日本の食料品カロリーベースの自給率は先進国中最下位で39%と言う惨めなもの。
是は食料品の殆どを輸入に頼って居ると言う事の証しです。
では世界の各国の食料品カロリーベースの自給率はどの位だろうか?
豪州173%・カナダ168%・米国124%・仏111%。オランダ75%・英国65%スイス52%
韓国44%で我が国は昨年まで4年連続で39%と低迷しています。
我が国も1979年までは食料品の自給率は70%を維持していました。
処が我が国は輸出立国と称し稼いだ外貨で安い海外の農産物を買った方が得策と言う
考え方でドンドン安い外国の農産分が入り日本の農業は立ち行かなくなりました。
其処に、少子高齢化東京一極化が進み農村は過疎化耕作地放棄、農業従事者不足等で
国内農業生産基盤が弱体化して益々農村は疲弊してきた。
その分外国農産物輸入が拡大し益々食料品自給率は下がるばかりです。
そこで農水省は2020年までに食料品のカロリーベース自給率目標を50%まで引き上げる
としました。
処が一向に改善の兆しが見えないので農水省はとうとう自給率目標を切り下げる事を検討
始めたとの事です。
一体幾ら位に目標を決める積もりなんでしょうかね?
昨年度は消費税増税前の駆け込み需要で自給率全体の2割を占める国産米が売れ全体の
0・2ポイントアップしたが天候不順で小麦・大豆の生産額減少でその分は相殺されてしまった。
因みに品種別食料品カロリーベースの自給率は下記の通り。
国産米97%・野菜76%・魚介類64%・果実34%・小麦12%・大豆23%・畜産物16%です。
コメ・野菜・魚はさすが国内品が幅をきかせて居ますが、後は殆ど外国の輸入品が占めて
居るのは情けないですね。
そのコメも高い関税をかけて守られて居ると言う実体よけい悲しいですね。
問題この畜産物で外国産飼料で育った牛豚の肉は純粋の国産品と認められないと言う事に
なって居るらしい。
何か少しおかしいが、そうなって居れば仕方ないことです。
そこで少しでも畜産物の自給率を上げるため国産品だけの飼料の開発が行われて居る。
これには余剰米となったコメが使われると言うが安い外国産飼料には仲々太刀打ち出来ない。
なんとか安い国内産飼料の開発は進めたいものですね。
尚13年度の生産額ベースの自給率は65%であったそうです。