「白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます３」 やしろ

「わたくしは姿は歌姫ですが、心は御方の騎士なのです。武器を持たぬ戦いをするのですわ。あなた方もその気概をお持ちなさいまし。我らは武器を持たぬ騎士なのです」
　歌姫マリアはそう言い切った。
　兄弟は既に女たちを味方につけていた。

　菊乃井にも有能な人材はたくさんいた。祖母の代までは、意識してそういう人材を集め育成していたのだ。しかし、そうした人たちは無駄や不正に厳しい。そのため、代替わりして数年で解雇されたり閑職に追いやられて表舞台から消えていた。
　つまり、鳳蝶は間に合ったのだ。こうした人たちが本当にいなくなる前に手が打てた……。

　「淡海乃海」に続いて「白豚貴族」も舞台化。オーディオドラマ化とかコミカライズとかはもう普通にあるけれど、ＴＯは舞台化押しのようです。

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