日々好日

さて今日のニュースは

ASEANでTPP交渉とRCEPさらに中国主導のFTAAP構想の攻防戦

2014-11-08 07:30:50 | Weblog

現在北京でASEAN首脳会議が開催されて居ますが同時にアジア太平洋経済協力会議APEC
閣僚会議が開催されて居ます。

この席では中国が示したアジア太平洋自由貿易圏構想FTAAPが重要課題として討議される。

このFTAAP構想は12ケ国参加の環太平洋連携協定TPPに対して中国が対抗して示したアジア
太平洋自由貿易構想FTAAPでASEAN等中心に21ケ国が参加します。

この構想は米国主導のTPPに対し、世界全体のGDPの6割を占めるAPEC内で関税・投資ルール
等の障害を除き一大貿易圏を中国主導で作ると言う構想です。

中国は議長国としてAPEC会議の首脳宣言に具体的目標年次を盛り込み早期実現にしたい意向。

是に対して日本は飽くまでTPP優先の立場を変えて居ません。
APEC会議でも関係12ケ国のTPP協定に関する協議は行われるものと思われる。

是とは別にASEAN主導の16ケ国の東アジア地域包括的経済連携RCEPがあります。

是にはASEAN10ケ国と日本・韓国・インド・中国・ニュージーランド・オーストラリアの6ケ国が
加入して居ます。

現在TPPにもRCEPにも加盟して居ない台湾が経済孤立の危機にあるとTPPやRCEP加盟を
検討して居るらしい。

台湾はTPP交渉国との貿易は総額35%・RCEP加盟国との貿易は60%に達して居るので
これに加わるか如何で相当の影響が出てきます。

ただ台湾の場合中国との関係があるので大変厳しい立場にある様です。

経済活動は一国だけでは出来ません。

其処には関税問題や色々のルールの問題が存在しそれを取っ払おうとする動きがTPPであり
RCEPであり中国主導のFTAAP構想です。

各国の国益を賭けてそれぞれの経済連携を進めて行く事になるが、日本はどのグループからも
取り残される事がない様にして頂きたいですね。

PS

APEC会議ではFTAAPについては戦略的研究は始めるが目標年次の設定には至たらなかった。
是はTPP優先させたい日米の意向が強く働いたためと思われます。

 

 


川内原発再稼動年明けか?経済優先でせかす政府

2014-11-08 06:43:59 | Weblog

注目の川内原発再稼動は鹿児島県知事の同意で事実上地元同意完了し年明け以降に
決定した模様です。

鹿児島県知事は「国民のレベルを守り、我が国の産業活動を維持するため原発の再稼動
はヤムを得ない、政府の再稼動方針を理解する」と苦渋の選択である事を表明した。

恐らく政府や産業界から目に見えない圧力があったのはないかと推察します。

ご存じの様に安倍政権はデフレ脱却を最優先課題としてアベノミクス政策を遂行して来た。
その中の一番重要な施策が産業界を巻き込んだ成長戦略です。

謂わば企業や国民を巻き込んでの成長戦略とも云えます。

その中に原発の再稼動も含まれて居ます。
成長戦略には原発再稼働は不可欠なものとして、何が何でもやり遂げる気概が感じられる。
表向きは原子力規制委員会が安全と認めて呉れたのだからと言う隠れ蓑で強引という感じ
は拭えません。

しかし鹿児島県知事が述べたのは、国民の大半が抱いて居る本音かも知れません。

命は惜しい、しかし私達は生きて行かねばならぬ生活がある。
或る程度のリスクはヤムを得ないのではないかと言う考え方です。

このままの状態では國の財政が持たない、国民の家計が持たない事への危惧。
それに原発廃炉は維持するより沢山の費用と時間を要します。
可能なだけ利用しそれから廃炉としてもとの考えが当然出てきます。

そう言った諸々のことが作用し今回の川内原発再稼動が申請された10原発17基の先陣を
きって決定された事となる。

政府は経済優先で原発再稼動を急いで居る様です。
中には慎重を期すべき原発もあるやに聞く。

地震・火山国日本でのその様な原発再稼働はもっと慎重を期したいですね。