一連の原発事故について東京電力旧経営陣の刑事責任を検察側は、長期捜査の末
関係者を不起訴処分にしました。
是に対して検察審査会は起訴相当の議決を突きつけました。
検察審査会はご存じの様に検察制度改善として検察官が独占する起訴権限に民意を反映させる事、
不当な不起訴処分をなくす事を目指し地裁に設置された司法関係の機関です。
無作為に選出された有権者11名で構成され、不起訴処分の合否を審査します。
是によって冤罪をなくすとか、闇に葬り去られようとする事件を掘り起こす事が可能となりました。
今回の福島原発事故は不可抗力の巨大海溝型地震による津波で想定外の事が起き、企業責任を
問うのは困難と判断して検察側は不起訴処分にしたのではないか?
処が、民意はそうは認識して居ない様です。
確かに想定外の事で今回の原発事故は起きたとも云えますが、地震津波後の東電側の対応は
適切であったかと言う点で疑問が起きて居ます。
津波で電源が切れた場合何が起きるかは想定内の筈です。
その間東電側は無為無策で政府の指示を仰いだりして右往左往して徒に時を過ごし原子炉は
メルトダウンして最悪の爆発を起こし、被害を大きくしました。
日本で初めての経験で判らないでもないが、一番許せ無いのがその事故の隠蔽工作が為され
た事です。
これは東電だけでなく当時の民主党政権も政府絡みで事故を隠蔽しようとした事です。
是が余計事故を大きくしたとも言えます。
其処の処が不起訴処分とは納得が行かないと言うのが理由で今回起訴相当の議決を検察審査会
が突きつけたものと思われます。
今回の検察側の不起訴処分に至った経緯は1年間に及ぶ捜査の末政府も含め東日本大震災
クラスの地震や津波は想定外であったと結論ずけ告訴された約40名の東電旧経営陣を不起訴
処分としました。
その後の対応は審査の対象にもなって居ないのは残念です。
兎に角想定外の事ですから、何をやっても無理な事で通したと言う事です。
もしあの時点で、ペントを働き原子炉の圧力が落ち、メルトダウンに至らなかったら大きな事故に
ならなかった可能性があります。
またもしあの時電源故障に素早く対応して居れば原子炉の冷却水が沸騰する事もなかっただろうに
にと、もしも、もしもが想定されます。
矢張り我々はあの時無為無策で大きな事故に繋がった東電旧経営者陣と政府の責任は許せない
のではないでしょうか?