先の米国中間選挙で歴史的大敗を喫したオバマ政権はもう「死に体」で何も出来ないのでは
と言われて居ます。
今回オバマ大統領は共和党の猛反発を覚悟の上であえて議会承認が要らない大統領権限
に基づく移民制度改革に踏み切ったと言う。
オバマ大統領は不法移民に市民権獲得を約束した事からは後退したが、今回の移民制度
改革案で推計500万人もと言われる不法移民の強制送還を一定条件で3年間猶予すると
言うものです。
不法移民の大半を占める中南米系ヒスパニックの人々の支援を決断したものと思われる。
米国では不法移民で生まれた子供は国籍を取得出来るが不法移民した親は送還される
事になって居ます。今回の改革で是を一定条件で3年間猶予する事となったもの。
その数は370万人とも言われます。
米国も労働力として不法移民に頼らざるを得ない内部事情がある。
現在米国の不法移民の数は1100万人とも言われ即時送還すべき不法移民が半分の500
万人と言う事です。
このヒスパニックの勢力は米国大統領選にも大きな影響があって、今度の民主党の大敗は
ヒスパニックの支援が大きく関わって居るとも言われました。
何れにしてもヒスパニックの存在は民主党にとっても共和党に取っても大きな問題である。
処でオバマ大統領が強引に推し進めた「医療保険制度通称オバマケア」をめぐり共和党は
法運用で行政権乱用で合衆国憲法に違反すると下院の共和党が提訴しました。
米国では米国議会を上回る権限が大統領に付与されて居ますので拒否権発動が可能で
大統領のごり押しも許されます。
なにしろ国民が選んだ大統領ですからそれだけの権限があります。
早速共和党との対決と言うより、米国議会とオバマ大統領との対決がいよいよ激化して
まいりましたね。
これは世界にとって余り好ましい事ではありませんね。
ただ世界制覇を狙う中国にとっては大変好都合でしょうね。