國が消費活性化を目指し企業に対して春闘等で賃上げの旗振り役をする時勢です。
お陰で労働者は久し振りベースアップが実現し、定期昇給やボーナスを勝ち取った。
しかし景気の良い大企業に取っては企業の業績改善に繋がり経済の好循環として望む
処ですが、比較的経営が苦しい中小企業に取っては大変頭の痛い事です。
世の中賃上げムードになると人手不足が起きて来ます。
そのため苦しい経営の中から何とか賃上げし、人手を確保する中小企業が増えて来た。
今回経産省が中小企業・小規模事業者の賃上げに関する調査を行い結果を発表した。
結果は回答した1万社で2014年度ベースアップ等正社員の平均賃金が上昇した企業は
前年度比で7・7ポイント増で64・5%もあったらしい。
原因はアベノミクス効果等で景気回復し業績改善が挙げられるとか。
ただ賃上げした企業の75・7%は従業員の定着・確保を理由に挙げて居るとか。
中小企業の人手不足は今や深刻なものがあり、賃金次第では人が集まらない状況で
逆に逃げ出す者も出てくる始末らしい。
賃上げ内容はベースアップが23・4%で後は定期昇給やボーナス上積み・一時的な
月給の増額だった。
大手企業のベースアップが43%でボーナスを含めた賃上げが、中小64%に対して
大企業は92・2%だったとの事です。
地域別では中部で68・4%の近畿・63・4%の中国・復興途上の東北は62・8%
九州は62・6%で最低は沖縄59・7%だった。
最低の沖縄は統計上はそうなっているが生活水準から言うと結構高いのでは・・・
今後心配されるのは無理して賃上げを行った企業の経営圧迫や「人手不足倒産」
への懸念が出て来たとか。
このまま経済が上向いて呉れれば何とか中小企業も持ち直すのでしょうがね・・・
何せ企業の数から言えば断然中小企業の数が多いのですから、大変です。