goo

良き指導者を得て

 顧問の弦楽部。今年から顧問になられた先生の指導が素晴らしく、毎回ワクワクさせられている。先生は声楽を専攻されていたが、中学、高校と吹奏楽部でクラリネットを担当させていたそうだ。「なぜ声楽なのですか?」と聞くと「やっぱりそこからスタートかなと思って〜〜」という事だった。

 何が素晴らしいかというといろいろな楽器を総合的にまとめて音楽を作っていく力が素晴らしい。例えば「単音を伸ばすのではなくフレ-ズを考えて弾きましょう」とか「主役がドンドン変わっていくので受け渡しを大事にしましょう」とか。始めは音があまりしっかり出てなかった各パ-トが先生から言われた言葉を忠実に行おうとしたら、だんだん音がハモリ出し、2回目からは美しいハ-モニ-の世界が広がるのだ。こんなにすぐに変わるのかだと、そのマジックぶりに毎回驚かされる。すごく若い先生だけど、音楽の把握する力とそれを指導する能力の素晴らしさには年齢なんて関係ないなぁって思う。

 私は普段ピアノを弾いてアンサンブルの事を考えた事があっただろうか?と自問する。自分は指のtorture(拷問みたいに鍛える事)しか考えてこなかったかのような…。ピアノを弾くのって全部を一人でするし、指を動かすのが大変すぎて私はアンサンブルを考えるというところまで行きつけなかったように思う。もし吹奏楽部に入ってたとかそういうアンサンブルの経験があればまた話は別だったと思うけど、他の楽器を練習する余裕もなかったからね〜。20代の頃ギターをやろうと思ったけど弦を抑えるのが大変だったのと、ピアノならすぐ弾けるのにと思ったら、基礎から練習する事ができなかった…(T_T)。もう少し遡ってみても、中学、高校と、学校で習ったのは歌ばっかりで、ギターなんて教えてもらえなかったし、子供の頃に楽器を学ぶのって本当に偶然のように環境が揃わないと無理な事なのだ…。
^ ^
 なので遅ばせながら今アンサンブルに心をときめかせている。(自分は聞くのみだけど)何を始めるにも遅すぎる事はないよね、きっと〜〜。(^^)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )