年の『機動戦艦ナデシコ~The prince of darkness』劇場公開に合わせて、名古屋市交通局がタイアップした地下鉄用プリペイドカードを発行し、ナデシコC艦長の「電子の妖精」ことホシノ・ルリがデザインされました。まあ、デザインと言っても映画ポスターの転用ですが、地下鉄駅で普通に定価で買いました。もちろん使いました。
 笑いどころは、テレビ版の主人公がミスマル・ユリカで、このプリペイドカードもユリカと呼ばれているのに、あえてユリカじゃないということですね。みんな、そんなにるりるりの方が好きかっ!?
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